ONCEダブリンの街角で

きっと君はたどり着ける

沈みそうな舟で 家を目指そう
まだ時間はあるから
希望の声をあげろ 自分で選んだ道だ
きっと君は辿り着ける

(Falling slowly)


今年『シング・ストリート』を観てガツンと衝撃を受けた訳です。なんだこの映画は、と。こんなに面白い映画があるのかと。
生まれて初めて映画のサントラを購入。洋楽のCDを買ったのも初めてでした。おそらく今年いちばん聴いているアルバムになったんじゃないかな、というくらいハマりにハマった訳なのです。

そんなシング・ストリートの監督ジョン・カーニーの2006年の作品である『ONCE ダブリンの街角で』を観ました。地理が苦手なのでダブリンがどこかも分からず鑑賞。あ、アイルランドの首都なんですね。

ダブリン、良さそうだなあ。
調べて出てきたトリニティ・カレッジ図書館の画像を見てひとりで「うわ、やば」と声が出てしまいました。行ってみたいなあ。

膨大な本の量にクラクラしちゃう!
おっと、ダブリンのことは置いておいて…。


ジョン・カーニー監督作品は間違いなく音楽が良い!
予告で流れているのが冒頭に歌詞を引用した曲なんですけど、たまらないです。シチュエーションも相まって最高。

楽器屋で男性がギターで自分のオリジナル曲を弾き、女性がそのメロディを覚えながらピアノを鳴らす。生まれた音が音楽になって、そこに歌が合わさって曲になる。ここで心がぶるると震えるわけですよ。ああ、なんてずるいシチュエーションなんだ。
モブキャラだったけどこの楽器屋さんのおじいちゃんも良かった。この後もっと出てくるのかと期待しちゃったよ。残念。


ただ、わたしは本当に良くないことをしてしまいました。
映画のせいではなく、100%わたしのミス。

シング・ストリートを観た後で感激してジョン・カーニー監督映画作品の予告をYoutubeで順々に観たんですよ。だからね、ほら、内容が混ざっていて、ね。
頭の中に『はじまりのうた』の予告がチラチラしている状態で観てしまったから「いつになったらあのシーンくるかな」ってワクワクしちゃったんですよね。本当に失敗だった。余計なこと考えずに『ONCE ダブリンの街角で』を楽しみたかった。悔やまれます。。

あとはね、シング・ストリートが良すぎたから(自分にとってあまりにも好みの作品だったから)ちょっと不完全燃焼な部分もあるのかも。映画の楽しみ方がなって無いですね。大反省案件です。


そんな訳で自分のミスにより不完全燃焼ですが、感想を。
今回は簡単に箇条書きでまとめます。


・登場人物に名前が無くても長編映画って成り立つものなのね。

・撮影手法がドキュメンタリーっぽい。カフェの窓際の席で座って話すシーンを外から望遠で撮影しているの、なんか良かった。目の前を車が通過したり窓ガラスに車の影が映ったり。

・おそらくほとんどのシーンが手持ちカメラ。三半規管弱すぎるひとはすこし辛いかも。わたしは酔いかけた。

・男性はあのマフラーの巻き方がやっぱり一番素敵!

・バスの後部座席で歌うシーン最高。

・掃除機のお散歩かわいい。

・主人公の男性が、ピアノを弾く女性を見つめるシーンは目力が強くてついつい笑ってしまった。眉毛が八の字。ヨークシャーテリアとかシュナウザーとか思い出す顔。

・バンド作品あるある、ベース本当に目立たない。笑


良いと思ったものに対して自信を持って良いと言いたいし、好きなものも同じ。余計な付加情報なんて要らない。自分の直感を信じることは大事。

わたしはこれからもnoteに自分の「好き」をいっぱい貯めていきたい。好きなものについての話をする時のパワーって凄いんだから。


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