どうかな?
『君の好きそうな雑貨屋さんを見つけたから今度一緒にいかん?』
『これ多分君が好きな感じのiPhoneケースやと思うんだけど見てもらってもいい?』
わたしはもうそれだけで生きていける気がした。
その君の優しさが含まれた一言さえあればわたしはいつまでも生きていける気がした。
わたしはなんのために生きているのかわからなくなる。能動的に生きているというよりも体が動いてるから生きなきゃいけない。誰かに生かされているような感覚。身体はきっとこの先も確実に生きているけどわたしの心が生きているとは限らない。1ヶ月後の自分も、もっと言えば1週間後の自分もわからないのである。
大切な人のことを思うとなんでもいいので生きていて欲しいと願ってしまう。わたしに何かをして欲しいわけでもなくただ生きていて欲しい。生きることはそれだけで大変だからすごく強欲だと思う。
誰かに生きていて欲しいと思うのならわたしも生きなきゃいけない。大切な人との思い出を積み重ねたいからきっと生きていきたいと思ってしまう。苦しくて苦しくてどうにかなりそうな時もあるけどすごく幸せな時もあるから結局のところ生きたいと願ってしまう。
貰ってばかりだと思う。わたしには誰かに何かを与えるだけの力は何もないのに優しい人たちがわたしのことを肯定してくれて認めてくれて、わたしはそれがないと生きていけなくて。わたしは何かその人たちに返すことが出来るのだろうか。何かを与えることができる人になりたいから頑張りたい。頑張りたい。
大切な人をきちんと大切にする。
わたしはきっとこの先も生きる。
大切な思い出を胸に生きる。
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