ブルーピリオドという芸術
山口つばささん作の漫画でブルーピリオドが
3月16日にマンガ大賞2020を受賞した。
受賞したニュースを見たので、ブルーピリオドの感想
を述べてみようと思う。
ブルーピリオドを読むきっかけになったのはTwitterでの
ある美術アカウントがおすすめの美術所として勧めていたからである。
私は一度仕事をやめ、休息期間を取っていた。
休息期間でやることがなかったので、都内の美術館でつかえる
ぐるっとパスを使い美術館巡りをしていた。
そういった情報が流れる中でブルーピリオドは美大を目指す
青春漫画として紹介されていた。
私は物心ついたころから絵を好きで書いていたが、
やがてわかる優劣と絵より優先すべきことからの圧迫で
絵に触れる機会からとんと離れてしまった。
しかし、その休息期間でいろいろな常設展を見て
やっぱり絵が好きだなぁと思った。
ブルーピリオドでは器用な主人公が努力と戦略で
絵の描き方を習得する感じだが、陽キャは絵をかいても
馬鹿にされないでいいなぁと思いながら読んだ。
中野京子氏の絵画の解説が面白く好きだが、
ブルーピリオドもまた、絵画への落とし込み方を書いていて
勉強になる。
いろいろ技法だったり、歴史や宗教などの教養が必要なものだと
思っていたが、結局は書き手の意志なのだ。
ブルーピリオドはそんな風に思わせてくれる。
主人公にはキーパーソンが何人かいて、だからこの主人公は
優しいし、人にやさしくされるのだと思う。
たくさんの人と深くかかわるさまで悩みながら描く姿は
実に青春グラフィティを感じる。
いずれ私もまたペンや筆を執り、等身大の自分を描けるようになりたい。
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