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緒方洪庵先生の手は「外科医の大きな手」だったのか?の謎

大阪に遊びに行ったついでに、船場にある緒方洪庵先生の適塾跡へ行って、洪庵先生の銅像に対面してきました。


適塾跡地の公園の緒方洪庵像 筆者撮影

当時の医(学)者のヘアスタイルは総髪が多かったのですが、洪庵先生も見事な総髪ですね。

今回、銅像を初めて見て、特に印象的だったのは、銅像の手が異様に大きいことでした。

銅像を制作する際には、画像資料などからご本人の風貌や体格を推定していくのですが、銅像の洪庵先生の手はお体と比較して異様に大きく分厚い手でした。

実際、外科医の手は大きいという印象がありますが、洪庵先生は実際に手が大きかったのでしょうか。


緒方洪庵像のクローズアップ 筆者撮影

そこで、他の肖像画を検索して調べてみると。。。

岡山県立博物館の今年(令和6年)の特別展のポスターに肖像画がありました。「緒方洪庵肖像(部分 ) 大阪大学適塾記念センター」とあります。

岡山県立博物館 特別展 
緒方洪庵ーその生涯と郷土岡山ー 資料より

いかがでしょう?

銅像と比べて、本(洋書)を持つ肖像画の手と指はとても繊細で華奢な指だと思います。

おそらく、こちらの肖像画の方が、実像に近いのではないかと。。。

以下は、個人的な推察です。
適塾跡の銅像は肖像画などの資料を研究した上で制作されたことは間違いないだろう。
しかし銅像のお姿として、本(和書)を広げて読んでいる姿が提案されたのではないか?
手で本を安定して保持するためには、分厚い銅像の本のパーツを支えるための強度が必要だった。
このため、肖像画のような繊細な手では銅像の強度が足りなくなるので、膝の上で本を開く体制にして、しかも手を大きく厚くすることで解決した。


最近、テレビドラマ「仁 -JIN-」で、武田鉄矢さんが演じた緒方洪庵先生を観て、興味をもちました。

大阪で銅像の先生にお会いできて感動したのですが、その手の大きさに違和感を持ちました。
調べてみると、肖像画と銅像では驚くほど手の大きさや指の形が違いました。

何故だろう。
本当はどうだったのか?

どうでもいいことですが、よく言えばこれが「知的好奇心」ですね。

因みに私のオペ用の手袋のサイズは7.5です。
銅像の手だと10以上でも入るかどうか。。。
あー、あの手のサイズが知りたい!

次回はしっかり計測してみようと画策しています。






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大村義人(ペンネーム )/じーちゃん
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