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〜能登復興復旧・応援配信〜Not fade away Pre-event 《 Forget me not 》出演:松岡英明/2024年8月3日(土)19:00〜石川県金沢市 MOONCHILD(視聴会2024年8月15日(木)20:00〜)


〈はじめに:個人的状況説明〉

このプレイベントの感想を綴る前に、わたしの状況を説明させてください。
2024年元旦におきた能登半島地震で、故郷の両親が被災し、これまでにも両親が大変な思いをしてきたのを見聞きしており、プレイベントの開催については、簡単に言葉にできないほどの思いや感謝の気持ちがあって、冷静、客観的なレポは書けないと思いました。
気持ちを少しでも整理する意味でも、まずは地震がおこった日のことを綴らせていただきたいと思います。

今年2024年元旦、16時過ぎ。
まず、本震の前に震度5の地震が能登に起きた時点で、母に電話。
それまでにも群発地震が断続的に起きており、その度に安否確認の電話をしていて、いつも母は落ち着いた様子でした。
が、その時は揺れも大きく、珍しく母は慌てた様子だったのと、父が家の古い建物の(増築した部分と元からある部分がありました)様子を確かめに行ったと言うので、嫌な予感がして、『危ないから今はジッとしとって!余震来るかもしれんし』と言っていた矢先に電話の向こうからもの凄く大きな音(地響きや物が壊れる音)がして、母の聞いたことのない悲鳴が聞こえてきました。
わたしはなす術もなくて母を呼ぶだけ。
そして、電話は切れてしまいました。
呆然としていると、間も無く、スマホから警報音が鳴って、すぐにわたしの住むところにも揺れが来ました。
わたしが住む地域は震度5強。
揺れも大きかったのですが、長い時間揺れていて、廊下に座り込んで動くこともできません。
家が大きく揺れているのがわかり、怖かった。
そして、すぐに津波警報が発令されたので、両親の安否が気になりながらも、とにかく山の方へ車で向かいました。(近所に避難場所があるのですが、そこは海抜が低く危険と判断。)
山手のコンビニの駐車場に車を停めて、父や母に何度か電話やLINEを送るも返事はなく。
県外に住む妹に、我が家の無事を伝え、両親と連絡が取れないことを伝えました。
地震が起きてから何時間経ったでしょうか。
夜になってもまだ津波警報が解除されない中、妹から両親と連絡が取れたこと、避難所にいるとの連絡が入り、心底ホッとして涙が出ました。

その後、避難所生活をしている両親を迎えに行ったのが地震発生10日後。
2、3日もすれば電気が復旧するかと思っていたのに、しばらくかかりそうなこと、金沢から能登への道路が土砂崩れや崩壊などで通れず、物資輸送が滞っていることなど、深刻な状況を聞くにつけ、一刻も早く迎えに行きたかったのですが、県からは緊急車両優先のため、一般車の通行は控えるようにとの報せや、無理をして迎えに行った友人が、悪路でタイヤがバーストして動けなくなった話などを聞き、10日後となりました。
通常片道2時間強の道を、片道4〜5時間かけて迎えに行きました。
その際も、通行止めになっている道、土砂崩れの跡がある道、道のそばにある半壊や全壊している家々に、胸がつぶれそうな思い。
走行している間に地震が来たら、という不安も。
無事に実家に着いて両親に会えた時、感動の再会というより、とにかく早くここから連れ出さなければ、という思いで、家の中を見ることもせずに、車に乗って出発。
両親は思ったよりも元気そうで、ホッとしました。
地震が頻発していた地域だったので、普段から水や食料を備蓄していたのがここへ来て役に立ち、近所の方とも助け合って過ごしていた様子を車内で聞きました。
帰りも5時間ほどかかって、無事に帰宅。
とにかくお風呂に入りたいだろうとすぐに沸かすと、10日ぶりにお風呂に入ったと、両親は喜んでくれました。
そして、20日ほど我が家にいた後、県外に住む叔母の家に身を寄せたりして、電気が通った1月末頃に、家が心配だからと、まだ水道は復旧していない状態だったのですが、両親は能登に帰って行きました。

ちなみに水が通ったのは、地震発生から4ヶ月が経とうとしている4月の月末。
その前に一度実家に様子を見に行った時には、古い家屋の方はガラス戸が粉々になって割れていたし、畳の上は、小物や家具が散乱、床は浮き上がっており、とても住める状態ではありませんでしたし、両親もどこから手をつけて良いかわからないと言っていました。
両親は昼は避難所、夜はまだ住める状態の増築部分で過ごしているとのことでした。(安全かどうかわからない家で夜を過ごしていることが心配でしたが、避難所では眠れないとのことでした。)
その後、ボランティアの方が何度か家に来てくださり、取り壊しの決まった古い家屋の中を整理しつつ、今は仮設住宅に住んでいます。
せめて町の状態が整備されるまで金沢市にアパートでも借りて住めば?と(県から補助が出る)提案したのですが、父は故郷から離れたくないと強い思いがあるようで、現在も、これからも能登に住むとの思いは揺るぐことがないようです。

水が通るまでの苦労(特にトイレ)や、しばらくは流通も滞っていたので、買い物もままならず、食べ物の苦労、病院も被災しているので、持病の薬などを手に入れることができないなど、色々な話を聞きました。
救いは、両親ともに、80歳を超えていながらも元気ということ。(持病はあり)

炊き出しボランティアや、自衛隊の方々、災害ボランティアの方々の支援の話もたびたび聞きました。
たくさんの方々のおかげで、両親は命を繋ぐことができましたが、命を落とした方や、今も不便な生活をされている方々もいらっしゃいます。
地震から7ヶ月という月日が経って、復旧がまだまだのところもあり、尽力してくださっている方々を思うと、不満をぶつけるのもためらわれるようですが、能登という田舎だからなのでは…という悶々とした思いも。
そんな中でも、能登の人々はくじけることなく、前を向いて、少しずつ復旧、復興を進めている最中です。

長くなってしまったけれど…。
そんなことがあったから、
『松BOWが石川県に来てくださる⁉︎』
『チャリティーライブにスペシャルゲストとして出演するために⁉︎』と知った時に、能登を故郷とする者として心の底からありがたくて。
しかも、チャリティーライブ前日にはプレイベントまで!
いつも以上に私情多めの感想ブログになると思われますが、ご容赦ください。

〈金沢市片町 ライブバー《MOONCHILD》さんより生配信!〉

以前にも松BOWを金沢に呼んでライブを開催してくださった(2020年10月30日)KAZさん(シンガーソングライターSIXXでもある)が経営されているライブバーMOONCHILDさんにてプレイベントは開催。
MOONCHILDさんにも観客を入れての、ツイキャスプレミア配信。
翌日に控えたチャリティーライブを、『前日から盛り上げよう!』と、思ったに違いない(勝手に思ってます!笑)県外からもたくさんのファンの方がいらっしゃって、もちろん地元ファン(わたし含む)も参加ということで、バーは超満員!
松BOWはカウンター席に座ったままで、お喋りしたり歌ったりというレアなスタイル。
ただでさえ機材が多いだろうに、3カメで配信されたのは、スタッフの藤沼さんのこだわり。(映像のお仕事が本業)
お陰で、アーカイブを視聴した時に、店内の様子がよくわかって、大変見やすかったです。

この日はトークが主でしたが、月に一度開催されている、配信限定の《ゆる松ライブ》(※東名阪ツアーの合間に開催される、ツアーの振り返りや予告編プラスαな内容。松BOWがパジャマ姿で配信するという、説明だけ聞くと『え??』な番組。一度ご覧あれ♪)の縮小版として、歌も歌われました。
そのセットリストがこちら。

SIXXさんの表記は
ご本人に確認し記載しました
画像は震災前に撮った奥能登の海の風景


《ゆる松ライブ》のように、ゆるく、楽しく、乾杯などもはさみつつ、まずは金沢にいらした日(8月1日〈木〉)のお話から。
松BOWのインスタにも上げてくださっていましたが、その日はずっと行きたいと思っていらした石川県立図書館に行かれたと。
2022年7月に移設しオープンした図書館は、斬新なデザインや機能的な空間で、県内ではオープン当時から人気、県外からも注目され、度々テレビや雑誌などで取り上げられているスポット。
同じく人気の金沢21世紀美術館ではなく、より新しい施設に興味を持たれるあたり、さすがと思いました。
さっそく、ファン友さんたちは聖地巡礼されていました。(県内に住むわたしは実はまだ。コロナ禍にオープンしたこともあり、出鼻をくじかれまだ伺ったことはなく。いつかゆっくり伺います)
また、金沢の回転寿司のレベルが高いということはよく聞いているのですが、『もりもり寿し』さんでお寿司を召し上がったことも。
(こちらもファン友さんは召し上がって絶賛されていて、地元に住む者としてうれしかったです。)

復習セクションで、ROCK回で特に人気だった楽曲から2曲(めっちゃ盛り上がり!間近で歌われるものだから、そりゃそうなる!)と、SIXXさんによる『翼』も。(爽やかに熱い、励まされる素敵楽曲です!松岡英明イズムも感じると、コメント欄にも書き込みあり♪)
松BOWが楽曲の感想を話され、松BOWに憧れて曲を作るようになったというSIXXさんはさぞかし感動されただろうなぁ。
(実際、『目を合わせられない』と、照れるSIXXさんが。わたしも松BOWと目を合わせられないけれど、いや、それとは全然意味が違いますよね。はたから見ていても感動でした。)

〈松BOWが災害ボランティアに参加されていた!〉

歌い終わると、金沢に到着した翌日8月2日(金)には、輪島で災害ボランティアに参加してきたとのお話に。
事前に松BOWが汗びっしょりの自撮りをインスタに上げられた時(藤沼さんもさりげなく入ってらっしゃいましたが、あまりにハマり過ぎて、現地の職人さんかと)ああやはり、とわたしは思いました。
あまりに金沢入りするのが早いと思ったのと、東日本大震災の際にも、2度にわたって災害ボランティアに参加されていたのを聞いており、また、いつぞやの配信で、能登の災害ボランティアに参加したいとお話されていたので、もしや…と。
でも、チャリティーライブやプレイベントの直前、この酷暑の中、本当に参加されるかな?と思っていたので、『やはり』と思いつつ『本当に参加されたんだ!』と驚きも。

松BOWと藤沼さんは、とても丁寧にボランティアに参加された話をしてくださいました。
地元なのでわたしもボランティアのことは多少知っていたのですが、なにせ参加するまでの手続きが手順が多くて大変。

令和6年(2024年)能登半島地震・石川県災害ボランティア情報

本当は松BOWは2、3日ボランティアに参加したかったそうですが、色々な兼ね合いで1日のみとなったそう。

母に聞いた話では、ボランティアを依頼する側も、まず依頼の要請をしてから、建物内にボランティアさんが入っても問題ないか検査してOKとなってからでないと、ボランティアさんを頼めないそうで。

しかも、道路事情が悪いため、能登へはボランティア専用のバスでしか向かえず、ボランティアの方々は自らそれも予約しないと行けないとのこと。
藤沼さんによれば、募集が始まってあっという間に埋まってしまうらしく、わたしたちがライブ予約をオンタイムでする時のように、時間前からスタンバイしていたと、詳しいお話も。

現地でタンスを2階から運び出す作業をされたそうですが、聞いただけでも大変な作業。
(その後の分別作業も、災害ゴミと燃えるゴミや資源ゴミなど9項目あるとか本当に大変。)
松BOWは当初、ファンの方々にも、ボランティア参加を促すお話をしようと思っていたそうなのですが、ボランティアに参加して、危険も伴いかねない状況で、言えなくなったと。
ただ、現状を伝えること、ボランティアの手がまだまだ必要、ということを伝えることはできるとの思いに至ったそうで、確かにと納得。
そして、ファンの方々の思いも連れてきているとのお話に、コメント欄感動。(その様子にわたしも感動)
この日の配信の収益の一部は被災地への復興支援活動に寄付されることが事前にアナウンスされていたので、いつも以上に参加されていた方が多かったように思いました。(コメント欄もたくさんのコメントでした。)
一人一人が出来るかたちで支援する、そのお気持ちが尊い。

タンスを片付けた後に、依頼された方から『この家を処分する決心がつきました』『希望の光が見えました』と言われ、参加されて良かったとおっしゃったお話が胸に響きました。
両親もそうでしたが、地震直後は、何から手をつけて良いか、どうしたら良いのかわからない状態。
片付けてもらうことで、次が見えてくる。
深く納得。
他にも、ボランティアの際の詳しいお話もたくさんされていました。
気持ちだけではなかなかできることではない、大変な作業と思うので、常々尊敬しているアーティストさんですが、ますます尊敬の念が深まりました。

〈近い!ライブに会場大盛り上がり!〉

《ゆる松ライブ》になぞらえて、旬なテーマで構成される《実習セクション》。
テーマは『オリンピック』からの、『世界へ向けて』。

【Dance in Versailles】で歓声!
踊り出す皆さん。
【Love + Harmony】では一変して、今の世界情勢を思い、世界平和への思いをそれぞれがかみしめているかのように、集中した濃い空気。

《予習セクション》では
LOVE SONGをテーマとする
【Edge of  Space 】【天使】を熱唱。
グッと来ました。
アーカイブで観た、カウンターテーブルに揺れるキャンドルがまた良くて。
コンパクトな空間だけに、なにかプライベートなライブのようで、伝わるものも熱かったです。

どこででしたか、地元参加のお客さまから、『声が変わらないね!』と、松BOWへの直接のお伝えも。
松BOWもうれしそうでした。
(ホントに。凄いです。喉まで歳を取らない)

東名阪ツアーの話から、金沢を加えた『東名阪金ツアー』も実現したいとのお話も飛び出して、叶うとどんなにうれしいだろうと。
(願えば叶う?願います!)

そんなお話をしているうちに
【Kiss Kiss】のイントロが。
ここでも歓声。
ああうれしい。
うっとりと聞き入っていると、松BOWがカウンターに腰掛けて→足をカウンターの向こう側へ。
なんと!マスターが立つ側へと移動。
(周りの方々が、グラスやらキャンドルやら、手早く移動させているのが素晴らしかったです!)
遠慮して画面から消えようと移動するKAZさんを引っ張って阻止。
肩を組んで歌ったり、乾杯したり。
間奏ではカメラに向かって
『ありがとう。カズペンくんのおかげで能登にくることができました。MOONCHILD最高!』と。
KAZさんが感動されてどうして良いかと言うふうなご様子にほっこりしたり、涙出そうになったり。

最後に、被災地復興への思いを話され、
ひとごとではない気持ちで、お互いを助け合って補い合ってゆきましょうと。

松BOWがこうやって被災地にいらしたり、思いを話してくださることで、どうしても時を経て薄れがちになる関心を、また寄せていただくことになると思うので、何度も言いますが、本当に本当にありがたい、心強いです。
ぜひ、これからも松BOWとともに、能登の行先を見守っていただきたいと思います。

〈アーカイブ〉

現在、この日のアーカイブがまだ配信中です。
(8月17日(土)23:59まで)
視聴会(松BOWもコメント参加されて、アーカイブを視聴しつつコメントで視聴者がチャットのように感想など交わし合う)も開催予定。
ぜひ!

◆ 8月15日(木)20時〜
〜能登復興復旧・応援配信〜
 Not fade away Pre-event
《 Forg t  me  not 》
(タイトルは松BOWが考えられたそうで、not を能登にかけていると、始めお話されていた時に、なるほど!といたく感動したのですが、実は配信少し前に気付いたなんて暴露話もご自分でしちゃう松BOW、ほんとチャーミング!笑)

石川県金沢市片町2-22-15
犀成ビル5F
この日はニューグッズ
マフラータオルがお目見え!
早速購入!
サイン会、チェキ会も開催されました♪


MOONCHILDさん店内
2020年にいらした時のサインは
レアなひらがな!
裏はいつものサイン
おふたりのツーショットも素敵です♪


店内にはたくさんの
ミュージシャンのサイン色紙!
さすがライブバー♪

〈ライブバー《MOONCHILD》さん
ホームページ〉

金沢にいらした際はぜひお寄りください♪
営業日や時間などもチェック☑️

〈追記/視聴会 サプライズ映像も!:2024年8月15日(木)20時開催〉

後日、アーカイブを再配信しつつ、松BOWもコメント参加されての視聴会が開催された。
松BOWが、能登の復興を願っての視聴会。
災害ボランティアについて
『一人一人が考え、自分にできる範囲で行動することが本当に大切なこと』と仰っていたのが胸に響いた。
支援の仕方はそれぞれ。
誰かに能登の実情を伝えるだけでも、興味を持ってもらえるだけでも、きっと支援に繋がることと思う。
『みんなで力を合わせて、美しい能登を復興しましょうね』とのコメントも、能登を故郷とする者にとってありがたく、心強かった。(涙出た)
『みんなに背中を押してもらってボランティアに行くことができた』というようなコメントもあり、こちらの方がいつも背中を押してもらっているのに、と。
(背中の押し合いっこですね!)

最後にはサプライズ映像も!!
2021年2月5日に配信された
《The One 2nd Season #01 》より

【世界の果て、時間の終わり】

白のフリルブラウスに、ヴェルヴェットのジャケット、またはダークレッドに刺繍のベスト。(編集で二つのお衣装の松BOWが交互に映された♡)
髪の毛を伸ばされている時の美しい映像。
(ご自分で初めて映像編集された回とのこと)
こちらも能登に心を寄せてくださっての選曲。
またも涙が出た。
松BOWの楽曲が、歌声が、存在そのものが、立ち上がって歩む力を与えてくれる。

本当に本当に、ありがとう。
《Forget me not 》という名の花のように、小さくて目立たずとも、『忘れずにいてくれる人』に支えられて、能登はきっと再び美しい花を咲かせることと信じています。

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