ラフな集いだからこそ行ける場所

昨日はわたしの大好きなレーベルTALTO（タルト）による久しぶりのTALTOナイトに行ってきました！

いちばん最初にTALTOナイトが開催されたのは2017年？最初に開催されたのが名古屋で、東京でもやってくれないかなあと思っていたらその後アコースティック編成、バンド編成の2DAYSで開催してくれて、もちろん2日間行きました。

TALTOは東京カランコロン、SAKANAMON、マカロニえんぴつの3組が所属するレーベルです。3組とも大好きなわたしからしてみればTALTOナイトって本当に贅沢なライブなんですよね。

名古屋、大阪、東京と出演順がそれぞれ違っていたみたいですが、東京は先輩から後輩へバトンを渡していく出演順だったのがとっても良かった。
それこそ2017年は2DAYSだったけど2日間ともマカロニ→さかなもん→カランコロンっていう順番は変わらなかった訳で。いまマカロニちゃんの勢いが熱いからとか、それだけじゃなく安心して任せられる関係性なんだろうなあってにまにましちゃいました。2017年って確かTALTO出来立てほやほやレーベルだったしね。

１、東京カランコロン

トップバッターは先輩、東京カランコロン。
観るといつだってパッと笑顔になっちゃうバンド。いつ見てもキラキラした気持ちを山ほどもらえる。わくわくするおもちゃ箱みたい。

いちろーさんとせんせいの男女ツインボーカルなんですけど、いちろーさんの声がどんどん好きになっていく。昔から好きだけど最近ますます好きだし、ライブを観るたびに「やっぱり好き！」っていう気持ちになります。

「ラブソングといえば？」と聞かれたら「東京カランコロンのラブ・ミー・テンダー」って絶対に答える。それくらい大好きな曲。

だって、出会った。
それは消せない。

ものすごくシンプルなこのサビが全てなような気がしちゃう。
途中いちろーさんが低いキーで歌う上の歌詞の部分が特に大好きで何度聴いても目が潤んでしまう。カランコロンにとっても大切な曲なんだろうなっていうのがすごく伝わってくるからライブで聴けると嬉しいし、グッときます。

そうそう、今回は会場限定スピリットepというCDが発売されておりまして。3バンドがそれぞれ1曲ずつカバーし合っているんですよね。
ジャケットはイラストレーターのわかるさん。TALTOメンバー全員が描かれていて可愛い。タルトからはみ出ている左上2人がマネージャーなんですけど、マネージャーもいっしょに愛されているのがTALTOっていうレーベルの特徴のような気もします。

カランコロンはマカロニえんぴつの『洗濯機と君とラヂオ』をカバー。一番上のお兄ちゃんお姉ちゃんたちからの末っ子への愛をいっぱい感じました。原曲よりもポップで突き抜けるように爽やか。他の2組よりも原曲に近くてカランコロンがマカロニへの愛をぎゅっと閉じ込めて曲を贈り返したような印象。素敵だったなあ。

『ビビディバビディ』で締めるのも新鮮で良かった。大好きなんだよなあ、この曲。カランコロンらしいのに今までのカランコロンとはちょっと違った格好良さがあるよね。

２、SAKANAMON

次男坊SAKANAMONは1曲目から『マジックアワー』で攻めてきましたね。レーベルナイトだからこその気合を感じた。

元生さん、前回の肴者会議の時も思ったんだけど、昨年よりもMCがタジタジになったのどうしたんだろう。笑

セトリに珍しく『UMA』が入ってきてたの最高だった！不器用さが真っ直ぐ伝わってくる曲をライブで多くやっているイメージがあるんだけど（そういうのがリード曲になってるよね）、こういうヘンテコな曲もさかなもんらしさが溢れていて大好き。途中で拍子が変わるのも格好良いんだよなあ。あと単純に歌詞が面白くて好き。

UFOはいる
え　なんてこった未確認飛行物体

幽霊もいる
おい　なんで残った成仏なさい

妖怪まだいる
へえ　なんかキッズに大人気じゃない

妖怪ウォッチを彷彿とさせる歌詞が出てくるの可愛くて好きだなあ。ラストのサビはもっと色んなのが出てきて面白いです。スカイフィッシュやらイエティやら。個人的にはツチノコの部分が好き。

ツチノコもいる
もう　あんなん食後の蛇で良いんじゃない

SAKANAMONがカバーしたのはカランコロンの『321で』だったんですけど、これがすっごく良かったんですよね。
カランコロンの原曲も好きだから余計に楽しみで、だけど始まった瞬間「あれ、原曲どんな感じだったっけ」ってしばらく呆然としてしまった。
曲作りに詳しくないけれど、さかなもんはカバーする曲のピースを一回全部バラバラにしている感じがする。それからさかなもんとしてこの曲を作るとしたらどうする？って自分たちなりの再構築をしているような、そんな印象を受ける。カバーなんだけど単にそのまま歌ったり演奏したりする訳ではなくてちゃんと自分たちの曲にしているんだよなあ。はあ、すごい。そもそも5人でやっている曲を3人でやるんだもんね、はあ、すごい。

あと『ロックバンド』の「差し詰め何て言うかラフな集い」という歌詞がTALTOにぴったりだなあと思った。ラフな集いっていうワードがぴったり。

ラストが『箱人間』だったのも良かったです。『UMA』同様、曲の途中でリズムが変わる曲。途中の加速していくところからがもうたまらないんですよねえ。う〜ん、本当に良い曲！

明日の朝も駄々を捏ねるよ
だけど　何も投げ出さないよ
あれも　これも　捨てられない

いつだってわたしの救いになる音楽。

３、マカロニえんぴつ

トリを飾るのはTALTO末っ子マカロニちゃん。
本当に最近の勢いがすごい。今度テレビ番組の企画？か何かでHYと髭男とマカロニの3組で東京ドームシティホールでライブあるんですよ。すごいメンバーだよね。行きたいなあ。

『鳴らせ』からの『girl my friend』っていう始まりの流れが良すぎる。鳴らせ始まりは一気に上がるなあ。

「プレッシャーがかかるので前の2組のライブは観てません」って言うはっとりくん。その言葉だけで先輩たちへの想いをすごく感じた。思わずにやりとしちゃったよね。

新譜からも2曲。
PVが公開されてからますます好きになってしまった『ブルーベリー・ナイツ』は何度かライブで聴いているのにこの日聴いたのがいちばん良かった。このPVのショートフィルムみたいな感じが好き。3人の脚がお布団から出ているカットがお気に入り。

マカロニのカバーはさかなもんの『ロックバンド』。自身の曲のアコースティックアレンジが最高で（さすがメンバー全員音大出身バンド！）わくわくしていたら、意外すぎてびっくり。イーヤーサーサー！ってまさかの民謡アレンジ。こんなアレンジも出来ちゃうのか、と呆然。
終わった後にはっとりくんが「そのままアレンジすると負けるって分かってるから。手札の数で勝負しました」って言っててさかなもんへのリスペクトが伝わってきた。

４、アンコール

アンコールはオールスターで『TALTOのレシピ』！

YoutubeのショートPV、3組のうち2組分でカットしているの意地悪だよなあと思いつつ、だからこそカットされているさかなもんパートが楽しみでした。笑
全員のわちゃわちゃ感が楽しかったなあ。多幸感！はっとりくんに仕切りを任せちゃってにこにこしてる元生さんといちろーさんの2人に癒された。TALTOナイト恒例曲になりそうで良いね。今までは奥田民生×井上陽水の『ありがとう』だったり、東京カランコロンの『少女ジャンプ』だったりして、それも良かったけど。

次回のTALTOナイトはいつになるだろう。
TALTOナイトもやってほしいし、それぞれのワンマンも早く観たい！っていう気持ちになりました。3組とも本当にだいすき。

3組とも音楽を真剣に遊んでいるんだもの。

これからもTALTOの音楽で遊ばせてほしいなあ。