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A LevelのUMSって何でしょう?

*ここではPearson EdexelのInternational A Level (IAL)を元に説明します!

前回は、IALの有利な点について説明しました。A Levelは実に複雑で理解が大変です💦

今日はUMSについて説明します。

①UMSとは?

UMS (Uniform Mark Scale)というワードを聞いたことがありますか?
恐らくA Levelを履修中なら誰でも聞いたことがあると思います。IALだけではなく、UK A Levelにももちろん存在します。

UMSはいわゆる「偏差値」のようなものです。日本の模擬試験もそうですが、毎回難易度が同じとは限りません。

試験の点数(Raw mark)が100点だったとしても、その試験の平均点が低ければUMSは上昇し、平均点が高ければ下降します。「ああ!できなかった!」と思っても、その試験が非常に難しく全体の点数分布が低ければUMSは思ったより悪くないでしょう。

② スコアレポートでUMSはどのように見るの?

前回書いたように、IALはユニットごとに試験を受けることができます(UK AS/S Levelは最後に一発勝負)。

科目により、2ユニット・4ユニット・6ユニット~がありますが、基本的にはAS Levelで半分を受け、A Levelで残り半分を受験します。

最終成績でAを取るためには合計下記のUMSが必要です。

これはまた次回に説明しますね!

子どもはただいま絶賛IAL最終試験中ですが😂、ASとA Level前半の試験は終わっているので子供のスコアレポートを使って解説していきます。
Biologyで見ていきますね!Biologyは合計6 Unitです。

(1) IAS (International AS Level)でまず最初の3単位を受験しました。1月に1単位 (Biology1)、6月に2単位 (Biology2 & Biology3) を受験しました。

彼女のスコアレポートに、Mark/Maxとありますがこれは何でしょうか。Mark=UMS、MaxはUMSのMaxが何点かということです。

つまり、Biology1とBiology2のUMS最高値は120で子供はMaxの120を取得しました。間違える方が多いのですが、MarkはRaw Mark (実際の得点)ではありません!UMSです。

では、UMS120を稼ぐには試験で何点取ればいいのでしょうか?
そんなときは、試験団体(この場合はPearsons)が公開しているGrade Boundariesを見ます。

2022年のGrade Boundaries

Raw=試験の点数です。
つまり、Rawで80点以上とればUMS120がもらえます。

a~uですが、その評価をもらえるのに最低必要な点数です。
例えば、aをもらうには37点以上必要でbをもらうには32点以上必要です。

(2) では、もし79点だったらUMSが一気に96になってしまうのでしょうか?

そんなことはありません。例えば、MathのWMA12ユニットで、子供はUMS最大値が100のところ94でした。

MathのScore Boundariesを見ると、このユニットでは75点以上とればUMS100がもらえます。そして、42点ですとUMSは80になります。
子供のUMSは94でしたので恐らく試験の点数は65~70あたりだったのではと思います。

(3) IALのもう一つの利点!それはUMSの積算!

IALの場合、このUMSを積算していきます。
そして、最終的に6ユニットの科目の場合、UMSが480以上ならばAがもらえます。

つまり、子供はAS LevelでBiologyはUMS300を稼ぎました。2年目のA Level試験でUMS180以上を取ればAは確実ということになります。

そして、下記のように2年目の1月に1ユニット(Biology 4)を受けてUMSが120でした。

現時点でBiologyのUMSは「120+120+60+120=420」ですので、残りのBiology5とBiology6でUMSを合計60以上取ればAは確実になります。

IALのメリットは単位ごとに試験を受けられることですが、このようにUMSを積算して行くので、次のユニットで何点とればA以上になるか予測しながら勉強できることも大きなメリットだと思います!

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