[アニメ]ランウェイで笑って
原作未読ですが、作品自体はよさそうなのにアニメ化で余計なノイズが入ってしまって残念な仕上がりになった印象があります。
普段はマンガやアニメの実写化に対してネガティブな印象をもっちゃうのですが、これはキャストがまともであればすごくいい実写作品になったかも。
ストーリー自体は熱くて素晴らしいし、ファッションに興味がなくても引き込まれる要素がたくさんあって、目頭が熱くなるシーンもたっぷりありました。
ただ、主人公のビジュアルがちょっと好みではないところに声優が花江夏樹さんで表現がもう完全に鬼滅の刃の竈門炭治郎なんですよ。
セリフ回しとかも作り手が完全に鬼滅の刃を意識してるなって思えて、これがかなり鼻について最終回まで2回離脱してたので視聴に時間がかかりました...
「竈門炭治郎が転生したらファッションデザイナーだった件」って作品タイトルでも納得しちゃうレベルです。
声優さんに演技の幅がないのか、製作が意図的にそうさせたのかは知りませんが、別作品を連想させてしまう時点でコンテンツとしては敗北かと。
また、アニメの作画が追い付いていないところも多々見られ、特に最終回まで3話分くらいを使って行われるファッションショーのシーンは愕然としてしまうシーンも...
ファッションショーという特性上、特殊なチェック柄などのテクスチャが衣装に貼られているのですが、テクスチャを体の動きに合わせて変化させるだけの予算がなかったのか、テクスチャが固定のまま服のラインだけがウォーキングに合わせて変わっていくのです。
これ、気づいてしまうと相当不気味な表現ですよ...
マンガのトーンのベタ貼りならギリギリ許されそうな表現ですが、アニメというコンテンツでこれはかなり厳しいですね...
と、辛辣な評価のように見えるかもですが、原作自体が良かったようでトータルの感情としては「よかった!」と言える作品でした。
だからこそ、適したコンテンツでしっかりと作ってほしかったなという思いがあります。
ファッションショーの衣装のデザインに関しては賛否があるようですが、服飾専門学校のファッションショーってわりとあんな感じなので、そこはリアルだと感じました。
原作者の方はかなりそっち方面に精通しておられるんでしょうね。
原作の方が没頭できそうなので原作を読んでみたいと思います!
★★★★☆(4/5点)