高校の授業でECサイトを作成しよう!【WordPress+Welcart】#01
こんにちは、eBOKIのモフ蔵です。
現行の学習指導要領において、教科商業には「ネットワーク活用」という科目が存在します。以前の学習指導要領ですと「電子商取引」だったわけですが、広くネットワークを活用したビジネスについて学ぶという意味合いなどから「ネットワーク活用」へと変更になっています。
とはいえ、商業に関する学科がある高校の現場では実習をメインでこの科目は進めていきたい、特に電子商取引(EC)について多く取り扱いたいという考えが多数を占めていると推察しますので、電子商取引を行うウェブサイト(ECサイト)の作成を生徒たちにどうやって指導していくかを悩まれている商業科教員は少なくないはずです。
ここでは、高校現場でECサイトの作成実習を行うためのノウハウを少しでもお伝えすることで、高校現場での指導の一助となれたらと考えています。
【WordPress+Welcart】がオススメ
eBOKIの考えとしては、【WordPress+Welcart】を使っての実習がベストかなと考えています。(某出版社でもこれを使用していますね。)過去にはホームページビルダー(HPB)やWordの使用、HTML+CSS+JavaScriptの直接入力などでウェブサイトを作成してきましたが、HPBは時代遅れ感が出てきていますし、Wordでウェブページを作成するなんて大昔の話です。またHTML+CSS+JavaScriptの直接入力はスキル向上に欠かせませんが、高校の授業だけでの指導では時間が足りず大したものは作れないですし、近年のノーコードで作成する環境の発達を踏まえると、そこに時間をかけるのは得策ではないと思います。だからといって、BASEやSTORESなどのネットショップ作成サービス(ASPカート)の使用は、「学び」というより「作業」の色が濃く、高校授業には不向きであると考えます。
そうなると【WordPress+Welcart】という選択肢がある意味「ちょうどいい」感じ、
かゆいところにあまり手が届かない感じが、授業には合っていると思うわけです。
【WordPress】についてはここで説明する必要がないくらい、世界的にも超有名なCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。世界のウェブサイトのうち、43.6%がWordPressで作成されているとも言われています。(https://w3techs.com/technologies/details/cm-wordpress)WordPressの使用方法等を学ぶことは高校生にとっても有用ですし、なにより便利ですから、授業で学んでおいて損はありません。
また、ここでは【WordPress】とそのプラグインの一つである【Welcart】を取り上げていますが、他にもECサイトを作成するためのプラグインとして【WooCommerce】があり、世界的にはこちらの方が有名です。関連したプラグインも非常に多いので、人によってはこちらの方が便利と思うかもしれません。ただ、日本語に対応してきているとは言え海外製ですし、教員や生徒たちのECサイトに対するハードルを低くするのであれば、国産である【Welcart】の方が取り組みやすいでしょう。
このような理由から当方では【WordPress+Welcart】を推しています。次からは実際にWordPressのインストールなどをお話していきます。
使用するアプリなどの仕様
ここで使うアプリ等の仕様については、次の内容で話を進めていきます。
さくらインターネット「さくらのレンタルサーバ スタンダード」
WordPress ver 6.6.2(2024/10/29 現在)
Welcart e-Commerce ver 2.11.5(2024/10/29 現在)
Google Chrome ver 130.0.6723.70(2024/10/29 現在)