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「あとで読むべき本」の見分け方
わたしは20代前半ぐらいまで、「読むべき」本を読むのが苦手だったと思う。
知識を仕入れたり、知恵を使った遊びは好きだが、机でじっとしているのが元来苦手だ。「この本をここまで読まなければ立ち上がってはいけない」などと考えると、なんだかムズムズしてくる。
学生の頃から、勉強をするときはベッドに転がったり、ころころ場所を変えたりしていた。もしかしたら、本を開いている時間よりウロウロと移動している時間のほうが長かったかも知れない。母にはよく「クマ」とか「謎解き中の探偵」などと言われていたものだ。今でも、仕事中に考え事があると席を立つことがある。
そんな私だが、今となってはそこそこの冊数の書籍に触れ、職場やSNSで人に本を勧めたりするほどにまでなっている。
大きな転機は↓の「レバレッジ・リーディング」との出会いだった。
とても乱雑に要約すると「本は自己投資として戦略的に読め」という内容だ。本は最後まできちんと読みきらねばならないという固定観念を捨てさせてくれる素敵な本だ。まだ読んでいない方はぜひ一度読んでみてほしい。
この本の惜しむべく点は、本の通りに実施するにはややカロリーが高いというとこだろうか。読書メモの取り方などは2,3回やってやめてしまった記憶がある。
私が本を読めるようになったのは、この本を通して「後で読むべき本」の判断をきちんと付ける用になったからだと思う。
事前知識が足りずに内容がいまいちピンとこなかったり、理論は面白そうだが仕事ではしばらく活用出来なさそうだったり。そういった本のことを、私は「後で読むべき本」と読んでいる。
直近出会ったの「後で読むべき本」は、↓のエレガントパズルだった。
EMとしてのキャリアの作り方や、仕事の動かし方など、流し読みで役に立ちそうな部分はいくつかあった。
しかし、全体の大きなテーマとなっていそうな「理想的なチームや組織の設計について」は、今関わっている仕事のフェーズやポジションからあまりしっくり来るものではなかった。内容というより、わたしの現在のポジションや境遇の問題だ。
こういった「後で読むべき本」と出会った場合、わたしは枕元や本棚の手前に置くようにしている。こうしておくと、その「後」が来たときにふと思い出すことができたりする。
↓のカンバン仕事術は、かつて「後で読むべき本」とした本だった。
小さいチームで小さくカイゼンをはじめるのにちょうどいい本だ。手に取った当初はあまりピンとこなかったが、最近会社で「カンバンをやる」となったときに引っ張り出してきて、実にお世話になった。
コツは「今読むべき本」と「後で読むべき本」を早めに見極めることだろうか。
後で読むべき本を「一度読み始めたから読みきらねばならない」と読み続けると、「なんで読んでいるんだろう」とか「めんどうくさいな」といった徒労感に襲われ、読書自体が嫌になってしまう。
ちなみに「読みたい本」というものもあるが、それについては深く考えないことにしている。なにかにつけてウロウロしがちなわたしだが、ずっと読みたかった本や、待望の新刊、(特に漫)画は腰や肩が限界を迎えるまででずっと読んでいられるものだ。
読みたければ読めばいいのである。それはその時点で本としての目的を果たしているのだから。
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そんなわけで、新年あけましておめでとうございます。
今年の抱負は「粗製乱造」と決めたので、元旦から元気にアウトプットしていこうと思う。24時間足らずでもう標語が変わっているが、まあそういうことだ。本年は細かいことにはこだわらないことにした。
つづけていこう。