生きる生かす殺す
秋田で熊の被害が多く報じられてる。
ニュースは事実があった事を知らせる役割と、注意喚起の二面がある。
ひったくりや、事件が起きた時もすぐに報じられるのは、そう言った側面があるかららしい。
さて、北海道で家畜を喰いまくった羆の話題もあったが、自然の動物は常に殺すか殺されるかを感じている。
草食動物は攻撃の手段が限られているが、総じて逃げ足が速い。
反面、肉食動物は攻撃力があるが、草食動物に比べて身体が大きく、鈍重だったり、スタミナが無かったりする。
そうやって、バランスが取られているわけだ。
そして、そこに「可哀想」と言う感情は入り込まない。
正に食うか、食われるか。
人間が自然の一部でないと、いつから思っているのか知らないが、
熊を殺した行政にクレームの電話を入れる人が多いらしい。
自分が安全な場所に居ると、熊はプーさんにでも見えるらしい。
相手は凶暴な猛獣で、人間に飼いならされてもいない。
では、草食動物なら平気なのか？
自分達がニコニコと近づけばバンビの様に可愛いとでも思うのか？
これが動物園ではなく、奈良公園でもなく、野生の鹿。
捕らえられて、死の瀬戸際。
大きな檻を倒さんばかりに暴れ、蹄の間からは流血していた。
何とか、この檻から逃れようとしているからだ。
人間は敵だ。自分がエサの立場だときちんと認識しているからだ。
この目を見て、何を感じるのか？
バンビちゃん？
私には憎悪と怒りと、恐怖に見える。
死が迫った動物は、全身の筋肉を使い目の前の人間を倒そうとしてくる。
相手が鹿だからと舐めてかかると、骨の1本くらい平気で折られる。
鹿は人間の骨を折って、可哀想だと思ってくれるとでも？
追いかけられない様になったのなら、鹿はまだ生きられると思い山に入り、人間の事など慮りはしない。
これが、爪のある熊ならどうなるのか？
家の前に熊がいて、家族もいて、プーさん扱いをしろとクレームを付けてる奴らはどこまでアホなのか。
人間も野生動物も、テリトリーの奪い合いで生きてる。
クレームを入れるなら、自分の家で一緒に住めばいいのに。
結局は、殺すなとは無責任に言うが、どうやって生かすかはそっちでやれ、としか言わないのだろう。
羆を筆頭に日本では、熊が最大の猛獣になると思う。
彼らも生きる為にリスクを負ってでも、餌の匂いに釣られて人里に降りた。
匂いで人間が多数いる事は理解しているだろう。
見つかれば逃げるか、暴れるか、それしかない。
600件のクレームの人たちは600人がかりでも良いから、野生の熊と分かりあえるまで順番にハグでもしてみたらいいのに。
私は例え鹿であっても、本気の目を見たら怖い。
人間を殺してでも自分が生き残る気が満々だから。
不必要に野生動物を狩り、殺すのは良くない。
だが、彼らは我々人間にとって食べ物の一種であり、作物を荒らす害獣でもある。
もちろん、それは人間都合だ。
だが、私も人間なので人間側の意見に賛同する。
動物側にどうしても立ちたい人たちは、野生の動物たちと心を通わして、作物を喰わない様に説得をしてください。
そして、人間に手を出さない様にハグして友達になってから、出来なくて撃ち殺す人間にクレームを入れてください。
それも出来ないで、電話だけでそこに住む人たちを危険に晒すようなクレームを入れるな。
「動物が可哀想」って、本当に動物以上にエゴな考え方だと思う。
自己肯定が爆上がりします！ いつの日か独立できたらいいな…