第一・第二もみじ作業所 所長 古川大介さんインタビュー【第4回】ペインティングメンバー板村英治さんの大事な取り組み
古川
描いているものや、描き上げたものものが、すごくかわいかったり、すごく素敵なものができあがっているときに、その瞬間に「あ、いいねそれ!」とか、「かわいいね!」とか、「なんかすごい素敵だねぇ」とか。ダイレクトに感想や評価がキャッチボールできるっていうのはすごく意味のあることなんじゃないかなぁと思うんです。
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うんうん。
古川
我々もそうじゃないですか。やったことに対してその場で、「あ!それいい!」とか「すごい!」ってなかなか言われることないですし。また逆に、そういうこと言ってくださる人がいたら、すごくうれしい。
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うれしいですよね。
古川
自分が今やった結果がすぐ返ってくる。それは仲間にとってもすごくわかりやすくて、楽しいやりとりなのかな?っていうのは思いますね。
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なるほど。実際に長くやられてきて、特に、板村さんはずっと携わっているんだと思うんですけど、変わってきたことはありますか?
古川
そうですねぇ、最初はそこまでじゃないのかなって思ってたんですけど…例えば、板村さんが別の仕事をしていて、他の方が絵を描いていたり、ペインティングをやっていたら、気になるようになりましたね。見に行ったりして。
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へぇ~!
古川
彼は、耳が聞こえないこともあって、入ってくる情報が、他の人よりは少ないとは思うんですけど、長年やってきた中で、それなりに評価される、であるとか、やっていて自分自身が楽しいっていうのはあると思うんですよね。表情も違いますしね。そういうところでいうと、これが「自分がやっている、自分の仕事なんだ」じゃないですけど、板村さんの中での大事な取り組み、と思っているんじゃないかな~?というのは感じますね。
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うれしい変化ですね。
古川
それまでは、自分から色を選ぶっていうこともなかったんですけど、やっていくうちに「これ」とか。
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うんうん。
古川
自分で色を選んで、描くということが出てきたので。
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素晴らしい。
(写真右、ご自身で色を作る板村英治さん)
古川
何より、色の選び方や、形の捉え方とか、自分には絶対描けない絵なので。私だったら、真っ白な大きい生地があって、それにいざ描きますっていうときって、若干の迷いだったりとか、不安だったりとか感じると思うんですけど、彼にはないんですよね。迷いなくその瞬間に描いちゃうので。
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おぉ。
古川
あれがね、潔いというか、すごいなぁって思いますね。
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本当にすごいですねぇ。さっき拝見させていただいましたが、確かに、迷う時間はなさそうでしたね。しゃっしゃと。
(大きな生地にもどんどん色をのせていく板村さん)
古川
そういうところはやっぱりすごいなぁ~って思いますよね。
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