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音楽というコミュニケーション【 #音楽の履歴書 】

1、幼稚園

「おひるごはん、なに食べたい?」
「うーんとね…カラオケ!」

歌を歌ったり聴きながらご飯が食べれる場所=最高、という図式がすでにあったようでカラオケをフェスのように楽しむ幼稚園児でした。

椅子の上で元気良く「ぞうさん」等、童謡を熱唱。


2、小学生

意地悪な男の子もあるキーワードを前にした時だけはモジモジして口数が減りました。魔法のようなそのキーワードは「なっち」「ゴマキ」……そう、モーニング娘。が大人気だったのです。授業参観で女子は「ハッピーサマーウェディング」を踊ったりしましたね。男子は何をやっていたんだっけ。
4年生でヘルニアの手術をしたのですが「手術室のBGMどうする?」と聞かれ、流してもらったのもモー娘。のベスト盤。全身麻酔で意識が途切れるまで手術室でwow wowと歌ってくれていました。

さて、小学生のわたしが家で任されていた係があります。

この頃、母が運転免許を取得しました。ドライブ中は飽きが来ないように様々なアーティストの曲を聴きたいと考えた母は2週間に1度くらいの割合でTSUTAYAに行き、シングルトップ10の曲を1位から10位まで一気に借りるようになります。(確か10枚で1000円だったはず。)
わたしは借りてきたCDをMDに録音し、どのアーティストの何の曲が入っているかをMDケースに記入する係でした。録音する際には男性ボーカルと女性ボーカルの並び順や、飽きが来ない曲順(バラードが続かないように、等)を工夫し、歌詞カードを見ながら聴き、録音を進めました。これがもう、楽しくて楽しくて!
そのお陰もあってあの頃に流行った曲は、同時期にどんな曲がリリースされたのかもなんとなく覚えています。アーティストの縛りなく雑多な曲を聴くようになったのは確実にこの頃の影響ですね。逆に言うとアーティスト単位で好きになるのではなく、まだ曲単位での付き合い方です。

小学校に戻りましょうか。教室ではプロフィール帳が大流行。質問項目に「好きな芸能人は?」がありまして、大体の女の子がジャニーズの名前を書いていました。嵐の誰かが多かったかなと思います。わたしの回答は「SHOGO」でした。みんなに誰?って聞かれるようになったので「SHOGO(175R)」と書くようになったのですが、それでも誰?って聞かれていました。
はじめてアーティスト単位で好きになったのが175Rだったのです。個性的な声のボーカルはいまでも好きですが、小学生の頃からブレていません。

アニメのベストアルバムもよく聴くようになります。違うアーティストが歌っていると言う点で母もドライブに好んでいたのです。名探偵コナン、NARUTO、ヒカルの碁(名曲揃い…!)、ONE PIECE、等でしょうか。
NARUTOで出会ったASIAN KUNG-FU GENERATIONORANGE RANGEをはじめ、わたしはアニメ主題歌で大きな出会いを果たします。

『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』の主題歌。

BUMP OF CHICKENです。衝撃でした。
声が好き、歌詞が好き、音楽が好き。借りてきたCDをMDに録音する際に何度も何度も歌詞カードを見つめながら聴きました。すっかり虜になり、ついにここからアーティスト単位で曲を聴くようになっていきます。

小学校5年生の時かな。ある男子がとある1曲のためにMDを貸してくれたんですが、そのMDにELLEGARDENが入っていたんですよね。それまで英詞との出会いが無かったわたしは「え、こんな格好良いもの聴いてるの?」とこれまた衝撃を受けます。エルレ格好良いね、と貸してくれた男子に伝えるのがなんだか悔しくて勝手に一人で聴き込み始めます。
伝えていれば、ちょっとは少女マンガ的展開があったのかしら。


3、中学生

中高一貫校に入学。携帯やiPodの持ち込み不可の学校でしたが、友達とお昼休みにカーテンの中でこっそり音楽を楽しむようになります。彼女のことはMとしましょうか。Mは歳の離れたお姉さんが2人いて、わたしの知らないバンドをたくさん教えてくれました。

イントロだけ聴いて「…これ絶対に好きなやつ」となったのはRADWIMPSの『セプテンバーさん』でした。RADを勧めるときにまずその曲から選ぶMのセンス、良いですよね。

すでにお分かりかと思いますが、いわゆる邦楽ロックを好んでひたすら聴くようになります。BUMP、アジカン、エルレ、RADをはじめ、チャットモンチーストレイテナーBase Ball Bear、そしてMがいちばん大好きなNICO Touches the Wallsなど。

英語が苦手だったのですが「○○の単語を使って文章を作りなさい」の課題にはエルレの歌詞で対応していました。日本語の意味は分からないまま書いていたので、テストの点数はもちろんあまり良くありませんでしたが。

もうひとり友人を紹介します。彼女、Nはわたしにラップの格好良さを教えてくれました。RIP SLYMEKREVA、三浦大知を好きになったのは彼女の影響です。部活の外練の時によく一緒に歌っていましたね。懐かしい。

グチっちゃってブルーんなっちゃってる奴 横目にスルー!

この辺りでもう一度母のエピソードを挟みましょうか。
母はカラオケで曲を入れても「あれ…サビにならないと分からないや」が多いタイプです。だからサビまでがわたし、サビからが母。いちばん歌いたいところで母にマイクを奪われるのが大麦家のカラオケあるあるでした。

いちばん悔しかったのがmihimaru GTの『気分上々↑↑』です。わたしだってhirokoちゃんのサビ歌いたいに決まってるじゃないですか。わたしがサビで歌えるの低音の「ピーポー」だけだったんですよ。ひどくないですか。

でもそこで鍛えられたおかげでラップを覚えるのが得意になりましたね。だって絶対にラップパートのある曲はわたしにマイク回すんだもの。

話を戻しましょう。わたしにとって音楽遍歴を語る上で外せない大切なものがあります。ロックのスペルはLOCK、ラジオの中の学校『SCHOOL OF LOCK!』です。月曜から金曜まで22時からの2時間ほぼ毎日欠かさず聴いていました。

堀北真希ちゃんのことを「まきんぽ」と呼ぶひと、香椎由宇ちゃんのことを「香椎さま」と呼ぶひと、「バッキンガム宮殿」が聞き覚えあるひと、同志です。

ラジオは日々わたしの耳を豊かにしてくれました。好きなアーティストの新曲初オンエアの時にはMDをセットし、アンテナを窓の方向へ伸ばし、それをさらに右手で輪っかを作って覆い、音質を保ちつつ必死で録音したものです。
radikoが出た時は感動しましたね…タイムフリー万歳。
ちなみにわたしは初代校長教頭の時代のリスナー。やましげ校長とやしろ教頭ですね。現在やしろさんがやっているラジオの中の会社『スカイロケットカンパニー』もリスナー社員です。

そんなSOLが学園祭ツアーをやることになりました。2007年の10月、わたしが中学3年の頃です。オロナミンCに付いているシールをハガキに貼って応募するとチケットが当たるキャンペーンをやっていて、それになんと当選。人生初ライブに参戦することになります。

場所はZepp Tokyo、THE BACK HORN銀杏BOYZBUMP OF CHICKENの対バンです。豪華すぎますね。

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バクホン割愛しますが、当時のプリ帳です。今みたいにnoteが無いのでアナログのノートにライブの記録を残していました。文のテンションはあまりにも中学生なので、ご容赦ください。

翌年2008年の2月にはBUMPの「ホームシップ衛星」に参戦。人生初のワンマンライブです。ここからライブに足を運ぶようになっていきます。


4、高校生

2009年4月。高2になりたてのわたしは、はじめてインディーズバンドのライブを観に行きます。生まれてはじめて観たインディーズバンドのライブはいまでも大好きなSAKANAMON。ちなみにこの頃のさかなもんは、セカオワ(まだ漢字表記の「世界の終わり」だった時)とよく対バンしていました。

SAKANAMONをきっかけにインディーズのライブを観に行くようになります。大阪のバンドBrian the Sunが東京でライブをやるときはほぼ駆けつけていました。

渋谷乙(キノト)でDJの方がライブの転換中にThird Eye Blindの『Semi-Charmed Life』をかけていて「この曲好きなんです!」と思わず話しかけに行ったら、その後わたしが行くライブで毎回転換中に流してくれるようになった、なんて嬉しい出来事もありました。
乙はワンドリンクがソフトドリンクだと2 杯飲めたり、冬だとホットドリンクも用意されていたり、大好きなライブハウスでした。ゆーじろーさんのおかげでDJすごく好きになったんですよ。あの時はありがとうございました。

高校生のわたしは、塾の先生に恋をします。先生の年齢は知らなかったけれど、好きな音楽は知っていました。
ゆず「言えずのアイ・ライク・ユー」を自分に重ねて聴いていた女子高生時代…ちょっと、思い出すと恥ずかしいですね。

でもね、この先生と初デートをするんですよ。


5、大学生

月に3回超のペースでライブハウスに行っていたでしょうか。すこし大学時代の手帳を振り返ってみましょう。

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そうです、ゆず好きな先生に連れて行ってもらいました。

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上3つ全部2013年の9月ですね。アジカン32曲もやってる…!


わたしが大学時代にいちばんライブを観に行ったのはザ・チャレンジだと思います。一時、毎週のように観に行ってましたから。

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青色サングラスのチャレンジ オノマックが好きで好きで。チャレマさんの声、ちょっと聴いてくださいよ。上のMVで最初に歌い出すひとなんですけど、もうね、超良い声!歌がうまい。鼓膜が幸せ。しかも衣装がdeep Vなんですよ。ただのVネックじゃなくて、deep Vなんですよ。ううう、好き。大好き。


6、社会人

社会人になってからのライブの記録は結構noteに残っていますので、よければこちらのマガジンから遡ってみてください。岡村靖幸 × YUKIとか、マカロニえんぴつ × GRAPEVINEとか出てきます。圧倒的マカロニ率。

あ、そうだ。こちらも紹介しておきましょう。
朝のアラームはIt´s a musical『the music makes me sick』に長い間お世話になっています。スウェーデンのポップ・デュオです。最高に心地良くて大好き。


恋人がよく家でゲーム音楽やアニメ主題歌を流しているので、そのあたりも結構聴きますね。UNDERTALEのコンサートも行きましたし。

最近はラジオを良く聴いているので特定のアーティストを聴く機会が減ってきています。こんなにライブハウスに行っていないの高3の受験期以来です。ライブハウスで新たに出会う、っていうあの刺激が恋しい。ビビビときて、ゾワゾワするあの感じ、早く体感したい。

中学で出会ったMとはいまでも趣味がよく合うので、「このアーティストいいかも!」と思うとお互いにYoutubeのリンクを送り合っています。2駅先に住むご近所さんでもあるので未だに中学の頃のように漫画の貸し借りもしています。(Mはハイキューだと二口推し。)こういう友達がいてくれて本当にありがたい。いつも本当にありがとうね。

ここまで書いてきて好きだけど名前を出していないアーティストが山のようにいるんですが、良い文字数なのでこの辺で。


は〜、書くの楽しかった!
笹さん楽しいハッシュタグをありがとう。


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大麦こむぎ
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