【オランダ移住者必見】オランダの健康保険。入るなら・・・
こんにちは、けんです。
オランダに移住しようと決めても、実際の生活の事ってよく分からないですよね？
必要な保険ってなに？
携帯はどこがいいの？
銀行口座ってどこで開くの？
お得なクレカは？
日本食の買い物ってできるの？
などなど。
僕は、本業が保険や証券を売らないFPです。
なので、こういった家計周りのことがすごーく気になるので、めちゃくちゃリサーチして、こちらに来てからも見直したりしています。
そこで、僕が移住をしたときに欲しかったなと思う情報をまとめて、解説していきます。
第1弾は、全員加入しなければならない「健康保険」。
また、すでに移住されている方にとっても、家計見直しのきっかけになるかと思います。
オランダ生活基本装備をそろえて、スムーズにオランダ生活をスタートさせてください！
健康保険はZilveren Kruisがおすすめ
オランダに移住して、はじめて健康保険にはいるなら、
Zilveren Kruis（ジルフェレン・クルイス：保険会社の名前）に、
自己負担額は最大で、
特約は、「Basis Plus Module」のみで加入
することをお勧めします。
Zilveren Kruisがおすすめの理由
移住してきてまず悩むのが健康保険だと思います。
オランダは健康保険が皆保険です。移住者は全員加入しなければなりません。
基本的な補償はどこも同じですが、オプション（特約）が全く違うため、
比較サイトで比較しても、「結局どれを選んだらいいの？」となりがちです。
そこで、おすすめするのがZilveren Kruisです。
おすすめの理由は、
英語対応可能
新規加入者でも加入審査が簡単
保険の内容がリーズナブル
だからです。
英語対応が可能
オランダは、健康保険に加入しなくてはなりませんが、加入する健康保険は自分で選択しなくてはなりません。
また、オランダ語だけでサービス提供している会社もあります。
価格だけを求めて、英語以上にコミュニケーションが大変な状況は避けたいものです。
Zilveren Kruisは調べた中でも最安値、というわけではありませんでしたが、英語が対応が可能なこと加え、
オランダで市場シェアが高い保険であること
サービス面での評価も高く、アプリを通じて簡単に保険請求ができること
大手にもかかわらず、保険料がリーズナブルな範囲に収まっていること
というメリットがあります。
実際、保険証もデジタル（アプリで表示）なので、健康保険証を持ち歩く必要がなし、なくすこともないので便利です。
新規加入者でも加入審査が簡単
僕は移住の際、エージェントさんと契約していたのですが、そのエージェントさん曰く、
オランダで新規に健康保険に入る場合、過去の健康記録が取れないため、会社によっては、様々な追加書類を求められることがある。Zilveren Kruisは、新規移住者も追加書類の提出が求められることが少なく、スムーズに手続きが進められる
とのことです。
実際僕も、家族分も含めて、追加書類提出を求められることなく、ネット申込で簡単に加入手続きを進めることができました。
保険料がリーズナブル
オランダの健康保険は、基本的な補償は変わりませんが、支払う保険料や特約が異なります。
僕は、本業がFPなので、必要なオプションをつけた場合の補償内容と価格を各社比較しましたが、補償内容と保険料のバランスが取れいたのが、Zilveren Kruisでした。
日本では、大手の保険会社は高いのがセオリーのようになっていますが、Zilveren Kruisの場合は、大手にもかかわらず、保険料も高くありませんでした。
Zilveren Kruisに加入する時のプランは？
次に、具体的にどのプランに加入した方が良いか解説します。
結論は、
自己負担額は最大
特約は、「Basis Plus Module」のみ
です。
自己負担額は最大でいい
オランダの健康保険は、加入する時にその年の自己負担額を選びます。
選べる自己負担額は政府が決めているので、どの保険会社でも同じです。
€385から€885まで€100刻みで選択できます。
自己負担額が低い方が保険料は高く、自己負担額を上げるほど、保険料は安くなります。
オランダは、医者にかかるとき、まずかかりつけ医にいき、その後必要があれば専門医を紹介してもらうというシステムになっています。
健康保険にはいっていると、かかりつけ医は基本補償で全て無料です。ですので、自己負担しなければならないのは、専門医にかかった場合です。
思い返していただきたいのですが、健康な方であれば大病院に行く機会はとても少ないのではないかと思います。使わない保険にお金を払うのはもったいないですね。
仮に専門医に行ったとしても、自己負担は最大で€885ですみますから、人生が詰んでしまうほどの請求にはならないわけです。
保険は必要最小限が原則。自己負担額は最大にして、毎月の支出を抑えておく方が合理的です。
保険の入り方は世界共通です。
正しい保険の入り方については、こちらで解説しているので良かったらご覧ください。
特約は「Basis Plus Module」のみ
オランダの健康保険は、基本補償以外、すべてオプションで選ぶ必要があります。
Zilveren Kruisの場合、Aanvullende verzekering（Additional Insurance：追加保険）とTandartsverzekering（Dental Insurance：歯科保険）がオプションとして用意されています。
それぞれのオプションの中に、松竹梅といった感じで補償内容の手厚さがことなるプランが用意されています。
多くの方が、このオプションでどれを選べば良いか悩むのではないかと思います。
ここで、「心配だから手厚くしておこう！」という考えや、「もったいないから、全部いらない」は間違いです。
Zilveren Kruisであれば、Aanvullende verzekeringから、Basis Plus Moduleのみ加入することをおすすめします。
理由は、
事故時の歯科保険がついている
海外旅行保険がついている
ためです。
事故時の歯科治療
おらんだは、歯科治療は基本の医療保険に含まれていません。このBasis Plus Moduleに入っていないと、万が一事故に遭った倍、ケガ保険で直してもらえますが、歯は自費になります。
通常の治療であれば、超高額請求になることはないかと思いますが、事故の治療は高額になりかねないので、入っておいて方が良いです。
海外旅行保険
オランダ国外で緊急的に医療を受けた場合、その国のレートで100％医療費が補償されます。
オランダはヨーロッパの中の小さい国です。
お隣のドイツやベルギー、フランスへ簡単にアクセスできます。休みに出かけることもしばしばです。
万が一オランダ国外で事故などに遭った場合、その国で多額の医療費を請求されないとも限りません。
ヨーロッパという陸続きに国がつながっている場所がら、旅行保険はつけておいた方がよいです。
歯科保険はいらない
オランダでは歯科を保険適用させるには、歯科オプションをつける必要がありますが、多くの方に取って必要ないと思います。
なぜならば、割に合わないからです。
保険のコスト
Zilveren Kruisの場合、最も安い歯科オプションは月€8.95で、定期検診をカバーしてくれるものがあります。年間コストは、€107.4です。
次のプランにグレードアップすると、基本オプションに加え、年€250まで治療費を補償してくれます。
このプランの場合、毎月＋€14.95、年間コストは€179.4です。
最も補償が厚いものは、年間の最大補償額は€1,250、毎月＋€63.5、年間€762の保険料がかかります。
歯医者の価格
しかし、オランダの定期歯科検診の料金は、保健当局によって決められており、€25程度です。これに、クリーニングを行った場合、5分ごとに料金がかかります。かかっても€50程度です。
一般の治療は、治療内容によって料金が異なりますが、一例として実体験をお話しします。
実は、5月に奥歯の詰め物がとれまして、歯医者に行き治療してもらいました。そのときの治療費は€171でした。
我が家は、ここ10年以上、年に2回は定期検診を受けてきました。おかげで虫歯など歯のトラブルはまったくありません。子ども達は生まれてから１度も虫歯になっていません。
しっかりと、歯磨きと定期検診をしていれば、詰め物が取れてしまうなどの突発的な事故以外、歯医者のお世話になることはないかなと言うのが実感としてあります。
年に１〜２回の定期検診であれば、自費で払っても、保険料と同じくらい、その他の治療は定期検診をしっかり受けていれば、心配は少ないことを考えると、保険で備えるのではなく、貯金で備えておくほうが合理的です。
支払った保険料は確実に戻ってきませんが、貯金であれば無駄になることはありません。
神経治療などをした場合は、€2,000など高額になることもあるようですが、そのような事態は多くないと思います。
仮に払うことになったとしても、払えない額ではないので、保険で備えるものではないですね。
と言うわけで、毎月払う保険料と補償のバランスを考えると、歯科保険はいらないという結論になります。
まとめ
今回は、オランダに移住するとかならず入らなければならない健康保険について解説しました。
これから移住する人、移住したばかりの人のお役に立てば幸いです。
保険は、「必要最低限」、「おきたら人生が詰んでしまうリスク」だけ入るのが基本です。
保険についてはスリムにして無駄な出費は抑えてくださいね！
最後までご覧いただき、ありがとうございます！。
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※保険料は毎年改定されます。本記事は2024年10月現在の情報を元に執筆しています。
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