やかましい小娘

映画と書評と自分の日々のつれづれについて超低速で気ままに投稿します

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最近の記事

話が長い人間の、話の長い言い訳

 さて、私は非常に話が長い人間である。  「小娘さん、新聞の大見出し、小見出し、本文の順番で話しましょう」という小学校の先生のアドバイスは実によく言ったものであるが、そう言われてから十年以上たってもこの悪癖が治る気配は一向にない。  とにかく話が長く、順序だって話をするのが苦手なため、私と話をするのに慣れていない人は、この人間の話をいつ切ればいいことかとイライラすることであろう。  では、それを直す気がないのかとか、反省していないのかとか言われるとそうでもない。大概その日

    • アニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」と同性間の恋愛、そして政治的利用とは

      はじめに~諸注意~ 【7月11日追記】 アフターストーリーやその後の雑誌展開、ファンダムでの様子を見て、この記事を執筆した時には気づかなかった、目を背けていた部分も多くあるとここ数日感じ、この記事から改めて考えたことを新しい記事に書く必要性があると思いました。 いつになるか分からないのですが(私が学生で、現在諸事情により多忙なため)、もう一歩踏み込んで突き詰めた内容を書ければと考えております。  アニメ「平家物語」以来ほぼ2年ぶりにテレビアニメをリアルタイム視聴し、どっぷ

      • 私の乳房と性自認

        「性自認」について 恐ろしく眠い。眠い。眠すぎる。生理前ではないんだけど、眠すぎる。なんでだ。 今日は表題の通り、性自認の話をする。 以前から気になっていた漫画家さんの山内尚さんの作品に対するコメントで『私、この方の漫画を初めて読んだのですが、乳房の除去手術をするのが、わかりました。 空虚を抱えた人なんですね。なるほど。』とつけた人がいた。 https://x.com/kskspiyo/status/1747288590059741661?s=46 もうちょっとわけわか

        • 映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』の町からそんなに遠くない町で生まれ育った小娘は、『僕ラー』が気持ち悪くてしょうがない。【観賞後記】

          この記事は、映画のネタバレを大いに含みます。  題にあるように、私は『僕ラー』の舞台となった富山県射水市からそう離れていない町で生まれ育ち、大学で町を離れ、京都でこの映画を鑑賞した。どれくらいこの町から離れていないかは、言葉でわかる。私の町は、この町の言葉と絶妙に似ている。私も「~ちゃ」という特徴的な語尾は、私の方言とも共通している。町の規模も、雰囲気も、とてもよく似ている。  だから、この映画は、すごく、気持ち悪かった。  家父長制と、保守と、外的なもの(物・者)を

          パンセクシャル当事者であるということと、自分が持っているセクマイに関する知識量

           まず、私はパンセクシャルである。それはおそらく多分間違いなのである。これを自覚しだしたのは高校二年生くらいの頃からで、はじめて自分が『パンセクシャル』であると言ったのは高校三年生の夏のことである。うっかり、私が口を滑らせたというか、そんな感じで相手が私のセクシャリティーを知り、そして相手もまた同じセクシャリティーであるとカミングアウトしてくるという、おそらく人生でもう二度と経験しないであろうミラクルが起きたからであった。    自分が同性に対していだいたと(おそらく初恋)、

          パンセクシャル当事者であるということと、自分が持っているセクマイに関する知識量