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タレントプール採用|番外編(FAQ)

タレントプールの第2回公開前に、営業時やサポート時、
SNS等で、良くいただく質問と回答を簡単にまとめました。

各社で施策を検討する際に、役立つ情報もあると思うので、
参考までにご覧ください。

▼前回の記事はこちら:タレントプール採用は今後のスタンダードになるhttps://note.com/kondo_media1/n/na3cde2bc357f

▼その他、個人的に参考になった取組の記事
・日本IBMが取り組むタレントプール採用とその重要性

・エヌ・ティ・ティ・データが構想するタレントプール採用


それでは、FAQの本題へ。

Q1.「タレントプール」ってそもそも、誰を対象としているの?

タレントプール採用は、「自社の採用候補になり得る方」であれば、
誰をプールしてもよいと考えています。

具体的には、下記のような対象を蓄積するケースが多いです。
1.過去に選考に参加された方
・新卒採用時に辞退、不採用になった方
・中途採用時に辞退、不採用になった方(カジュアル面談含む)
2.まだ選考には参加されていない方
・採用に関するイベントやMeetUPでお会いした方
・採用以外の技術的なイベントでお会いした方
・転職フェアで接点を持った方
3.自社を退職された方
・退職者(懲戒解雇等は除く)
4.SNSやWeb経由で接点を持った方
・自社の「キャリア登録」や「メルマガ登録」をされた方

新卒領域において、高度専門人材の採用をする企業が増えた一方で、
中々学生へリーチし、自社の魅力を訴求することが難しい現状がございます。

日系大手企業の中には、
ャリア登録用のURLをQRコードに変換し、専用のリーフレットを作成
上記リーフレットを研究室等に配布してもらい、興味を持った学生が
登録してもらえるような取り組み
も行っております。

Q2.過去選考で接点を持った方にご連絡をするのは、選考体験が悪いのではないか?

結論だけ先に記載しますと、
基本的には「御社の選考体験次第です」というのが、回答になります。

前提としては、最終フェーズまで進んだ選考辞退者の内、
「約86%」の方が、再スカウトに対しての印象は好意的です。

一度お話を聞いてくださったり、最終フェーズまで進んでいる時点で
大なり小なり、その会社に対して「ポジティブな興味」を持っている方が多いです。

実際に我々がご支援をさせて頂いている企業様では、
候補者様から下記のような前向きな返信を頂くケースがとても多いです。

「再度ご連絡を頂く事が出来て、大変嬉しい」
「私も貴社の事が大好きなので、評価してもらえてうれしい」
「当時●●さんには大変お世話になったので、是非再度お話を聞きたい!」
「今すぐは転職できないが、貴社の魅力は知っているので事業で連携をしたい」
「現職もとても満足しているが、次転職の際は是非再度お話を聞きたい!」

一方で、中長期的な接点を持つことを前提とせず、
下記のような対応をしてしまっているケースでは、
再応募が獲得できるどころか、クレームが来る可能性もあるかと思います。

・候補者が応募してから中々連絡を返さない
・カジュアル面談と言いながら、志望理由を深く掘り下げたりする
・面談や面接後の質問に対しての回答が極めて遅い
・辞退の連絡を受けたあとの対応が極めて雑
・最終フェーズまで進んで候補者への不採用通知がお見送り通知の一文のみ

個人的には、
タレントプールはCXを増幅するもの」であると捉えております。

その会社が、候補者の事を考え良質な選考体験を提供しているのであれば、
再度連絡を受けた際も、非常にポジティブなものになると思います。

逆に、自社の採用充足だけを考え、あまり良くない選考体験を提供して
しまっている場合は、「あんな選考をしていて、よく再度連絡してきたな」とネガティブなものになると思います。

Q3.タレントプールってどれくらい決まるの?

施策検討時において、
費用対効果や工数対効果は極めて重要だと思います。

下記のような変数はあるため、ざっくりと参考値をまとめます。
・誰を蓄積するのか?
・どのくらいのリードタイムの話をしているのか?
・どのような選考フローを設計するのか?
※当社でご支援をしている企業様の数値を基に記載。

・新卒の辞退者を第二新卒で採用する際のCVR

100名のプールに対して1~2名程度の採用が期待できる
 ・スカウト~返信率:20~25%
 ・返信~応募率:33~50%
 ・応募~決定率:16~20%
※第二新卒総合職採用の場合、日系大手を中心にとても優秀な学生が
 最終フェーズまで残っているケースが多いため、
 媒体やエージェントよりも、タレントプールの方が良質なDBである。

・中途の辞退者へ再度ご連絡をして採用する際のCVR

100名のプールに対して1~4名程度の採用が期待できる
 ・スカウト~返信率:15%~33%
 ・返信~応募率:33%~50%
 ・応募~決定率:20%~25%
※「選考当時からの変化」があると特に効果的。
 スタートアップやベンチャーでは数年経過すると、企業フェーズや
 働き方、事業、待遇まで大きく変化していることも多いため、
 中途辞退者の方へ定期接点を持つのは非常に有効。

・技術系のイベント参加者へご連絡をする場合

100名のプールに対して、0.3名~2名程度の採用が期待できる
 ・スカウト~返信率:5%~15%
 ・返信~応募率:66%~80%
 ・応募~決定率:9%~20%
※イベントの種類によって、転職ニーズに大きな差があるため、
 短期的に返信率を高めることは難しいので、中長期前提の接点が効果的。

現職で●●をやりたいので、いまの仕事の区切りが付いたらまたお話させてください!といった、自分の軸を持っており、現職にコミットしている優秀な方ほど、採用をしたいので、短期的に充足をさせるという事と、同じくらい、どうしても入って欲しい人にめげずに連絡をすることは極めて重要だと思います。
(迷惑にならない程度に、かつ、連絡を受取る方のストレスにならないように気を付ける必要はありますが・・)

Q4.個人情報って再度使えるの?

当社では適宜、個人情報保護委員会に確認の上、進めておりますが、
各社様で実施の際に、ご不安な場合は各社法務部に確認されることを
オススメします。

個人情報保護委員会に確認を取った所、
「個人情報保護法では、個人情報の利用年数に関して、具体的な言及はしておらず、各企業が同意を取った利用目的に沿って、個人情報を活用頂ければ問題ない。との解釈を受けております。

下記のようなケースは活用出来ない可能性が極めて高いが、
層ではないケースもあるという事です。

活用が難しいケース
「新卒採用のみで個人情報を活用し、選考終了後破棄します」
「選考で得たデータは6か月間保有し、期間終了後はすみやかに破棄いたします」

直近では、選考応募時に「タレントプール活用」を前提とした
プライバシーポリシーを設計している企業様も増加しておりますので、
参考までに紹介させて頂きます。

▼楽天グループ株式会社

【一部を抜粋】
1. データ管理者および候補者プール
楽天による候補者情報の共有により、候補者はこのウェブサイト上に登録した同一のプロフィールを利用して、本ポリシーの最後で列挙する楽天グループ会社が募集するあらゆるポジションに応募することができます。併せて、候補者が当初応募したポジションを不採用となったときも、他にふさわしいポジションがある場合には、他の楽天グループ会社から候補者に連絡をすることがあります。

3. 利用目的
楽天は、法令の許す範囲において、候補者の個人情報を以下の目的のためのみに利用します。・ 募集ポジションについて候補者の適格性を評価するため
・ 候補者に雇用機会についての情報を提供するため
・ 候補者の応募または雇用機会について候補者に連絡し、対応を行うため
以前応募したことがある候補者について保持している情報を確認するため
・ 楽天の採用プラットフォームを利用しやすいように改善または簡素化するため
・ 候補者が紹介を受けた場合、紹介者に対して申請ステータスと結果を知らせるため
当初の応募が不採用となった後に、候補者がそれを希望しないまたは同意を撤回した場合を除き、類似のポジションについて候補者に連絡するため

・6. 保持期間

楽天は、候補者の個人情報を、採用プロセスが進行している間、または候補者プールまたはタレントコミュニティの一部とすることに候補者の同意がある限りにおいて、関連採用情報をお知らせするために候補者の個人情報を保持し続けます。さらに、楽天が法令上もしくは規制上、個人情報の保持の義務を負う間、または楽天が自らの法的権利を主張しもしくは保護する必要のある間も保持します。

https://corp.rakuten.co.jp/careers/privacy/

▼株式会社リクルート

個人情報の利用目的
個人情報の利用目的は以下の通りです。
利用目的を超えて利用することはありません。
A. 採用条件の検討・決定、採否の検討・決定、応募履歴の確認、応募者の職務経歴・背景の調査、その他採用選考に必要な手続きの遂行
B. 採用決定後の入社に関する必要事項の案内、その他これに必要な手続きの遂行
C. 入社後の人事労務管理
D. 候補者プールの管理および将来的な当社および当社グループ会社の求人情報の案内
E. 再応募の有無の管理および再応募時の採用選考の参考情報
F. キャリアイベント、リクルーティング施策、採用活動、その他人事業務の改善・企画およびこれに向けた分析・検討ならびにこれらを目的とするアンケートその他各種施策の実施

個人情報の保有期間

当社は、上記「個人情報の利用目的」のために必要な期間、個人情報を保有します。
なお、本サービスが終了した後も、上記「個人情報の利用目的」のために必要な場合は、当該期間終了後5年間に限り保有します。ただし、採用応募者が当社に入社する場合、採用に関し収集された個人情報は人事労務管理のための情報の一部となり、採用期間終了後5年間が経過した後も保有し続けます。

https://cdn.p.recruit.co.jp/terms/jnj-t-1010/index.html

5.継続接点って、どれくらいの頻度で何を行えばいいの?

本質問の回答は、タレントプールの対象や
その方との関係性により大きく異なります。

大事なことは、「情報の質」「頻度」を意識するです。

極論、良質な情報であれば毎週の連絡でもうれしいですが、
全く役に立たず、なぜ自分に来ているか分からない情報であれば、
年に一回もいらない
という事です。

上記を前提としたうえで、私がご支援している企業様では、
「自社の事を知っていただくため」の連絡と
「選考や面談に進んでいただくため」の連絡を分けて整理しております。

まず、前者においては、下記を検討する必要があります。
「情報配信」だけを行うのか、「説明会やイベント」等の受け皿に呼ぶのか?

情報配信のみを行う場合には、伝えたい情報を目的に沿って、
整理し配信する必要がありますので、一定ボリュームは多くなります。

何かしらの受け皿を設計する場合には、
「説明会やイベント」に来て頂き、そのイベント内で自社理解を深めて頂ければよいので、なぜあなたにこのイベントに来てほしいのか、どのようなメリットがあるのかを、端的に伝える必要がございます。

上記を前提としたうえで、
結局「どのようなコンテンツ」を「どのような頻度」で配信すればいいの?という方もいるかと思いますので、参考となる設計例をキャプチャで載せています。

▼コンテンツの設計例

ここで大事なことは、「定期的に情報だけ配信をしていれば、応募してくれる」と勘違いしない事です。

前回のnoteで記載した通り、転職希望者数は増えている一方で、
転職者数は横ばいなのが現実です。

つまり、「いい話があれば聞きたい」「転職はしていない」という状況なので、何かしらの「心理的な障壁」があったり、「優先度が高くなっていない」状況な訳です。

応募を獲得するには、応募をする人が何をきっかけに転職意欲があがるのかを理解する必要があります。

もちろん、複雑な要素が絡み合っていますが、
一番重要なことは、シンプルに「応募してほしい」と伝える事です。

ビズリーチさんのリサーチでは、約86%の方が、「スカウト」をきっかけにその企業への転職意欲や関心が強まったと回答しています。

実際に当社がご支援している中でも
「メルマガ」のみで応募を獲得するケースは稀であり、
「スカウト」を起点に応募を頂くケースが9割以上です。

今回はFAQがメインとなりましたが、
もし、他にも気になることがありましたら、是非ご連絡ください!


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