非実在人物に対する反出生主義のようなもの(または、不要なシンパシーについての考察)
『大豆田とわ子と3人の元夫』見ていて、非常に厳しい気持ちになった。これはこの作品そのものが悪いのではなく、ただの不要なシンパシーによる感情移入にすぎない。けれど、この世には、あまりにも似通った構造が、まるで当たり前のように存在していて、そのことが時折許せなくなるのだ。
綿来かごめの死。それは私のトラウマを刺激するのに十分だった。
犯罪的、反社会的にしか生きられない、それは一般の現実を生きている人にとっては希望のような存在だ。しかし、彼ら彼女らは決して最後まで生を全うするこ