【写真#2】その写真、言語化できてますか?
こんにちは、konです。
記事の書き貯めが消化してしまい、更新が空いてしまいました(-_-;)
今回は、「ステートメント」についてお話していこうと思います。
作品づくりにおいてかかせないステートメント。
そんな、ステートメントと写真の考え方や取り組みの内容になります。
ステートメントって?
まずは、基礎知識から触れていきましょう。
写真を撮る際に『テーマ』や『ステートメント』を考えことがありますか?
実はこれすごく大事なんです。
〈テーマ〉⇔〈撮影〉⇔〈ステートメント〉
作品づくりでは、必要な要素で考える順番もすごく重要です。
撮影後に、テーマやステートメントを考えると
無理やり後から考えた印象になりやすいので注意が必要です。
テーマやステートメントを先に考えると、
伝えたいこと、表現したいことの理解度が増えるので
写真としての説得力を上げられます。
ただ、考える順番はテーマやモチーフによって人それぞれなので
作品が一番伝わるようなやり方がおすすめです。
ここで少し豆知識ですが、キャプションとステートメントでは意味が異なるので、お伝えしておきます。
キャプション → 作品の一部なのでポエムのような詩的表現はしてもGood
ステートメント → 作品の説明書的な意味合いなので作品と離れすぎた言語表現をするのはBad
上記は、写真展で作家さんから教えていただいた言葉なので
皆さんにも、おすそ分けしておきます。
ステートメントの考え方
では、ここからは、どういう考え方で進めていくかを
触れていきたいと思います。
まず、テーマをざっくりと決めてしまいます。
(好きなフレーズを使いたい、思いついた場合は、
それをベースに、ステートメントを先に考えるのもOK)
決めたテーマから連想される言葉や比喩表現された文章を探します。
僕はよく小説や歌詞から、よくヒントをもらいます。
その集めてきた言葉を、文章にしてまとめる作業が
ステートメントづくりだと思ってください。
今回、僕の過去作品を用いて
実際にどんな風に考えたのか紹介してみようと思います。
ステートメントづくり
作品テーマが『青』で指定されていたので
そこからたくさん連想ワード書き出していきました。
『海、青春、海のきらめき、ブルーモーメント、月がきれい、無意識、夕日が沈んだ後の青の世界、誰そ彼、
海のような心、海のように広い心、凪いだ心etc.』
次に、上記ワードをヒントに短い文を考えます。
『思春期の恋、きらめく海と君が重なる、ふとしたら目で追ってしまう、
溢れそうな想いetc.』
こうして自分の中にある想いをまとめていき、落ち着いたのが下記文章になります。組み写真も添えますので見ていただけると嬉しいです。
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いつのまにか、
キミに夢中になっていた。
心の中は、
きらめく海より 他の何よりも
キミでいっぱいだった。
空に浮かぶ月を見て
僕は、そっとつぶやく。
うまく伝えられないけど
キミを想うだけで、溢れてくる。
出会いから今までが 僕にとっては特別だった。
そんな、かけがえのない 僕の青の物語。
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今回の写真は、
テーマ→ステートメント→写真の順番で作成しています。
さらに、深堀りして解説すると
青い=若い、きらめく海=心が躍る、と捉えて進めていきました。
当初の段階では、ここまで直接的な意味をするつもりはなく、
花を持つことでなぜ花?→花言葉の意味→ひそかな想い、という風に
連想して意味を伏せようとしてました。
しかし、ステートメントは読んで写真を見て、見た人に理解させる効果がないと読むのが疲れるので、修正して上記のステートメントになりました。
ステートメントに完成はない
上記のステートメントも、あくまで落ち着いただけであって、
また今後文章を付け足してもいいわけです。
さらには、写真を増やして作品としての質を磨くのもありなわけです。
たとえば、服装を制服に変えるとか、
もっと枚数を増やして構成を考え直すとかも面白そうですよね。
ステートメントを最速で身につける方法
これについては、写真展へ行く、写真集を見る。
この二点が確実です。
写真展で教えてもらったり、言語表現のやり方を真似してみたりと
撮影者ののレベルが高ければ高いほど
質の良いインプットが得られるのでおすすめです。
だた、ここでも注意点があり
写真と言葉は一緒に成長しないといけません。
言語表現だけ上手でも、写真と意味が沿ってなくてちぐはぐになったり、
写真の見せ方が上手でも、写真で伝えたいことがわからず見た人が
置いてけぼりになったりするのです。
すぐにできることでないですが、
主観的に身過ぎず客観的に見て修正していくのが
写真と言葉の自分でもできる上達の道だと思います。
さいごに
今回は、ステートメントについてお話させていただきました。
たぶん考え方は皆さん同じだと思います。
それを発信する人がいなかっただけです。
いい機材を使う、きれいな場所に行く。
それも写真の一つの楽しみ方ですが、意識的な部分を変えるだけで
また違った楽しみ方をできるのもいいのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次の記事も読んでいただけると嬉しいです。
それでは。
(スキが増えてきてすごく嬉しいです(^^♪)