#12 その馬🐴とウマ💛が合いますか？　馬との挨拶や関係づくりのあれこれ

前期高齢者からの乗馬事始

前回は乗馬の効用について、独断と偏見に基づく記事を書いてみた。「ふむふむ、まあ、それも正解かな」と思っていただけたら、スキ♡をお願いします。🙇‍♂️

タイトルと記事を編集しました（2024.8.22）
◇   ◇    ◇   ◇   ◇   ◇

馬との挨拶のセレモニー

さて、今回は、乗馬クラブで当てがわれた馬との関係作りについて考えてみる。

自馬をクラブに預託していらっしゃるような
お大尽さまを除き、練習や外乗では配馬表にしたがって当日のパートナー🐎が決まる
（ 指名制💖の所もあるらしいけど）

当日になって馬房や馬繋ぎ場で
「ごたーいめーん♪」となる。　

人どうしでも挨拶は大事だが
乗馬の場合、パートナーとの関係🩷は
もっと大切だ。

なんせ、お相手はデカいし
言葉が通じないのだ

「初めまして🤗」だったり
「また、よろしくねー👍」だったり
「えー！また、こいつかよー😠」なことも
ときどきある。

言葉が通じない分
馬と良い関係をつくるには
ボディーランゲージが重要だ

馬房は彼ら彼女らのお家あるいはマイルームだそこにお邪魔させてもらい
そこから連れて出る

厩舎にはよくわからない他人の預託馬よそのこのも居るので
「要らんお世話」になってご機嫌を損ねたり
場合によっては危険な場合もあるので
無闇矢鱈に手を出したりして
構わないようにしている

目的の馬がいたら
そーっと声をかけて
そーっと無口をつけさせてもらい
そーっと馬房からつれてくる

しかし、ひとたび馬繋ぎ馬まで連れて来られ、おとなしく繋がれてくれたら、もうこっちのもんだ。😆

馬たちてきは、抵抗しても
せいぜい前足掻くか、後退りするか、首を振って意思表示するのが関の山なのだ
（悪童の場合には、ここで噛みにくるから注意）
この馬繋ぎ場ではアドバンテージはこちら側にある

こちらが優位なのだから、こちらのペースで挨拶ができるのだ。

パートナーへの挨拶のルーチン

自分のルーチンは以下の通り

①先ずは定石通り（どの本にもそう書いてある）馬の左手側からゆっくり近づく

②低めの優しい声で馬の名前を呼び、「よろしくね💛」を伝え、反応を見る

③ご機嫌が悪そうでなければ、眼を合わせたまま声をかけながらゆっくりと首のあたりにそっと触れてみる。
抵抗しなければ首のあたりを撫でてやる

④さらにご機嫌が悪くなければ、鼻の辺りに触れる
（顔へのタッチは首より難易度が高い）

⑤抵抗しそうだったら、首の辺りにもどる

⑥頬の辺りへのタッチを嫌がらなければ、仕上げにTタッチを試みる

Tタッチは、人で言えば眉間、つまり眉と眉の間辺り（馬には眉毛は無いので両眼の上縁を結んだあたり）を抵抗なく撫でさせてくれれば、リラックスしていて、心を許してくれた状態と言える。

以上で挨拶を終了

ご挨拶が済んだら
裏掘り　ブラッシング　馬装と進む

この挨拶のルーチンは、書籍を読み覚えた馬への近づき方や、いろいろな方から聞いた話から実践してみた事柄である。
さらにNetflixの海外連続ドラマの「Heart Land」の中で主人公の女性が馬にアプローチしていく態度や、Tタッチを行って馬を安心させる方法を真似して取り入れみたものである。

Tタッチについては、実際にはなかなかそこまでさせてくれない馬も居るのだが、Tタッチまでできた馬とはある程度の信頼関係が構築されていると実感できる。

馬場への誘導はレディ👰‍♀️をエスコートするつもりで

さて、ここまでの関係ができていても、馬場へ誘導するとなると、一筋縄では行かないものだ。

馬達は、馬場に連れて行かれるのは仕事を意味することがわかっているのだろう。止まってしまったり、抵抗に合う場合も少なくない。

こんな時は、絶対に馬に負けてしまってはいけない。

動くまで、手綱を引かなければならない。
ここで馬に妥協してしまったら、馬場に入っても抵抗を受け、しっぺ返しを受けることになる。

一番スマートな誘導は、手綱を引っ張らなくても馬がリードしている引き手に従って、同じ歩調で「ついてくる関係」を作ってから誘導を始めることなのだ、と言う書籍の記事を読んだことがある。

この本📕によれば、馬より先に行って手綱をグイグイ引いたり、逆に馬に先に行かれては行けないのだそうだ。
手綱がピンと張った状態で、引き手がぐいぐい引っ張らなければならない状態であれば、馬はまだ引き手に従っていない。

自分の場合、馬が合わない、いや、ウマが合わない馬だと、結構苦労してぐいぐい引っ張っていることが多い気がする。
逆に、馬が元気で、自分より先に行こうとするぐらいの状況のほうが、制御しやすいと感じている。

いずれにしても、大きな体重差や体格の差がある人と馬では、馬がその気にならないと人の思う通りには動かせないのである。

乗馬は馬に乗っかるのか？馬に乗せてもらうのか？

自分は初めの頃、乗馬は馬の背に乗って制御する事だと思っていた。
しかし、最近、これは違うのかなと思うようになった。

ヒトは馬を制御をして乗馬しているのではなく、馬のやる気や運動したい気分💓（？）を利用し、人の希望する方向や速度で動いて貰っているらしい、と思うようになったのだ。

ここがバイク🏍️と馬🐎の違いだと思う。

バイクならアクセルをふかせばエンジン回転は上がる。クラッチを操作してギアアップすれば、きっちりとギア比は変わる。

馬はそうなっていないのだ。

同じ馬なのに、乗り手が代わると性能が格段に変わる。
乗り手が同じなのに、気候条件や馬の気分で反応が違う。
馬は動物いきものだからだ。

だから乗馬は複雑でわからない。
だけど面白い🤣

バイクレースで、もし、全く同じマシンが戦ったら、腕がいいやつ上手いやつが勝つのが当たり前だ。
だが、馬の競争では上手い奴が勝つとは限らない。馬のコンディションの他に馬とライダーの関係性が関係しているからだ。

外乗に出たら、馬たちはコースを把握している（らしい）ので、クラブが近くなると早く帰りたいので動きが活発になる。
外乗の際にのんびり屋の馬で手綱鞭までしないとスピードをあげられなかったようなケースでも、後半になってクラブハウスが近くなると、「おいおい、お前別の馬か！」と感じるほど駈歩が簡単に出ることがある。

駈歩が継続するのだから、自分が上手くなったと思ったが、全然そうではなく、（早く帰りたいから）馬がやる気になっただけだったのだ。

検定で馬のイヤイヤを体験

3級の検定を受けた時の事は、多分以前に書いたと思うのだがこの時の事を思い出した。

検定を受ける前に、検定用の馬でレッスンを受け、練習と馬の動きを良くしておこうと言う作戦で、練習を始めた。

しかし、自分の方が緊張してしまい、指示が上手く出せなくなってしまっていた。
結局、練習では、あまりスムーズに制御できていなかった。

時間になって、検定が始まり、馬をスタートさせたが、更に緊張してしまい、課題からの次の課題へ移行させるのに焦って指示がめちゃくちゃになっていった。

例えば、進みながら曲がれの指示のタイミングが遅れる。曲がるポイントを過ぎて焦ったので、曲がる方向の手綱を開く代わりに引っ張って曲がらせようとしてしまった。

脚の扶助は、「進め、進め！」であるのに
手綱は「止まれ！」では馬も混乱してしまう。

「ねー、進めか、止まれか、いったいどっちよ？」
「はっきりしないから、あんた乗せるのもーやだよー」
馬の声が聞こえたような気がする。

そして、ついに「イヤイヤ」を始めたのだ。
最後には、足で「進め！」と指示しているのに、なんと後退りを始めたのである。
強く蹴っても後退り💦

終わったー😭

チーン🔔

その場は失格して、終了

最初からウマが馬と合わなかったのでは無く
馬から「ウマが合わない人」と認定されたらしい出来事だった。

つづく

🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎

最後まで読んでいただきありがとうございます。
記事が気に入って下さったかたは是非
にんじん🥕（人間界ではスキ💛とか言うそうですね）を恵んでくださいまし。

ご感想をコメント欄にいただくのも励みになります！

🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎