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小学校でオンライン学級活動!これをやったらうまくいった!

現在、新型コロナウイルスの影響で学校が休校となり、オンライン授業を行っている学校も多くあるかと思います。
私の勤務校も9月より休校となり、MicrosoftTeamsを活用したオンラインによる学習を行うことになりました。

基本的な活動としては、
①Youtubeに投稿した授業動画をTeamsを使って共有、MicrosoftFormsを使ったテストを行う。
②各クラスごとのチャネルを作り、週に3回ほど会議機能を使って「オンライン朝の会」と称した学級活動を行う。
ということを行っています。この記事では、②の学級活動の中でうまくいった取り組みを共有したいと思います。

オンライン朝の会の考え方~みんなが参加できる会に~

まずは私の勤務校における「オンライン朝の会」の基本情報。
・3年生以上の児童がタブレットPCを所有しており、私は5年生の担任をしています。
・各クラスごとに会議を立ち上げ、私のクラスでは最大32人の児童が参加しています。各家庭の事情や機器トラブルの可能性もあるので、必ず参加にはしていませんが、今のところほぼ全員が参加しています。
・時間は10時~10時45分の45分間
このような状況でオンライン朝の会を週3回行っています。

やってみるとわかりますが、オンラインで45分間、結構長いです!
オンライン会議の性質上、沈黙があると画面に動きがなくなるので一気に空気が悪くなるというかなんというか・・・

ただそんな45分間しゃべり続けるためのネタを毎回用意するのは大変!なにより、私が準備したネタを観客として聞いてもらう、参加してもらう、だと、絶対あきるし、限界があると思いました。やっぱり子どもが参加できるものがいい。

じゃあ子どもにしゃべってもらおう、と思っても、オンライン会議で話すのって実際にみんなの前でしゃべる以上にハードルが高くてなかなか長くはしゃべれない!日常的にPCを使ってプレゼンをしたり、会議機能を使ってインタビューをしたりと練習させている子たちですらそうなので、使い慣れていなければ余計にそうだと思います。

何より、次は自分がしゃべらなきゃ、とかプレッシャーになるのがいやだったんですね。だって、いやになったら入ってこなきゃいいんですし(オンライン不登校はとっても簡単です)

そのため、私がオンライン朝の会で考えなければならないことは

・45分、話のネタがつきないこと

・教師発信ではなく、子どもたちから発信、または参加できること

・準備がそこまでいらないこと(大変なものは続きません)

・何より楽しく過ごせる時間にすること

でした!

オンライン朝の会が始まって1週間経ちましたが、今のやり方で行うことで子どもたちが自分から楽しみに参加してくれるようになり、45分間、話が途切れることなくあっという間に私自身も楽しく過ごせるオンライン朝の会になっています。

オンライン朝の会実践ポイント①~まずはみんなにあいさつ!~

時間になり、会議を立ち上げると続々と子どもたちが会議に参加してきます。ここでまず意識しているのが、子どもたち一人一人にあいさつすること!

当たり前にやっている人も多いかもしれませんが、これはとっても大事。

今の子どもたちは「動画を見る」ということに日常的に慣れ親しんでいるため、自分個人への働きかけがないとすぐにYoutubeを見ているような「流し見」モードになります!

流れている動画を見る時間ではなく、みんなで集まって、朝の会に参加しているという意識を持ってもらうためにも、まずはあいさつでもなんでも、参加しているその子ども個人に話しかけることが大切だと思います。

オンライン朝の会実践ポイント②~会の中で習慣づけを~

はじめの5分間くらいで、今日の学習の予定をそれぞれで立てる時間を作っています。

特に小学生のオンライン学習で難しいのが、それぞれが自分で学習の予定を立てなければならないところだと思います。各自のペースで学習を進められるというのは利点でもあるのですが、自分で決めるというのに不慣れな子にとってはいきなり完璧に自己管理しろ、というのも難しいもの。

そこで、朝の会でみんなが集まったタイミングで、Teamsに上がっている学習動画を確認し、それぞれが今日の学習予定を立てる、という時間を設けています。

一人で自発的に計画を立てられない子も、会議の中でみんながやっていると、やらなきゃと思うもの。(それでもやらない子はやらないかもですが)
みんなの空気を感じることができるのはオンライン朝の会の良いところなので、子どもの習慣づけのためにそんな時間は作るようにしています。

オンライン朝の会実践ポイント③~夏の思い出クイズスピーチ~

さて、そんなあいさつと予定立てが終わったら、朝の会のメインコンテンツ、「夏の思い出クイズ」を行います。

実際に子どもたちに一回目に例として示したのがこちら

小仲井先生はこの夏の間にとある事情により赤ちゃん猫を一日お家で預かりましたが、困ったことがおきました。さて何でしょう。
1、ミルクをぜんぜん飲んでくれなかった 
2、ふすまをびりびりに破られた 
3、きなこ(飼い猫)がすねた

という感じです。

毎回3人くらい担当を決めて自分の夏の思い出クイズを3択で作ってきてもらい、子どもたちがコメントで解答します。

こうすることで、スピーチとしてしゃべるより、抵抗なく夏の思い出を話してくれます。

ここで大事なのが、ただクイズをやって解答、ではなく、
それに対して突っ込んだり、話を広げたりすること!
例えば、
私が夏の間にはまった食べ物は?
1、たこ焼き 2、焼きそば 3、たい焼き
みたいなクイズを出した子がいたら、
みんながクイズ解答中だったら、
「2が多いね~、やっぱり夏の屋台のイメージ?今年はお祭り中止だったとこ多いかなぁ」とか
答えが3のたい焼きになったら、出題者に
「なんでたい焼きにはまったの?」とか
「どの味が好き?あ~なるほど~、ところでみんなは粒あん派、こしあん派?」などなど。クイズをきっかけにトークを広げていく感じですね

こうしていくと、子どもたちもどんどんクイズをきっかけに、
「私これにはまった」「うちではこんなことあった」とか話を広げだします!そうしたらどんどんそのコメントも拾っていじっていく!こうしているうちに3人もやれば40分はあっという間です。

今では次のクイズ担当もやりたい人続出で、とても良い雰囲気で朝の会を行うことができています。

ポイントを整理すると、
・「クイズ」という形で子どもたちが話しやすく、周りが反応しやすい型を用意してあげる
・子どもの話やコメントを拾って広げて場を回す。

もちろん、ほかにもたくさんの先生方が工夫をこらしたオンライン活用を行っていると思います。ただ、たったこれだけのしかけで楽しく過ごすことができる、という例として、今の休校の中で悩む先生方の助けになれれば幸いです。

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