社内イベントを支えるデザインをした話【freee開発合宿 2022】
この記事はfreee Designers Advent Calendarの記事1日目の記事です。
こんにちは!freee人事労務 UX/UIデザイナーのhinakoです。
freeeでは毎年、エンジニア、デザイナー、QAが一体となって開発合宿という社内イベントが行われており、2022年も11月に2日間開催されました。
私はその開発合宿を盛り上げるためにビジュアルコンセプトやグッズのデザインを同期のkibachan(@cocoa_cigare)と行いました。
今回は、そのデザインについてお話ししたいと思います。
オフィス開催で「合宿」のイベント感を出すために
freee開発合宿の2日間は、「通常業務を忘れて、やりたいことに没頭する」ことを目的に、毎年各自が普段の業務は異なるやりたいことを見つけ、取り組んでいます。
コロナ禍以前は開発合宿の名のもとにホテルでの宿泊を行なっており、開発チームにとっては年に1度のお祭りイベントです。
以前の開発合宿レポートはこちら
一方で、今年のfreeeの開発合宿はさまざまな事情から開催場所をオフィスとして作業を行ってもらう運びとなりました。
普段の通常業務もオフィスで行なっているため、単に「普段の業務とは異なることをする日」として設定し、オフィスで各自作業を行ってもらうだけでは、普段の通常業務とあまり変わり映えせず終わってしまうのではないかという危機感を抱きました。
そこで、普段業務を行なっているオフィスでの開催で、どう普段の業務から離れて特別な体験を作れるか開発合宿の運営メンバー全員で考えていきました。
その取り組みの1つとして、開催場所のオフィスで開発合宿の日を盛り上げられるようなビジュアルコンセプトやグッズの展開を行うことで、目で見て普段と異なる雰囲気を感じてもらえると考え、制作に取り組んでいきました。
当日までの制作の流れ
実際に当日までにイベントのためのデザイン展開で行った工程はこんな流れでした。
キービジュアル作成
グッズ類の発注
ポスター・手製グッズの制作
オフィスでの配置・配布
キービジュアルに込めた思い
freeeには、すでに開発メンバーに愛されている「freee tech night」というイベントがあり、このイベントロゴから今回のビジュアルのヒントをもらいました。
このロゴは開発チームのテック感を感じられる雰囲気となっていることや、すでにみんなにとっても親しみのあるイベントなので、慣れ親しんでもらいやすいと考えたためです。
また、この2日間は普段のオフィスの風景を、あらためてちょっと特別なもののように捉えてほしいという思いを込めて、
オフィス各所に配置されているモチーフをイラスト化し、ビジュアルに取り込みました。
普段オフィスでよく目に入るモチーフをイベントのデザインに取り組むことで、親しみのあるオフィスを盛り上がる場所として再認識できることを狙いました。
freeeのたのしいオフィスについてはアートディレクターのmeguさんの記事をチェックしてください!
グッズやポスターの発注・制作
キービジュアル作成後、目で見て楽しんでもらえるものとして、ポスター/のれん/上り旗と、手に取ってもらえるグッズとして、Tシャツ/シール/(合宿と言えば?な)ハチマキを発注・制作しました。
ハチマキ以外は、印刷物制作会社さまにIllustratorのデータをお渡しして制作してもらうことができたのですが、ハチマキだけは希望したデザインを予算内でプリントしてくれる業者さまが見つからず、実現が難しいかと思われました。
諦めかけたその時、大学時代に学んだシルクスクリーンという版画の技法を思い出し、作業できる場所がないか探してみました。
粘ってみるもので、運良く作業を行える素敵な場所を見つけ、当日も親身にサポートいただいたため、手刷りながらイメージした以上のクオリティの高いハチマキを作成することができました。
JAM SURUTOCOさま、本当にありがとうございました🙏
当日の反応
開発合宿の当日朝というギリギリの段階まで同期のkibachanとより盛り上げられるビジュアルの展開方法に思考を巡らせ、最後にはオフィスの小さなプリンターも頼りながら、制作物の設置を行っていきました。
当日、参加メンバーを迎えるまでの何よりもの不安は、果たして頑張って作ったグッズをみんな貰ってくれるのか…?喜んでもらえるのか…?ということです。
kibachanと内心とてもヒヤヒヤしていたのですが、心配をよそにイベント開幕後すぐに売り切れてしまったグッズもあり、嬉しいメッセージも参加メンバーから多くいただけて、携われて本当に良かったと思いました。
当日のオフィスの様子
普段プロダクトのUX/UIデザインを行なっている私ですが、今回freeeの開発メンバーをターゲットとして、当日の様子もイメージしながらデザインを行ったことは、普段のプロダクトづくりでも大切にしているユーザー体験のデザインと通ずる部分も多かったなと思います。
今後もプロダクトだけではなく、プロダクト作りに向き合う組織や仲間に対してもデザインで喜んでもらえるお仕事ができたらいいなとデザイナーとしてあらためて思いました。
明日はグローバルチームの社内初リードデザイナーとして活躍しているHal(@hrtnde)の「グローバル開発チーム立ち上げ後の1年の振り返りの話」が公開されます!お楽しみに〜!