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クチナシ染めに挑戦してみました。

くちなしの花は咲いて初めて存在を認識するお花ですね。とても強い良い香りがどこからか漂ってきて、なんと、家には結構大きなくちなしの木がありました。

良い香り!

そして、友人からたまたまくちなし染めは媒染剤もいらず簡単だよ。というお得情報をげっとしたのでした。
花は知ってるけど実がなるとは思いもしなかったので、ええー?とちょっと見に行ってみると…

ありました!なんだか可愛い形!
そして今秋になり少し寒くなって来たので、見に行ってみると、

おお!色がついている!
木の実感か増してます。

実が色付いていました!試しに染めてみようかなと思い、何個か取ってきました。
でも、何にもわからないので、ネットで色々探してみると、皆さん、乾燥した実を使ってらっしゃる…
生はなかなか手に入らないのもあるでしょうが、もっと赤くなってからの方が良いとも。

うーん?
母に聞いてみると、
「何年か前に道の駅で売ろうと思って乾燥させてみたけど、なんか色があまり出なかったから出さなかったよ。」と言って出してくれました。

乾燥した実
採ってすぐ

母、グッジョブ!

という訳で、見た感じもいかにも乾燥の方が色が出そうな予感がしたので、そちらを使ってみることに。

今回私が染めたかったのは、未使用だけど、古くなって少し変色していた着物用の胴裏。
絹です。
シルクを枕カバーにすると、摩擦が少なくて髪がもつれなくて艶々になるらしいという話を聞いて、これで枕カバーを作ろうと思っていたのです。

クチナシ色という着物にも染められていた天然の染料なら体にも良いはず。

染め方はこちらのブログを参考にさせて頂きました。

こちらでは豆乳でタンパク処理をした木綿を染めていますが、私はタンパク処理はせずに、
古い胴裏だったので、ちょっと古いにおいが染み付いていて気になったので、洗剤で洗ったあとお湯で洗って軽く絞ったものを使いました。

母はあんまり染まらなかったと言っていましたが、とっても濃い液が出て、結構綺麗に染まりました。
絹は染まりやすいし、たくあんに色付けするのとはまた違うのかもしれません。

その後、お正月前に生のクチナシの実を使って栗きんとんを作ってみたのですが、それはあんまり染まりませんでした。
ドライの方が染まりやすいのかなぁ?と思ったので、後日再挑戦してみたいと思っています。

布は綺麗に染まりました。
左か最初に染めたもの、右が2番目
薄めの色は控えめで良い
はっきりした色も素敵

1枚はお世話になった友人に山の恵みセットとして贈りました。とっても喜んでくれました^_^

グァバ茶、グァバジャム、葛の花茶、クチナシ染め


今回はタンパク処理も触媒も使わずにただお湯で煮出して漬けただけですが、こんなに綺麗な色が出ました。色落ちはまだよくわかりませんが、もっと色々染めてみたくなりました。

ちなみに今年の実は最初天日で干してたのですが、なかなか乾燥しないらしく、結構な割合で腐ったり黒くなったりうまくいかないものがたくさん出てきました。それで今は冷蔵庫でじっくり乾燥に切り替えてます。

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