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無題

水底の中に居るような
うつろいで
ただ流れに身を任せてみる
これがすぐに過ぎ去るのは
よく知っているから
いつも通り、紅茶をビスケットに合わせて
落ちていく砂を眺める

薄い灰色の雲が分厚くのしかかる
落ちてきそうな雨粒はまだもう少し
時間がかかりそうで
期待していいものか
手元に水滴が現れたら落胆したらいいのか
それは彼らが降りてきたら
分かること

飛び立つ瞬間も
降りる瞬間も
瞬き数回であっという間で
重く、でも軽やかで
ながく、明るく朗らかな道は
その後に続いている

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