ピースアートマスク発売スペシャルインタビュー｜新三千代さん-前編-「宝石」
今日はどんな服に合わせよう？コーディネートの主役にしたくなるピースアートのマスクは、障害のあるアーティストが描いた作品をもとに作られています。3種類のうち、2種類のマスクの原画に選ばれたのは、広島県廿日市市在住の新三千代（あたらし みちよ）さん。原画の作品のことを中心に、三千代さんの創作活動についてお伺いしてきました。お母さんの京子さんと、ピースアート担当者・松井さんも時々登場します。女子会のようなわいわい楽しい雰囲気も一緒にお楽しみ下さい。
ピースアート
「ピースアート」では作品が美術的、芸術的価値によって評価されることにとどまらず、商品となり流通していくことや、日常生活の中に溶け込むことで、創る人も、見る人、買う人、使う人にとっても、豊かな暮らしを実現できるきっかけでありたいと考え、障がいのある人の芸術活動の支援活動を続けておられます。
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運営：株式会社ニューズアンドコミュニケーションズ
新 三千代（あたらし みちよ）
1983年広島県生まれ廿日市市在住。
2010年頃から心のままに絵を描き始める。頭に思い浮かんだ時にすぐに描ける様にキャンバスと絵の具を常に用意して、スポンジ・ティッシュ・タオルを使って独自の方法で描きあげる。常に日常の楽しさ、さみしさ、悲しさを表現する。ファッションが好きでオシャレを楽しみ、雑誌からひらめきを見つけることも多い。
ピースアート アーティストページ
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まずは、絵のことをお伺いできたらなぁと思うんですけど。今はどれぐらいのペースで絵を描かれとってなんですか？
三千代さん
今は、先生が来る水曜日に、主に描いているんですけど、ひらめいたり、描きたいなと思ったときには、ひとりで、描いたりするときもあります。
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絵を描くときは、どんな気持ちですか？
三千代さん
先生と描くときはちょっと難しいんですけど、やり甲斐があって、達成感があって、楽しい。
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先生と描くときは、ちょっと難しいんですね。
三千代さん
デッサンとか、水彩画の基礎とか、ちょっと難しいですね。
木炭で描いたブドウ
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ひとりで描くときはどうですか？
三千代さん
ひとりで描くときは、下描きもせずに、ティッシュにアクリル絵の具をつけて、自分の好きな色をポンポンポンと叩いたり、スポンジを切って叩いたり、自由にやっています。
だけど、雑な絵になるので、教わった下描きをして、じっくりと構図を考えて、後から見てもいいなと思えるように描いていく方法を少しずつ身につけて、やっていけたらいいなと思います。
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素敵ですね。ちなみに今回マスクになった「宝石」と「私の背中」はどちらの描き方なんですか？
三千代さん
「宝石」が習った描き方、「私の背中」が自分の描き方です。
「宝石」
＿
へぇー、すごい！使い分けとってなんですね。「宝石」はどんな風に描いたんですか？
三千代さん
おしゃれな、若い人が付けるマスクだって聞いたので、使う人をイメージして描きました。
松井さん（ピースアートの担当者さん）
（拍手）リクエスト通り！こんなにもばっちりくるかって思ったぐらい。こちらからは「ちょっと抽象的な方がいいかもね」なんて話をしたぐらいだったんですが、すぐに描いてくれました。
京子さん（三千代さんのお母さま）
松井さんから火曜日の夜に電話が入って、次の日がちょうど絵の先生がいらっしゃる日だったんですよね。どうしようかー？ってなって。悩む時間の方が長かったんだよね。
三千代さん
色とか形とか悩んだ。
松井さん
もう、デザイナーさんのお仕事ですよね。
＿
うん、本当に、デザイナーさんですね。色とか形とか考えて、で、その色とかを参考にしたのが…
三千代さん
このノートと雑誌。電話の後、おしゃれなものを家中探して。（ノートと雑誌とマスクの原画を交互に指を差しながら）ノートの水色が、背景色で。紫とホワイトベージュを入れて、ブルーとオレンジと黄緑を入れた。で、金が合うなと思って、金を最後に入れた。
＿
家中探して、雑誌とノートを探し出して、ここの中から色を考えたんですね。
三千代さん
うん。
＿
すごーい！
三千代さん
がんばった。
京子さん
ちょっとしんどかったよね。もう9時半ぐらいまでは、もうやめよう、やめよう言ってね。
＿
そうだったんですね。しんどいながらも、そうやって色をピックアップしてできた作品なんですね。ちなみに、なんで「宝石」っていうタイトルにしたんですか？
三千代さん
見た目が宝石っぽかったから。カラージュエリーみたいだなと思って「宝石」にした。
＿
そうなんだぁ。このおしゃれなノートと雑誌を見つけて、その中から色を選ぶっていうのがすごいことだなって思いました。
三千代さん
いつも雑誌を見て、ひらめいたり、ちょっと影響受けたり。（笑）
松井さん
自分で言うとなんかおもしろいですね。（笑）
＿
雑誌にね、影響受けとってなんですね。何の雑誌が好きなですか？
三千代さん
もう40前だから、30代、40代の雑誌。GISELeとかCLASSYとかBAILAとか買ってたけど、最近はSTORYとかね。
＿
めっちゃ買いますね。
三千代さん
買うね。（笑）あとは、服を見て歩くのも、センス磨くというか、勉強になる。
＿
なるほど、そうやってセンスを磨いているんですね。
三千代さん
バッグの色とか、組み合わせが参考になる。
松井さん
小物使いとかワンポイントの差し色がね。なるほどね。
三千代さん
アート本は見ないけど、ファッション雑誌は好きじゃけ、頭に入る。
＿
素敵な取り入れ方ですね。わたしも雑誌買おうかなぁ。
三千代さん
いっぱい買ったら結構高いよ。
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そうですね、いっぱい買ったら高い。（笑）雑誌は、本屋さんに行って選びよるんですか？
三千代さん
うん。
＿
先ほど、絵を描くのは主に水曜日という話だったと思うんですけど、他の時間は、どんなことをして過ごしとってなんですか？
三千代さん
料理したり、パン作ったり、映画見たり。
＿
パンも作りよるんですか？
三千代さん
パンも作る。手ごねパン。
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おぉ、手ごねパン！何作るのが一番好きなんですか？
三千代さん
メロンパン。しんどいけど、楽しい。一度に6個できるから、近所の人にあげる。そうすると、喜ばれる。
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すごいなぁ。
三千代さん
ツナパン、食パン、フランスパン、チーズパン…
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え！フランスパン！お水の量が多いから成形が難しいですよね。
三千代さん
うん、難しい。でも、難しいのが楽しい。
＿
そっかぁ、難しいのが楽しいんですね。
三千代さん
絵もそうかも。難しいほど楽しい。
＿
さっき、先生と習うのは、ちょっと難しいけどやり甲斐があったり達成感があるって…
三千代さん
やり甲斐があって、達成感が大きいね。
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パンとつながるんですね。
三千代さん
あはは。そうみたいですね。
取材当日見せてくれた三千代さんの「自分の描き方」
＼個展開催のお知らせ／
－私の世界－新三千代展
2021年9月14日(火)－10月17日(日)
Open 10:00－18:00 | 月曜定休
広島トヨペット廿日市店 ホビールーム 廿日市市串戸1丁目8-18
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障害者就労支援施設で作られた商品の販売、アートの展示を通して、彼らの魅力を発信しています。
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