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再現可能な身体表現について 〜序章〜

友人が金管楽器を長年やっていまして、福岡は天神の街中で金管五重奏をやるということでちょっと前に聴いてきました。クラシックもポップスも含め万人が楽しめるよう配慮しており、幸いにして晴天であり、春先の暖かさもあいまって、音楽についてはほぼ門外漢な僕でもなかなか良い体験ができました。小学生の子供達には、若干つまらなさそうでしたが。

クラシック音楽が現代も聴けるということ

クラシック音楽が現在も聴けるというのは、音楽に楽譜が存在するからです。これは先人たちが音楽を適切な形でモデル化し紙面に表現してきた成果で、15世紀ほどに演奏されていた西洋音楽が東洋の端っこである日本で再現できるなんて素晴らしいことですよね。

ちなみに世界最古の楽譜というのが存在するようです。トリビア。

石柱に楽譜が刻んであるのか。。。紀元前1世紀とは恐れ入りました。

過去のジャグリングを再現するということ

私は趣味でジャグリングをするんですが、ジャグリングに関しては西洋で発表された昔の演技を現在に再現する、というのは不可能に思えます。かなり昔のジャグラーで写真が残っているのが1880年くらい。

Paul Cinquevalli (30 June 1859 – 14 July 1918)

どのような演技をしたかは、想像することははできても再現するのは難しいでしょう。リンク先には30キロの鉄のボールをネックキャッチしたとか書いてるけど、、、これ本当なのかな。ジャグリングって音楽と比べて情報量が多すぎて、モデル化して紙面に残すっていうのができないんですよね。

Thom Wallの本を読みましたが、この中にも具体的な演技の内容は詳細には記載なかったです。残念。たぶんどこにも残っていないんじゃないか?

けれど、適切に紙に残すということは難しくても、きちんと昔の演技が現在まで伝わっている、ジャグリングに似たような身体表現を伴った表現活動があるのではないか?ということで表題の件です。バレエ。

バレエはどうも過去の作品が再現できているっぽい

ということで、ちょっとバレエについて調べていきたいと思います。
主な興味は2つあって、1つは、バレエの発生と進展、特に、なぜ物語と身体表現を融合させようとしたのか。もう1つは、舞踏を紙面に表現するという活動はあったのか、また上手くいったか。どのような動機で始まったのか。その時の市場規模はどの程度か。
といったところです。問題提起はしてみたけど、こんなこと、調べて分かるものなのか。。。?

続きは次回へ。

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