こんどすくりぷと

年単位の遅延実行が標準実装されているスクリプトランタイム。こんどやろう。

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最近の記事

フィードバックは家庭料理のごとく

エンジニアという仕事は、ありがたいことに30を過ぎてもフィードバックをもらうことができる仕事だ。 私はグータラだが成長意欲はある方だ。辛い努力をしたいわけではないが、純粋に成長するのは面白い。人生最後の日にも新しいことを学んで死にたいと思っている。 「もっとこうした方が良い」というのを教えてもらえるのは大変嬉しいものだ。 ただ、このフィードバックというやつはなかなか厄介だ。大抵の場合、上司はフィードバックの専門家ではない。臨床心理士やコーチングの会社で働いているのでない限り

    • 「ちゃんとサボってるか?」が口癖の上司に学ぶ、リモートワーク時代の成果の出し方

      私のキャリアは1年弱の営業職の挫折から始まるのだが、その時の上司はなかなか魅力的な人が多かったと思う。 とくに当時の部長は大変とんがった人で、いろいろな意味で本質的なことをとても良く捉えた人だった。 中でも特に私の印象に残っているのは、その人がしばしば口にしていた「ちゃんとサボってるか?」という部下の労い方だ。 管理する側の立場にある人間が、なにゆえ部下にサボタージュをすすめるのか。当時新卒、社会人としての常識どころか人としての常識も随分と不足していた私にとって、その言葉は

      • 札幌ワーケーション紀行 グルメ編(2/2)

        前編はこちら。 そんなわけで後編。ある意味本編のグルメレポだ。 「店の評価/感想」はgoogle map食べログその他の方がよく書かれて居ると思うので、どちらかというと「出来事ベース」で、随筆っぽくゆるーく書いてみようと思う。 ちなみにトップの画像は六花亭カフェのサックサクいちごミルフィーユだ。 普通に美味しかったが、話のタネになるイベントがあんま発生しなかったためここで写真を供養する。 食べ方を覚えたスープカレー GarakuとSuageの有名どころ2店舗に行ってき

        • 札幌ワーケーション紀行 仕事とホテル暮らし編(1/2)

          ワクチンも打ったことだし、最近流行りのワーケーションというやつをしてきた。 人混みは極力避けたかったので、観光施設は極力外し、スキー(初体験)とグルメ中心で組み立ててきた。あ、後もちろん仕事も少々。 グルメに関しては書いたら長くなりすぎたので後編別記事にしようと思う。 6泊7日のそこそこ長期日程である。 土曜の早朝の成田から旅立ち、金曜の遅めの飛行機で帰ってくる。 宿は6泊すべて札幌のドーミーインにした。「温泉とサウナあればこだわりないわ」という手抜き目的と、「プチホテル

          知らない公園で 煙草を吸う

          わたしはほとんど煙草を吸わない喫煙者だ。 ペースは年に一箱以下。健康診断の問診票では「吸わない」にマルをつける。 田舎から出てきた祖母を都内の歯科に連れて行き、帰りにバーで一杯引っ掛けた。緊急事態宣言明けの今日一日。 なんだか喫煙者のキブンだった。ちょうど去年の今頃買った紫色のアメリカンスピリットが、引出しの奥に眠っていた。普段はお香用に使っているライターと一緒にポケットに入れて、私は自転車に乗った。 前に吸ったときは、家の近くの人気のない公園だった。その前は自宅のベラ

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          スクリプト言語ばかり使ってたプログラマによる書評 Head First C

          長らく「どうせCSやってないし、C言語はとりあえず勉強しなくていいや」という主義のweb系エンジニアをやっていました。しかし、ひょんなことから仕事でObjective-Cを書く必要が出てきたので、長らく敬遠していたC言語の勉強をちょっとだけしてみました。 読んだのは友人に勧められたこちら。 読み終えてみて、webエンジニアとしてとてもいい体験だったなぁ、と思ったので書評を書いてみました。 ちなみに、C言語を学ぶことのメリットについてつらつらと書くに止めるので、C言語の仕様に

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          「クソコード」との向き合い方を人類の排泄物処理の歴史から考える

          なにかと物議を醸す表現である。 クソコードと聞いて、一般にプログラマはどのようなものを想像するだろうか? 大きすて画面に収まらないメソッド、依存関係が把握不能になったモジュール、乱雑な変数名、不適切なトランザクション制御、何に使われるのかわからないhoge.shファイル。 うーん、想像するだけで気分が悪くなってくる。しかし残念なことに、大抵のプロダクトには、多かれ少なかれこんなコードが存在する。 そいつはあなたがプロジェクトに参画する前からそこにあり、これからもプロジェクト

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          シェアハウス生活の結びに得た「振る舞う」「もてなし」「優しさ」についての考察

          五年に渡るシェアハウス生活の最終日二十五歳で実家を出てから今まで、私はシェアハウス暮らしを続けていた。五年間で住んだシェアハウスは四件。うち二件は肌が合わずにすぐ引っ越したので、思い入れがあるシェアハウスは二件だ。 一件目は、京都が伏見区にある、古民家を改装したシェアハウス。 二件目は、荻窪駅のほど近くにある、キッチンが豪華なシェアハウスだ。 どちらも大変刺激的で、人付き合いが得意とは言い難い私の人生を好転させてくれたものの一つだと思う。 私は今、ちょうど荻窪のシェアハウ

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          エンジニア三十路環境で戦う為の「意思の力」の使い方 あるいはテスト駆動生活

          私の誕生日は1990/5/21。 この文章を書き出した2020/5/20 22:08の約2時間後、晴れて三十路に突入する。 大学時代の自分にとって、そこは死後の世界と同意義だった。「人生設計」という言葉がめっぽうニガテで、「三十路に入ったら見る」と乱雑にリマインダを設定して、普段目につかないフォルダに放り込んで忘れることにしていた。しかし、そのリマインダがあと1時間半で発火する。 ふらふらと気ままに、やりたいことだけやって漂った30年だった。しかし、私にはどうも人と

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