人生の名作を観ました。
講義でちらりと名前が出たのが嬉しくて、
懐かしくて、
dアニメストアで「パンダコパンダ」を観ました。
知らない人向けに説明すると、
「パンダコパンダ」は1972年に公開された、
高畑勲監督の短編アニメーションです。
原案・脚本が宮崎駿さんであり、「『となりのトトロ』の原型である」とも言われている作品です。
主人公である少女「ミミ子」の唯一の家族である祖母が法事で家を発ち、家に帰ったらパンダの親子と邂逅するところからこの物語は始まります。
今思うと色々とツッコミどころ満載なんですけど、
全部キャラクターの可愛さと世界観の素敵さで吹っ飛ぶから不思議。
個人的に一番好きなシーンは、
家族になる時にミミちゃんが「ママになるわ」というシーンです。
パンちゃんとの年齢差的にも、
パパンダがパパになるという点でも、
「お姉ちゃん」になる方が自然だと思うのに「ママ」になるって言うところが少し捻っていてとても好きです。
「あめふりサーカスの巻」という続編まで一緒に観たんですけど、
こちらの話の始まり方が「3びきのくま」というイギリスの有名な童話のオマージュであることに十数年越しに気が付きました。
あと、嵐の中家に帰るシーンやその後洪水で街が水に沈んでしまうシーンは、なんとなく「崖の上のポニョ」を彷彿させます。
他にも水の中を走る列車は「千と千尋の神隠し」でも登場しています。
こうやって時を経てから改めて見て、
好きなものと好きなものがなんとなく繋がっているのを感じるとなんとなく嬉しく思いますね。
今年は実は劇場公開からちょうど50周年。
それを記念して様々な展開を見せている「パンダコパンダ」。
どうぞ、よろしくお願いします。