消せない憎しみ
ある人に「あなたが憎まれるのを恐れるのはあなた自身が誰かを憎んでいるからだ」というようなことを言われた。
私が過去の男性のことを記事に書くのは過去と向き合えていないからだと。
果たしてそうだろうか?
記事を読みもしないでそんなことを言われるのは正直心外だ。
私は自分の気持ちを整理して前に進むという決意表明のつもりで記事を書いている。
それが過去から逃げていることになるのだろうか?
そして「誰かを憎んでいるから憎まれるのが怖い」というのは本当なのだろうか?
だとしても、受けた傷や憎しみを私は簡単に忘れることなどできない。
私はある小説の中の「怒りは消えても憎しみは消えない」という言葉に救われた。
憎しみを消せない自分が許された気がしたからだ。
憎しみを持ったままでもいい。
無理に心を消そうとしなくていい。
自分の心に嘘はつけない。
その代わり自分が誰かに憎まれることも私は受け入れよう。
私だって人を傷つけて生きているのだから。
私が過去の恋愛を「美しい思い出」にしたくないのはそういう理由からだ。
美しい思い出にされたくもないししたくもない。
なんだ、お互い様じゃないか。
恋愛に限らず、人は人を傷つけたり傷つけられたりしながら生きている。
ならば憎まれたとしてもなんの不思議もないことだ。
ありがたいことに私には支えてくれる仲間も家族もいる。
何を恐れることがあるだろう?
出会いがあって別れがある。
さよなら、過ぎ去った人たち。
私は前に進むよ。
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