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いますぐ私に好きって言ってよ

もう何もわからなくなってしまいました。
ただただ私を肯定してくれる言葉が一つでも欲しい。

「好かれたい」「嫌われたくない」で人生の選択をし続けた私は自分が何者なのかわかりません。


小さい頃からそうでした。

よくわからないまま習い事していたピアノ。
幼稚園の頃、ピアノの練習じゃなくて三つ編みの練習がしたい、そう母親に告げたらとてもがっかりした顔をしていたのを今でも覚えています。

選択肢を間違えてしまった。

そう思いながらも言葉を撤回することができず、涙をこぼしながらお願いして三つ編みの練習にと用意してもらったリボンを私は編んでいました。
そこから私は三つ編みよりピアノの方が両親は喜んでくれると言うことを学びました。

小学生の頃習っていたバスケットボールはいつの間にかやめることになっていました。スポーツ自体は今でも好きなのでおそらく塾で忙しかったのかそのせいで浮いていた人間関係のせいじゃないかなあと思うのですが。どうやって辞めたか定かではありません。ただ当番や考え方の異なるママ友たちの間で苦労している母親のことを思うと仕方ないと思いました。

初めての彼氏ができた時には「相手に嫌われたらいけない」、そう思って彼に会いたい、さびしい、好きすら言えずにいました。
もう多分この時点で自分の想いなんて自分でわからなくなっていたんでしょう。わたしはこのまま何をしたいのか、何が好きなのか、それを伝えるどころかしたいことも好きなことも見えなくなってしまっていたのです。

「これ食べたいって言ったらなんて相手は思うかな」

をずっと考えていたら食べたいものがわからなくなってしまいました。
小学生の頃好きで読んでいた本だって少なからず本はいいものだと塾の先生が言っていて親も本を読んでいる時は何も言わないからでした。

今更になって本当に好きなものはなんですか、将来したいことはなんですかなんて聞かれたってなんとなく顔色を伺いながらピアノを習っていたときは「ピアニスト」、その後は「学校の先生」そして何もわからなくなって小学生の途中から「幸せになりたい」と答えて思考を放棄した私には本当にわからない問いかけなんです。私に関する質問がいちばんわからないんです。

参考にするものがあればそれをあたかも自分のもののように扱うことはできます。しかも80の出来だったものをプラスして85くらいにすることも得意です。
誰かの考えたことをインプットして改善してアウトプットをすることも得意です。
ただ0から1を生み出す行為は本当にできません。
だって私の人生の8割が周りでできているから。

好きって言われたってこんな自分のどこを好きって言っているのかわかりません。わからないし嫌われたくないから何も言わない人間になって、何も言えないから嫌われたかもしれないっていう漠然としたどうしようもない不安をずっと抱えてこうやって今日も時間を無駄にしています。

一体全体、私ってなんなんだろう。現場からは以上です。


今日はバイトでESだって出さなきゃいけなくて明日は周りからおいでって言われて断りきれなくなった飲み会に夜から行くけど本日も何もできませんでした。バイトから帰ってきたら頑張ろうと思います。

自分を肯定するための材料はもう自分で頑張るしかないのかなって思います。
それを積み重ねた先にいるはずの自分の意志を持って行動できる私にいつか出会えますように。


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