オンラインで仕事ができる人できない人
なんだかんだ言っても、オンラインでする仕事が急増して、そろそろ2年になる。
このブログでも何度か書いたが、私はもともとITの仕事をしてきたのと海外ビジネスをしているので、コロナ禍以前から、オンラインを使う機会は多かった。
そもそも、28年前の創業時は、今でいうテレワークのはしりのスタイルだった。今では死語になった感があるSOHOだ。
世の中の動きと重ねて、私もこの2年弱色々と試行錯誤している。
今のところ行きついたのは、やっぱり、オンラインで仕事できる人とできない人、に分かれていることの再認識だ。
実は、20年以上前に拙著“だから中小企業のIT化に失敗する”でも書いたが、ITを使って仕事ができる人、できない人の区別とも似ているところがある。
これを会社に当てはめて、オンラインで仕事できる会社とできない会社、という分け方も考えられる。
実際、メディアでは、大企業に比べて、中小企業はテレワークが進んでいないと取り上げられる。
しかし、これは特段珍しいことではなく、大企業に比べてアナログ的な現場仕事が多いのが中小の特徴で、幾らなんでも、なんでもかんでもオンラインでは中小企業の仕事は成り立たない。
もう一つが、中小企業のIT活用度とITリテラシーの問題である。大企業は言うまでもなく、こういう世界は先進的だ。だから、全員が在宅勤務と言ってもそれほど苦もなくできる。
もっと言えば、オンラインやテレワーク前提で事業やビジネスを組み立てている会社は、スムーズだ。また、これからは今の経営環境に適応した事業や仕事スタイルの起業が増えてくると思う。
もちろん、既存の企業もオンライン活用に取り組むべき努力していることと思うが。
さて、今回は、働く個人に焦点を当てて考えてみる。
オンラインでする仕事には何があるか。
もともと対面で直接会ってする仕事がベースになる。会議、顧客との面会、社員との人事面談、営業、コンサル、アドバイスなど。
考えてみたらそう多くない。
ちなみに、この意味では学校の先生やお医者さんの診療などもこれに近い。
以降は、どんな仕事にでも共通する会議について話を進める。実際、オンラインで仕事といっても当社でも会議をオンラインでするのがメインだ。
当たり前だが会議は会社によって様々だ。
私の場合だと、取締役会もオンラインである。
様々な会議をオンラインで行っている中で、やはり、一番大変なのが資料の共有である。
画面にアジェンダや必要資料を表示しながら会議を進行するのはとにかく疲れる。
そうなると、手元に紙で持っておいて、それで進めればよいとなるが、今度は、参加メンバー全員が紙の資料を用意するのは大変だ。
このあたりの仕組みがオンラインサービスに付加されて登場するのもそう遠い日ではなさそうだ。世の中のツールは機能アップするのは常で、会議に使う資料の管理、表示は、まだまだ改良の余地があると思う。
最後に、私が今のところ、気になっているオンライン会議でのマイナス要素や発見を書く。
・集中力の持続が難しい。やはり、長時間、画面を見るのは疲れる。
・気は伝わりにくい。やる気、活気、雰囲気といった気が分散する感がある。
・画面の鮮明度にもよるが、相手の反応が分かりにくい。
・話しするよりも、図や動画を使ったほうがオンラインでは伝わり易い。
他にもあるが、試行錯誤して、当面はこのあたりを解決するやり方を編み出していこうと思う。
以上