ビーチを翔る 私の最高の乗馬の愉しみかた
エッセイ
乗馬に関する記事をメインにnoteに投稿している、乗馬ライターのじーちゃんです。
noteを始めて3カ月
完全に乗馬ネタに行き詰まりました。
🐎
もう一度原点に立ち帰り、乗馬の楽しみを伝えられる記事に挑戦してみようと思いました。
還暦過ぎたじーさんが、どうしてここまで乗馬にはまってしまったのでしょう?
それは
楽しかったから
気持ちよかったから
そして
ビーチで馬とともに翔ることを知ったから
🐎🐎🐎
もし
最初の乗馬が
馬場という閉鎖された空間の中だけの
小さな体験で終わってしまっていたら。。。
多分、今の自分は生まれていなかった
そう思っています。
さて、ビーチを翔る外乗は、クラブから海岸までの小さな旅から始まります。
歩道を行くときにすれ違った自転車通学の中学生や車の中から手を振ってくれるたかに手を振り返したり、馬が横断歩道を渡る時に待っていてくれた方に挨拶したり。
道の両脇に生えている草を眺めながら馬が道草を食べないように馬の視線に注意したり。。。
そんな風にビーチまでの小さな旅を楽しみながら、翔るための気持ちを高めていきます。
さて、ビーチが見えて来ました。
今日の潮の引き具合は?風は?波は?
🏇
渚を馬で自由に疾走したい!
その思いがあったから
その目標がスキルアップのためのレッスンを受けるモチベーションになりました。
🏇
初めての駈歩経験
最初に駈歩を出した時の事はよく覚えています。
馬場でのレッスンではありませんでした。
いきなり、外乗での体験です。。。
それは、自分の乗馬の師匠(美人のお姉さん👸)が外乗に付き合ってくれた曇りの日
ガイドさん、私、師匠の順で農道を通るコースへ出発しました
しばらくは常歩で移動
そして定規で直線を引いたような農道に到着し、停止
「さあ駈歩出しましょうか。手綱を短く持ってくださいね。怖かったら鞍に掴まっても構いません」
そう声がかかり、先頭のガイドの馬が駆け出しました
パカラッ パカラッ パカラッ
続いて自分が乗っている馬も勝手にスタートします
パカラッ パカラッ パカラッ
いきなり上下動が始まり、身体が持ち上げられ、落ちて、また上がり、落ちて。。。
速度は上がり、上体が後ろに引っ張られ
後ろに倒れてしまいそうな気になります
思わず鞍の前の方に付いているホーンと呼ばれる突起を掴みました
それまでの馬の動きとは全く違います
まるで次元の違う世界にワープしたような感じ
或いは一瞬の空中遊泳と着地の繰り返し
馬の背で格闘した時間は3分間も無かったと思うのですが、永遠に続いた気がしました
前の馬が速度を落とし、自分の馬も自然に止まってくれました
これが馬で駈けるってことなんだ
なんだか凄いな
その日は短く駈歩を何回か体験し、なんとなくコツを掴んで、無事に戻って来れました
🏇
ビーチを翔る
次にビーチの外乗に出たとき、波打ち際の砂の上の駈歩を経験しました。
農道の駈歩と違って、広々とした場所
見渡す限り人はいません
地面は柔らかい砂なので、もし落ちたとしても
痛くなさそうです
ここなら思い切り走れそうな気がします
「駈歩を出しましょう。馬の頭が下がり過ぎると前につんのめり、足を取られるので、手綱を短く持って、頭を持ち上げてやるように腕を上げましょう」
そう注意があってガイドの馬がスタート!
やる気十分だった自分の乗る馬も、すぐに後を追い始めます
腹にブーツの踵を当てながら、手綱を持つ腕を前に突き出し少し引き上げてやると、速歩から駈歩へ
ギアチェンジしたような加速と振動の変化
身体が押し上げられ、それがハートを突き上げてきます
乾いた砂と波が引いたあとの砂の境目を狙い、コース取りしながら翔ると、ワープするような感覚が襲ってきます
意識していないのに
自分の身体が勝手に馬の振動に合わせています
恐さは消え、「もっと早く!もっと早く!」と
心の中で叫んでいました
🐎
あれから何回もビーチ外乗を経験しました。
「ビーチを翔ること」
それは自分の乗馬の原点であり
目指す理想の乗馬の到達点になりました。
ビーチで走るまでの移動の時間は、飛行機のテイクオフまでのタクシーイングの時間でしょうか、それとも小さな旅でしょうか。
福岡の宗像で過ごすビーチ外乗の時間は、毎回違う顔を見せてくれる、自分だけの「こだわり旅」なのです。
おわり
PS ブリティッシュ乗馬で練習されている方の記事やInstagramなどを拝見していると、駈歩が出せない、続かないや、落馬したので恐怖感があるなどの悩みを見かけます。
馬は本来、駆ける動物なので、本当は走りたいはずなんですよね。それを乗り手の恐怖心が押さえ込んでいるのではないかな?
そんなことを素人なりに考えました。
もし宜しかったら、この記事も覗いてみてください。
🏇🏇🏇
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