第4回 ぽんぽんの包み込む雰囲気と、ひゅーぽんならではの安心感｜就労継続支援B型事業所ぽんぽん所長 鰐川華衣さんインタビュー

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ひまわりを引き継いだ当初、仲間としての関係性がほとんどなかったところから、仲間が作ったことに共感できるようになるって…すごい。

鰐川
ひまわりを引き継いだ頃から、1年に1回はみんなで一泊旅行をしたり、ひまわりがあった場所から移転しなくちゃいけなくなった時に、最後にそこでに一泊しよう！とか、仲間同士で関わる場面を作っていきながら、ね。

もちろん、それがしんどい人もいて、ぽんぽんを離れていく人もいました。でもこの雰囲気がいい、ぽんぽんでやっていきたいと思った人たちが残ってくれたので。

移転が2006年だったと記憶しているのですが、ちょうどその頃、花の栽培のために大きいハウスを借りて、自分たちで生み出していきながら色んな経験を積み始めて…そこからだいぶ変わったんじゃないかな。新しいメンバーが入ってきても、包み込む雰囲気が自然に生まれましたね。

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確かに、新しいメンバーが入ったときの包み込む雰囲気はすごくありますよね。

鰐川
ある。なぜかわからないけど、ある。（笑）

傍から見ると、あれ？昔からおった？っていう雰囲気で関わっているから。なんかね、不思議です。

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通所者同士の仲が悪い時期があったなんてこの思えないぐらい穏やかな雰囲気がありますよね。

鰐川
一緒に笑って、一緒に怒って。スタッフと通所者で言い合いもあったし、通所者同士の喧嘩もいっぱいあったけどね。（笑）でも、あったからかなあ、やっぱり。

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本気で言い合ったことで、本気で言い合える関係性になれた？

鰐川
「どうしたん？」って寄り添ったり、本気で怒ったり。ちゃんと向き合って、関わりが増えてくると、通所者同士の仲もだんだん近づき始めて。２、３年はかかったかなあ。あの頃を思い出すと、今は、みんな穏やかですね。穏やかじゃない人がいても、みんなの雰囲気が包み込むところがあるような気がする。

「嫌なら嫌って言っていいんよ」とか「怒ってもいいんよ」ってスタッフが声をかけたとしても、最終的には受け止める集団だから。嫌々じゃなくて、心から受け入れるというか、受け止めようとしているというか…嫌な思いはするけど、やっぱり最終的に許すところがすごいなあって。

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メンバーが変わっても引き継いでいるのもすごいですね。

鰐川
そう、最初の頃から比べたら、メンバーもだいぶ変わってるんだけど、そうなんだよねえ。うん。みんなすごい。本当にすごい。

「しゅうごうしゃしん」上村福銖

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色々な福祉サービス事業所を見学させていただいていますが、ぽんぽんって入所ではなく通所施設のわりに、長くいらっしゃる人が多い気がするんです。

鰐川
まず、ひゅーるぽん自体が一緒に生きていきましょうっていう思いがあるので、自ずとそうなるのかもしれませんね。地域で一緒に生きていきましょうって思いがあるから、学年で区切るとか、卒業したら終わりっていう感覚はなくて。ひよこ組やキッズ組で関わった子ども達が大人になって違う事業所に行っても、何かしらずっとつながっていけたらなっていうのは思いはありますね。

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つながりが続いていくんですね。

鰐川
キッズ組を卒業しても、お兄さんお姉さんとしてボランティアに来たりもするし。何かあったら、相談があったりもしますね。ひよこ組を卒業してキッズ組に来ていない子ども達も、成長記録を送って下さったり。

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へぇ～！

鰐川
一度関わった以上は、何かあったらいつでもひゅーるぽんがいるよっていう思いは持ってやってきているので、ぽんぽんに来ている人たちは、多分、ずっといるつもりで来てくれているんじゃないかな。

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ひよこ組さんみたいな療育もあって、ぽんぽんみたいな成人もある法人ってあんまりないですよね。

鰐川
広島では少ないかもしれませんね。幼児から大人までっていうのは、なかなかないのかな。

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そこが良いところだなって。小さいときから知っているからこそ、できる支援もありますよね。

鰐川
きっとね、知られている本人たちは、昔こうだったよねって言われるのが嫌だと思うんだけど。（笑）

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確かに。（笑）でも、安心できるんじゃないかな。

鰐川
それはあると思う。安心感っていうのはね。

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konkon
障害のある"人の魅力"を伝えるために①障害福祉サービスの商品販売、②作品展企画、③常富芳香さんマネジメント等広島を拠点に行っています。
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