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「PC・スマホ使用で若年者の白内障が増えている」報道の大嘘


先ずは、こちらのニュース(FNN )記事から
30代からの若年性白内障が増えている」というショッキングな内容の報道です

そのようなデータや論文は知りませんでしたので、念のため、そのようなデータが公表されているか、AIでサクッと調べました。
やはり、そのような説は無いようです。

スマートフォンの長時間使用が直接的に白内障の進行を促進するという明確なデータは、現時点で十分に確立されていません。しかし、スマートフォンやタブレットの過度な使用により、目の調節機能が一時的に低下する「スマホ老眼」や、眼精疲労、ドライアイなどの症状が若年層でも増加していることが報告されています。
また、スマートフォンやパソコンの長時間使用が眼圧の上昇と関連する可能性が指摘されています。特に高齢者では、白内障の進行に伴い水晶体が膨らむことで、眼内の構造が変化し、眼圧が上昇しやすくなることがあります。
さらに、スマートフォンなどのデジタルデバイスから発せられるブルーライトが、網膜に影響を与える可能性があるとの研究も存在しますが、これらの実験結果が実際の人間の目にどの程度影響を及ぼすかについては、まだ明確な結論が出ていません。
一方、若年性白内障の原因として、パソコンやスマートフォンなどの強い光や紫外線、外傷などによるダメージが挙げられることがあります。

総じて、スマートフォンの使用が直接的に白内障の進行を促進するという明確な証拠は不足していますが、目の健康を維持するためには、適度な休憩やデバイスの使用時間の管理、適切な照明環境の確保、そして定期的な眼科検診が推奨されます。

Chat GPT

問題のFNNニュース記事の内容を読んでみると

  1. アトピー性白内障(若年性白内障の原因のひとつ)のために失明状態になって白内障手術になった患者さんの話

  2. 50歳そこそこの年齢で白内障手術が必要になった高齢者と呼ぶには若い患者さんの話

  3. 「スマホ使用が白内障を早めている可能性」という出所不明な説の紹介

  4. スマホやPCの使いすぎが健康障害を誘発している、と言うニュース

若年性白内障の原因として、アトピー性皮膚炎の関連は明らかなエビデンスのある話で、事実です。(増えてきているのかどうかのデータは持っていませんが)

また、50歳前後でも"老人性"白内障が起こり得るのも事実ですし、これによる視力低下が原因で白内障手術が必要な状態になる方も少なくはありません。

スマホやPCの長時間使用が原因と考えられる、視力の低下やドライアイの発症などが、問題になっていることは事実であり、適正使用が推奨されているのも周知の事実です。

それぞれの記事のパーツには問題がないのに、完成したパズルを見るとデマ、あるいは大嘘に近い主張になってしまっています。

スマホで目が悪くなるひとが増えている
アトピー性白内障など若年性白内障で失明状態になり、手術が必要になる
"高齢者"とは言えない年齢層でも手術が必要な状態になるひとがいる

これをミキサーにかけると、
「スマホ・PCの使用が原因で、手術が必要な若年性白内障が増えている」というタイトルのニュース報道が出来上がりです。

しかも「よく読まれている記事」としてポップアップしてくる記事です。

「マスメディアが信頼されない」と言う意見をよく聞きますが、ここまで露骨なフレームアップ記事をみてしまうと、反論できないだろうなと思ってしまいます。


この記事は、FNNを誹謗中傷する意図はなく、FNNの名の下に報道された特定の記事について、ニュースソースの曖昧さや、事実関係と記事の構築に疑問を提起し、注意喚起することを目的としています。




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大村義人(ペンネーム )/じーちゃん
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