「孫子の兵法」に学ぶスピーチ 空気に色を付け「見える化」する技術(巻末付録②「ミニ講座 世界一簡単なパブリックスピーチの技術」)
「①(書いた物を)読み上げるスピーチ」「②(語り掛ける)パブリックスピーチ」は、「書き言葉」と「話し言葉」という違いがあります。
しかし、①②とも「自分の見識、人格を見える化するための手段である」ことには違いがなく、さらには
●「人間は聞いた順序に理解する」という意味では①②とも共通。
●①の原稿を②に活用できないのは、コストや時間面からいっても合理的ではない。
●同じテーマを時には形を変えて活用することもあり得る(対話やディスカッション、書籍の執筆やSNSでの発信など)今後の記録としてテキストを残すことも大切。
以上のことを考えれば、まずは①を行うことを前提にしたスピーチの原稿を、②の練習に使えるシナリオに「変換」するノウハウを活用することも「ベターな選択」としてあり得るのではないでしょうか。
「(語り掛ける)パブリックスピーチ」の修得は、「自転車の練習」に例えればご理解いただけるのではないかと思います。
まずは「補助輪をつけて、真っすぐ走る、曲がる、止まる(読み上げるスピーチ)」の練習を行い、「補助輪を最初は片側、慣れてきたら両方外してみる(変換したシナリオで練習)」その上で「近所に買い物に行けるようになる(何とか様になるパブリックスピーチができるようになる)」これだけでもかなりの場面には対応できるのではないかと思います。
その上で、
「競輪選手になりたい(立場上、パブリックスピーチを行う頻度が高い)」
「オリンピックの自転車競技で、金メダルを取りたい(絶対に成功させたい、勝負どころのスピーチやプレゼンテーションを控えている)」
という場合には、本格的な「(語り掛ける)パブリックスピーチ」のトレーナーにレッスンを受けるというのが、「費用対効果」「時間対効果」を最適化させる、「戦略的な方法」であると思います。
では、「(語り掛ける)パブリックスピーチ」を練習するためのシナリオは、どのようなものなのか説明したいと思います。これは極めて単純な方法ですので、是非一度試していただければと思います。
以下のテキストは「(書いた物を)読み上げるスピーチ」です
では、この原稿を「(語り掛ける)パブリックスピーチ」のシナリオに変換してみましょう。次のような形になります。
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