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エル・ウッズにはピンクの戦闘服
ピンクの服を最後に着たのはいつだっけ。
考えてみても思い出せないほど、わたしとピンクの関係性は希薄だ。
普段取り入れない色こそ足元に、なんて文言を鵜呑みにしてコンバースの真っピンクのスニーカーを履いていた時期はあった。あれはいつだっただろう。やけに足元だけが目立っていて、だけど結構気に入っていた。
グロスも、チューリップも、ランドセルも、それからマイメロディも、ピンクより赤が好きだ。
だけど、エル・ウッズの戦闘服は絶対にピンクが良い。
エルが纏うピンクには可愛さや若さだけではなく、確固たる自信と明るさ、そして夢を叶えようとする力強さ、戦い抜く格好良さがある。
エル・ウッズは映画『キューティ・ブロンド』の主人公。
ちょっとモヤモヤするな、なんだか元気が出ないな、という時にわたしはこの映画を観ます。先月も1と2を観ました。(シリーズは3まであります)
恋人からプロポーズされると思っていた夜に、まさかの別れ話。
髪がブロンドだというのと「結婚するなら真面目な子を選ぶ」という理由で振られてしまうエルでしたが「そうよ、彼と同じくハーバードの法学部に行けば良いのよ」と思い立つのです。
柔軟な思考と行動力
エルは基本的に超絶ポジティブです。プロポーズを受ける気だった相手に振られた後も「ハーバードの法学部に行けば良いのよ」なんて思うんですから。
だけどポジティブなだけじゃないんです。
エルは最初にちゃんと落ち込む。
悲しいことがあった時に駆け込む場所がサロンなのも良いんですよね。ワアっと泣いてモヤモヤを吐き出しながらも、爪が整えられ、同時に心も少しずつ整っていく。気持ちがスッキリする頃には見た目も可愛くなっている、なんて最高じゃない?
落ち込んだままで終わらず、エルは考えて行動に移します。
続編『キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX』は、働いている法律事務所で「正義と法律を混同している」と指摘され事務所をクビになるところから物語が始まります。
落ち込むエルでしたが「納得出来ない法律はいっそ変えればいいのよ」と即座に方向転換。結婚式を間近に控えている状況で夫の元を離れ、法律を変えるべく単身ワシントンに向かうのです。
思い立ったらすぐ行動。
自分の信念は曲げず、けれど発想は柔軟に。
それから絶対に人を傷つける言葉を言わないんです。
たとえ騙されたとしても、傷付けられたとしても、エルからは相手を傷つける言葉が出てこない。
エル・ウッズには見習いたい点がたくさんあります。
人に素直に、自分に素直に
それから「素直」もエルを表すキーワード。
エルの素直さは周りを惹きつけます。素直なエルに周りは動かされるのです。エル自身が周りの人を心から信頼しているからこそ、周りの人たちも心からエルを信頼してくれているのが分かる。
素直って、最強の武器じゃない?
そして人に対して素直なだけではなく、エルは自分に対しても素直。
好きな服を着て、自分が良いと思ったものを大事にします。
ハーバードに送る自己PRビデオは水着で撮影するし、大学の授業はフリフリの大きな羽根がついたボールペンにハート型の小さなリングノート。教授に渡した履歴書だってピンク色でしかも良い香り付きのものでした。
エルの服装を見たひとは「独立記念日が歩いてるみたい」「動くバービー人形か?」なんて言ったりもします。
大事な場面でエルが纏うのはいつだってピンク。
場に浮くピンクですが、周りの目を覚まします。エルのピンクにハッとなる。素直で努力家で行動力があるエルを肯定し、後押ししてくれるのがピンクだ。この映画のピンクは可愛いだけの色じゃない。
「無敵ピンク」という言葉は横浜流星とエル・ウッズのためにあるんじゃないかしら。
わたしはエル・ウッズが大好きだ。
エルには学ぶべき点が多いし、何よりもエルを観ていると元気になる。明日も頑張ろうってパワーをもらえる。ありがとね、エル。
ちょっとモヤモヤするなという日に、お勧めです。
100分弱という時間も観やすくて良いよね。
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