キャリア登録とタレントプールのすゝめ
Recruting is Marketingの時代が遂にやってきた。
本日は、採用領域にも本格的にマーケティングが必要な時代がやってきたと題し、採用市場の動向についてお話をしたうえで、各社が取り組んでいる
「タレントプール」と「キャリア登録」について事例をご紹介します。
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▼本題
1.採用市場の全体像
前回のnoteでも記載をさせていただきましたが、
まずは、採用の全体像について知っていただくために5つの情報を紹介いたします。
①有効求人倍率は3倍越え
2023年12月にパーソルキャリアdodaが発表したレポートでは、
有効求人倍率が初の3倍を超え、求職者1名に対し平均して3求人がある状態。
②約80%の企業が中途採用目標を充足できていない現状
中途採用実施企業における、採用目標の充足率は
2013年度上半期の「63.4%」から2022年度下半期の「20.6%」へ大きく減少
③一方で、転職希望者は1000万人を超える時代に突入
企業各社の中途採用目標充足率は低下の一途を辿る一方で、
転職希望者数は右肩上がりに増加し、2023年には1000万人を突破。
④転職者数が増えていない現状
上記3つのデータを見ると、なぜ企業が中途採用に苦戦しているのか?
と疑問を持たれる方も多いかと思います。
答えは単純で、「転職者数」が増えていない事に起因しています。
転職者数は2010年の283万人から
2022年の303万人とほとんど横ばいで推移。
⑤いい案件があったら動きたいけど、今すぐ動く理由がない
多くの企業が「働き方改革」「エンゲージメント向上施策」「福利厚生の拡充」「待遇改善」等、リテンション施策を打っているので、
当然「今すぐやめる理由がない」という方は多いと思います。
2.採用にもマーケティングを取り入れる時代に
転職希望者は多いが、転職する人は横ばい推移。
また、緊急性を感じておらず、いつ転職するかが分からない。
こうした時代において重要なことは、
「認知(awareness)」×「継続接点( Keep in touch)」→「応募(Conversion)」という流れをしっかり作ることです。
(継続接点ではなく、意向醸成という表記がしっくりくる方もいるかもしれませんが、個人的には意向を上げるという表記は傲慢だなと思ってしまうので、継続接点と記載してます)
⑥採用マーケティングを強化する企業が増加
転職潜在層が増えていることから、
採用マーケティングに注力する企業が増えています。
採用マーケティング強化の中で、最も取り組む企業が多い
採用サイトのリニューアルやコンテンツ拡充について一例を紹介します。
「採用サイト」の場合、平均的な応募率は「0.5%」~「1%」程度と言われてます。
つまり、来訪した求職者の内99%は
離脱しているのが、現状です。
仮にリニューアルを行ったとしても、劇的に来訪者数が増えることはないので、「自己応募者数」等をKPIとして設定してしまうと、中々施策の効果を感じられないケースも多いかと思います。
※コンテンツが増えたり、見やすいサイトになることで、選考過程の「歩留まり改善」にも効果がありますが、寄与率が分かりにくいという課題があります。
⑦キャリア登録導線を設ける企業が増加
「キャリア登録」について簡単に説明します。
今すぐに転職は希望しないが、その企業には興味を持っており、
定期的に情報が欲しい方や、求人情報を受け取りたい方向けの導線です。
※大手企業だと求人数が100件以上あり、そもそもどのポジションが自分に合うかわからないという方も多いので、導線を設けるケースが増えてます。
実際に当社のMyTalentの機能としても「キャリア登録」ができる機能を設けており、高い企業様では登録フォームへ訪れた求職者の約15%が登録を行っております。
(マーケティングに従事されている方であれば、このCVRがどれだけ高いかわかっていただけると思います)
求職者の行動を見ていると、今すぐ応募はしないが企業に対して興味は持っている状態であることが推察できます。
オーガニック等で採用サイトやオウンドメディアに来訪し、興味を持ってくれた方をタレントプールできる企業と、離脱させてしまっている企業では、中長期的な採用力に大きな開きが出ると考えています。
3.キャリア登録実施企業例の紹介
下記noteにMyTalentを活用し、キャリア登録実施されている企業様のご紹介をしておりますので、ご転職を検討されている方、情報収集されている方は是非ご覧ください!