結婚したい、したくない。
私はTwitter上では永遠の81歳と称している。これは相互フォロワーさんが決めてくれた年齢である。
だがリアル世界では一応生年月日に基づいた実年齢というものが当然別にある。世間では結婚適齢期、もしくは行き遅れと言われる年齢かもしれない。
なぜこの歳まで私は独身でいるのか。それにはいくつかの深い、または取るに足らない事情がある。
まず一番は自分が結婚したいのかしたくないのかわからないということだ。結婚したいと思った相手が過去にいなかったわけではない。ただその相手は今にして思えばとんでもないモラハラDV男だったわけだがその話はここでは割愛する。
その相手と別れた後にまともな人とも付き合ったけれど、どうしても結婚ということを考えるとしりごみしてしまう自分がいた。
同年代の女友達の中には独身で趣味や仕事に打ち込んでいる人もいるけれど、結婚して家庭を作っている人もいる。そういう人たちに話を聞くと大抵「結婚すると安定する」という返事が返ってくる。
「安定」
これが私にとってはくせ者なのだ。
常日頃情緒不安定な私はついこの言葉に惹かれてしまう。愛する誰かが側で支えてくれたらどんなに幸せだろう。しかもそれが固い約束によって半永久的に保証されるなんて。
しかしそう夢見る一方、それがただの幻だということにもうっすら気付いている。離婚は珍しいことではないし、結婚していても満たされることがなく不倫をする人も少なくはない。
それに、だ。結婚に伴うしがらみが私は恐ろしいのだ。相手の家族の一員になること、親類との関わり、さらにふだんの家事労働。加えて子を産み育てるつもりがないことも婚活をする歯止めになっている。
ならば結婚なんてするだけ無駄なのではないか?そう思うものの「安定」という幻想に私はどうしても引っ張られてしまう。
結婚したい、けれど結婚したくない。今はそもそも相手がいないが、私の迷いはまだまだ続きそうだ。
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