🏇 「人生初の【落馬】は、落馬として認定されませんでした」という話し

今回は、おふざけを抜きに
ドキュメンタリータッチで描く体験記
（気の弱い方はご注意ください😆）
にしたら、🥕がぜんぜん貰えない💦ので
全面改訂中

（2024.9.2　タイトル編集）
（2024.9.15 改訂）

🏇🏇🏇

乗馬を始めて52鞍め
2022.10.21
外乗の時に
ずっこけました！

乗馬を始めて約2年め

鞍数も50を超えて、そろそろ
「まだ初心者である」
という自覚も薄れて
油断大敵でしたね

自分は一応

高齢者なので

「絶対に乗馬で怪我をしないこと」

をモットーに乗ってました。

ヘルメット装着はもちろん！
（ウエスタンだとテンガロンハットでもokな場合もありますが、必ずヘルメットは着けます）

レッスンも含めて駈歩かけあしを出すことのある騎乗では
必ずエアバッグベストを着用してました

のはずでしたが。。。

その日だけは油断してました！😰

エアバックベストについて
もともとは、バイク事故の際にライダーの傷害を軽減する目的で開発されたベスト型のプロテクター。
体が投げ出される瞬間に、ベストから伸びた紐が引かれると、圧縮された炭酸ガスボンベのバルブが解除される。
次にベスト内に折畳まれていたエアバッグに一気にガスが送り込まれて一瞬で膨らみ、後頭部、頸部、胸部、背部、腰部、臀部を打撃から守ってくれる。
鞍から降りる際にうっかりこのベストの紐を鞍から外し忘れると、馬上で膨らみ、身動きとれなくなる可能性があるので、必ず下馬する際には外す必要がある。
また、ベストのコネクター部分が下馬の際に鞍に引っかかることを防ぐために、ベストの前を開けてから降りることが推奨されている。

青いちゃんちゃんこみたいなのが
エアバッグ式のプロテクションベスト

もう一つの油断

動画撮影用に、ジンバル（物理的な手ブレ防止機構）つきの小型ビデオカメラを購入したばかりだったので、どうしても試したくてルンルンと外乗にも持って行きました。

外乗で使用するウエスタン鞍は安定が良くて
（片手に縄などの道具を持って馬上で作業できるくらい）馬が安定していれば、左手で手綱を操作しながら右手で撮影することは難しくない。。。

はず、だったんですが💦

のんびりした常歩なみあしの区間ならまあ問題ないだろうと、脱落防止のストラップを付けた状態でカメラで撮影してました。

もう一つの悪条件も重なりました

あとから考えると

鐙革あぶみがわがちょっと長めでした。

鐙革は、鐙（つま先を突っ込む金具です）を吊り下げてる皮ベルトみたいな部品です。
この長さは足の長さにあわせて
調節できるようになってます。

（見栄を張って）長くしずぎると
馬の背で跳ねたときに鐙が抜けてしまいますし、
短すぎると
競馬のジョッキーみたいな乗り方🏇に
なるので上体が不安定になります。


外乗に出る前には、この調整と、鞍を固定する腹帯の締め付け具合の調整を行うのですが、
通常はガイドやインストラクターといった
スタッフさんがチェックし調整してくれます。

当日も、スタート前にチェックがありました。
ちょっとだけ微妙な違和感があったんですが
自自分は「脱 初心者」であると油断してよゆうをかましていたので😅
そのままにしました。

【鐙】あぶみ
鐙は鐙革で鞍から左右に吊り下げられていて、長さが調整できるようになっている足を乗せるステップのような馬具。
鞍に跨る時には身体を支える踏み台の役割を果たし、乗馬中は前後左右に揺れ動く乗り手の上体を支えるための足がかりの役割を果たす。

これが長すぎると、馬の背で身体が押し上げられた時に足が浮いてしまい、外れやすくなる。
また、短すぎれば騎乗姿勢が前のめりになり安定がわるい。
鐙の左右差は違和感があるのですぐに分かるが、左右に差がない時にはよほど長すぎたり短すぎたりしなければ初心者にはわかりにくい。

以下、緊迫感がでるように😅「ルポルタージュ風」and「再現ドラマ風」に書いてみた。
長編になるので、お時間のあるときにごゆっくりお読みくださいまし。

🏇🐎🏇🐎

山コース外乗

当日は、海へ向かうコースではなかった。
農道を通って山に向かい、往復の農道の区間で駈歩かけあしを思い切り出せるコースだ。

直線の長い駈歩を出せるので、自分としてはお気に入りのルートのひとつだ。

農道の様子
右手に農業用水路、左手には側溝が見える
長〜い駈歩が出せるお気に入りの道

駈歩コースの農道は道幅が2.5メートルぐらいだろうか。
草の生えた砂利道だ。軽トラや耕運機など作業用の車の轍わだちの間に草が残っている。
この草が残っている部分は砂利の轍の部分より馬が走りやすいので、できるだけこの部分を選んで走る。

この農道の横には隣接して農業用の用水路が続いている。
農道の端から用水路の水面までは、1メートルぐらいあるが、水面から川底まではあまり深くない。
膝ぐらいの深さで、もし、落ちても溺れることはなさそうだ。

ただし鞍に座った時の目線の高さは地上から2メートルぐらいあるので、用水路の水面からは目の高さまで3メートルぐらいある感じで、ここでの駈歩はとてもスリルがあり、くせになる。

事件はこの農道の駈歩で起こった。
いや、正確に言えば
駈歩からの停止の時に起きた。

帰路の農道の長い駈歩の2本目だったと思う。

自分が乗る馬は調子良く駆けてくれて、先行馬に追いつきそうなほど元気だった。
手綱を短めに保持して
スピードを抑えるように調整しながら走った。

停止地線で

ゴールは、農道の交差点まで

調子よく駈歩が続く

もう少しで停止ラインだ。
手綱を締めて少し速度を落とす。

「OK、とまりましょ〜う！」

ガイドさんの掛け声で
各馬が一斉に速度を落として止まる。

自分も「ホーホー」と馬に声をかけながら
手綱を引き締め、上体を後ろに倒し、停止の体勢で備える。

自分の馬もきちんと止まろうとしてくれる。
そして、ほぼ停止した。

駈歩からの停止は、車の急ブレーキに近い
自分の体を前に押し倒そうとする力が働く。
慣性の法則ってやつだ。

これに負けないように、上体を後に倒して
停止の時に上体に加わる慣性力に耐える。

やがて、馬も乗り手も完全に停止する。

はず。。。

あれ？右足が鐙からすっぽ抜けているので
右の足が踏ん張れない！


飛び跳ねて着地するときに
左足だけ地面について
右足だけ足場がない感じ。

なので上体が右に倒れかける。

右手で鞍に捕まって、体勢を立て直そうと
手を鞍に伸ばそうとした。

掴め！そこだ、鞍の前にある取手。

鞍の右側が前方
丈夫そうな突起がhorn

ホーンに右手を伸ばそうと
思った時
したその右手はビデオカメラの
ジンバルのハンドルを握っていた。

あら、困ったー💦

その時の自分の中の葛藤

👿「カメラを捨ててホーンを掴めよ〜！」
👼「いや、カメラを落としたくないよ〜！」
👿「まだ間に合うから！」
👼「カメラが邪魔で掴めない！」


上体が馬の腹の横までずり落ちてる。
もう戻れない。

しょうがないなかぁ
じゃあ、落ちるか。。。
ズコっ！

スローモンのように覚えていた。

きっと無意識のうちに
右手で受け身を取り、頭を上げて
衝撃に備えていたのだろう。
ヘルメットへのガツンという衝撃は来なかった。

そして、着地

ずり落ちた？

横たわるように。

お！左の鐙もちゃんと外れてくれてる。
良かった！
落馬の際に鐙が引っかかると、馬の背で宙吊り状態になる。

手綱は左で握ったままだ。良かった！

えーと馬は？

ちゃんと停止してくれてる。
引きずられたのじゃなさそうだ。

身体は大丈夫かな？

先ずは起き上がらないで身体を点検セルフチェックだ。

右手の甲を打ったみたいだ。ちょっと痛い。
右の手を開いたり閉じたりしてみた。
動きは大丈夫。
骨折もなさそう。

肘は？　
少し打ったようだけど大丈夫。うんok！

頭は大丈夫。　
ヘルメット着用中だし、ぶつけてもいない。

腰は？　　　ok大丈夫！

✅チェック完了。

さて、じーちゃん再起動。。。

先ずは、手綱を離さないで落ちた
自分を褒めてやる


「落馬の際に手綱を離さない」は基本だと言われている。


手綱を離さない事で
落下時に上体が引き上げられる。
この結果、頭部を下にして
落下することが防げる。

また、手綱を離してしまうと
馬が驚いている場合には
手綱で暴走することが防げる

手を突いてゆっくり起き上がった。
右手のグローブが砂利で切れていた。
外してみると手の甲に擦り傷があったが
全然たいした出血でもない。

外乗の時は、馬場と違って木に手をぶつけることもあるからなぁ
次からもっと厚いグローブにしようかな？
そんな事を考えながら手袋をつけなおした。

馬の右側に落ちたので、手綱を掴んだまま馬の前に回り、馬の左側に回った。

基本的に「馬に乗るのはは馬の左側から」と決まっているからだ。

乗る前に首を撫でながら暴走しないでくれたことに感謝💛

さて、身体は大丈夫そうだ。
馬に乗らなくちゃ
鐙に足が届くか？
足が上がるかな？

ここじゃ、踏み台になりそうなものがないなぁ。
届かなければ、鐙を下げている鐙革を伸ばしてから乗るのだけど。。。面倒だ。

ぐあーーー！
届かない😥
体の硬い己の身を呪うと同時に平均よりやや短めの短足を憐れむ😥

頑張って２回目で
なんとか足が鐙まで届いた。

大した怪我でなくて良かったけど、
落ちたのは同行者に恥ずかしいなぁ。

そんなことを考えながらの帰路

そのあとは常歩と少しの速歩で、無事にクラブへ帰りついた。

馬を降り、ホッとする。

馬装解除はクラブスタッフにお任せできるので、傷のチェックと洗浄をした。

幸いなことに傷は手の甲の擦り傷だけで済んだ。

ビデオカメラも多少傷がついたけど無事だった。

後日、画像をチェックしたら、
カメラが砂利道に落ちた後もカメラは回っていた。横向きに倒れたカメラは地面を映していた。

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ビデオ判定会（後日譚 ）

人生初落馬？の瞬間は、実はガイドさんの撮影した画像に、一瞬だけ残ってました。　

ガイドさんは我々の駈歩を撮影してくれていたので、その動画の一部に、隊列が停止するまでの部分もあり、自分の落下シーンもバッチリ写ってます。💦

ビデオ📹を見ると
馬の停止とともに一瞬で体のバランスが崩れ、馬の横でバンザイしているように手をひろげた格好に。。。
そのまま横向きに万歳のまま落ちていった。
（落差は６０センチぐらいかな）

自分を乗せていた馬は
その瞬間、「何が起きたの？」
とでも言うように一度後ろを振り返り
「なにしとん？このおっちゃん。おれ、知らんけど」と呟くと
また前に向き直っていた。

知人のSさん（ 美人の乗馬の先輩）の店で
このビデオを見せて反省会になりました。

いや、「実は画像が、あるんだよ」と言ったら「見たいですー」と言われたので、証拠を提出して、証拠しらべとなりました。

画像を見たSさんからのコメント

👱‍♀️「これ、馬が完全に止まってましたよね。止まってからバランスが崩れたんでしょ？」と聞かれた。

👨‍🦳「そうそう、駈歩の途中で右の鐙が外れてさ。長すぎたのかなぁ。右足が外れた状態で馬が止まったから踏ん張れなくてね。バランス崩した。馬は完全に止まってから落ちた」

Sさんが言う
👱‍♀️「それなら、あんまり落馬っていう感じがしませんね。お馬ちゃんがちゃんと止まってくれたのに鐙が外れてて、バランス崩して僕が勝手に落ちましたーっていう感じ」と笑う。
👨‍🦳「ま、馬から落ちたから落馬って言えば落馬だけど、馬から振り落とされたとかじゃないしね」
👱‍♀️「ばんざーいしてるし🤭」

👨‍🦳「もしカメラ持ってなかったら、とっさにホーンを掴んでバランス立て直して落ちないですんでたと思うよ」と言い訳がましく弁解した。

👱‍♀️「あーら、カメラを持ったまま駈歩したんですか？　んー、初心者がカメラとか手に持ったらいけませんねー。10年早いかも🤭」
👨‍🦳「まぁそうなんだけどさ。。。新しいカメラを使ってみたかったんだよね」
👱‍♀️「それと、何でエアバッグベストつけてなかったんですか？」と追加質問がきた。

👨‍🦳「あの時、ベストを八ヶ岳で使うために送っちゃっててさ。こっち用のが注文してたけど到着待ちだったんだよ。それで、面倒だったからついついレンタルもしないで（外乗へ ）出たんだ。レンタル料をケチった訳じゃなかったんだけどね」と答えた。

👱‍♀️「乗馬は怪我をしないことが第一ですから、お守りと思ってベストは必ずつけましょうね」
👨‍🦳「はい、分かりましたー！じゃ、あれは落馬じゃなかったと言うことで、カンパーイ！🍾」

ビデオ判定による落馬か否か？
ビデオ検討会が終わり、判決は。。。
落馬に認定されず💮
エアバッグ必着の厳重注意で決着💦

中洲の夜🍾は更けていったのでした。

《完》

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おまけ

あとがき

100鞍乗って、一回の落馬？が果たして多いのか少ないのか？
多分、少ない方なのか？

ちなみにSさんは、前のクラブでも複数回落とされた経験があり、うちのクラブでもレッスン中に落とされたことがある猛者だ。
エアバッグ作動も2回くらいで、自慢の？動画もあり、見せてくれたことがある。

落ちたくはないけど、走る馬から落ちた時には
受け身も大事らしい。

しかしエアバッグが膨らむと、亀さんのようになり、仰向けに落ちるとなかなか起き上がれないんだそうな。🤣
受け身練習してても亀は転がれないか🤭
Sさんの仰向け亀さんを想像して笑った🤣

🏇
最後まで読んでいただきありがとうございます。「面白かったよ」とか、「参考になったよ」などにんじん🥕で！　
🥕=スキ💛です。