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私がITに関わってきた意味と私の人生と仕事

ITは相変わらず世間を騒がせている。
もう何年になるだろうか?
ITって結局何?
と聞かれてもなかなか正確には説明できない。

例えば、車って何?と聞かれると、これはとても説明が簡単だ。
実際に身近であり、ちょっと家の外に出ればよっぽどの田舎でない限り、車がそこにあるし、走っている。例えば、日本で車に乗ったことがない人を探すのは大変だ。

ITは車のような分かりやすい乗り物ではない。では、サービスなのかと言われても、サービスでもあるが、やはり基本は科学技術の塊だしテクノロジーだ。

サービスという表現も分かりにくいが基本的には人が人にサービスをする。という理解ができる。そうすると、人がITを使って人にサービスするというケースは考えられる。

ただ、一般的に、スマホでGPSを使って目的地にいくために案内を利用している時は、人は介在していない。メカニズムで書くと、人工衛星で自分の位置情報を把握して、デジタルな地図情報に重ねて表示している仕組みである。どう見てもテクノロジーだ。

ITはツールとして馴染んでいる人も多い。仕事を楽にする便利なツール。お客様対応をよりよくするためのツール。遠方に住むおじいちゃんおばあちゃんに、孫の写真や動画をスマホで送る。

ITが仕込まれている、使われているものは他にもたくさんある。今どきの冷蔵庫は言うまでもなく、家電製品はなんらかでITが仕込まれている。業界的用語を使えばIOTという領域だ。

また、一人暮らしのお年寄りの家には、AIスピーカーなるものもある。見守りと称して、様々なセンサーで変化を察知できるようになる。街を歩けば、防犯カメラが至る所に存在する。

どうもクラウドという不思議なサービスがあるらしい。雲のようなという意味だ。水道やガスとは違うが、料金を払えば、どこでも利用できる。下手すれば、そろそろ世界中で利用できるようにもなる。

こんな風に思い付きで書きだしてみたが、ITというのは実に解釈が深いし利用シーンも様々だ。かつて、こんなテクノロジーが世の中にあっただろうか?
もちろん、ITは一つのテクノロジーではない。ありとあらゆる科学技術を総称してITと括っても差し支えのない時代に来たとも言える。

私は働きだして、そろそろ37年になる。
この間ずっとITなるものに関わってきた。
もともとは、建築系だったことと自分の適職だと思っていたこともあり、建築現場の現場監督になる気だった。

ところが、配属先がゼネコンの電算室、いまであれば、情報システム室という花形部署だが、その当時は、どちらかというと事務方の一部だった。

なぜなら、まだその時代はコンピュータは、事務処理の効率化に使うのが主流だった。ゼネコンだから技術計算分野の計算機としても使ってはいたが、時代背景からして事業創造にITを使う時代ではなかった。それはまだまだ先のことだった。

望んだ仕事でない中で、プログラマーやSEという仕事をそれなりに経験した20代。

31歳で創業した時も、ITを使った赤ちゃん用品のリサイクルのビジネスを立ち上げた。阪神大震災などもありそれはうまくいかず、結局、ITに関する仕事で会社の生計を立てるようになった。

以後、約25年。結局ITにどっぷり今でも関わっている。
私もそろそろ、自分の人生の意味や役割を深く考えるようになった。
そういうことに想いを巡らすときに、私の人生にとってのITは切り離しようがないぐらい、深くかかわってきた。

特に30代で事業を自分で始めてからは、常に葛藤が続いていた。
営業管理やプロジェクトマネジメントのソフトウェアパッケージを開発して売り出した。その当時はとても画期的だった。しかし、長くは続かなかった。

今振り返れば、その最大の理由は、私自身がITに関わることをあまり肯定的に捉えていなかったように思う。それは、22歳の時に、たまたま、配属先によって、関わることになったことをどちらかというとネガティブに捉えていたからだろうと思う。

そんな訳で、30代、40代前半ぐらいまでは、表向きはITの仕事で結構色々と仕事はしていたが、私の人生においてITに関わった意味をずっと考えていた。

今の私は、もちろん、人生で起こる出来事や、人生の過程での選択の結果には、全部意味があると思っている。

最近知った、コンセントレーションという言葉がある。星座と言う意味のようである。私はこの英語は知らなかった。

考えてみたら、確かにそうだ。星座はそもそも、おとめ座やカシオペア座を創っている訳ではない。それは、それを観る人間の創造だ。だから、西洋と東洋でも表現が違う。人生はそういうものだということである。

私は、たまたま、ITに関わって長い間、仕事や事業をしてきたが、今にしてその意味が明確になっている。ITを人類がいかに健全に有効に使えるかについて、これからの役割を集中しようと思っている。

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以上