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「労働災害によって怪我をしてしまったらどうすればいい?②」
前回に続き、労働災害によって怪我をしてしまった場合の対応についてお話をします。
怪我が完治しなかった場合は?
労災保険の給付を受けながら治療を続けた結果、怪我が完治すれば問題はありません。
ただ残念ながら完治までに至らなかった場合(症状固定)にはどうすればよいでしょうか。
障害補償給付の申請
この場合、残ってしまった症状が「後遺障害」に当たるか、該当する場合にはその「後遺障害等級」に応じた給付の申請を求めることが考えられます。
残ってしまった症状が後遺障害に該当するかどうかは、労働基準監督署(署長)が決定を行います。
そのため、まずは医師に専用の診断書を作成してもらい、それと一緒に障害給付等支給申請書を労働基準監督署に提出します。
労働基準監督署は書類を確認したのち、一般的には怪我をされた方に労働基準監督署に来てもらい、そこで労働基準監督署の委託を受けた医師による直接の診察などを受けてもらいます。
それら資料を踏まえて、総合的に審査が行われ、決定がなされます。
後遺障害が認定された場合
後遺障害等級に該当する、となった場合にはその等級に応じた障害等補償給付と障害特別支給金(および障害特別年金もしくは障害特別一時金)が支払われます。
これにより労働災害によって負ってしまった後遺障害について、補償がなされることになります。
障害補償給付申請の際に気をつけること
ただ障害補償給付の申請については、不安があるという方もいらっしゃいますし、医師とのコミュニケーションが取れず、診断書に十分な記載がされているか不安があるという方もいらっしゃいます。
きちんとした検査をしてもらえなかった、という相談者もいらっしゃいました。
上記のとおり最終的には労働基準監督署が後遺障害の等級を決定しますが、医師が作成した診断書の記載内容などは重視されます。
そのため医師とのコミュニケーションもとても大切です。
今回のまとめ
後遺障害があるのに不十分な検査で認定されなかったり、補償が受け取れなかったりした場合には、今後の生活にも大きな影響が出てしまいます。
また症状固定により休業補償給付も終了します。
この手続きの流れが分からず、不安になる方もたくさんいらっしゃいます。
そのためこの時点でご不安を感じたら、弁護士に相談をすることをお勧めします。
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