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愛宕薬師フォーラム「お大師さまが出会った仏教」(『空海に学ぶ仏教入門』講演会)

 以前、『空海に学ぶ仏教入門』(ちくま新書)という本を出した時、そこそこ反響があり、真言宗のお坊さまがあちこち知り合いに声をかけてかけてくださって、大阪の弘法大師ゆかりのお寺(太融寺)でお話しさせていただいたのを皮切りに、京都の法蔵館書店、大師お誕生の地とされる四国・香川県の総本山善通寺、真言宗智山派の東京にある別院真福寺、大阪府和泉市のTRC和泉図書館などで、お話しさせていただく機会がありました。
 そのうち、別院真福寺における愛宕薬師フォーラムの講演要旨が公開されています。
 ご関心を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、どうぞ。

 「十住心」は伝統的な仏教の考え方に基づいて、インドや中国から伝わっていたさまざまな教えを十の心のあり方に対応させ、体系化させたものです。

 近年、世界的に仏教に関心が高まっています。欲しいものを追い求め続ける現代社会では、どこまでいっても苦しみは消えません。ものの見方、心を変えなければダメだということに気づいた人たちが、伝統的な仏教の教えに共感しているのです。そういった人たちが目指している仏教の全体像が、お大師さまの「十住心」で示されています。

 『空海に学ぶ仏教入門』執筆の動機や経緯については、『月刊高野山』2021年2月号に「弘法大師と私」と題して書きました(出版社の了解を得て、noteで公開しています)。


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