TRPGシナリオ集を作るためにLaTeXと再婚するかもしれない
ぼく「PDF形式のシナリオ公開に憧れるんですけど、Adobeさんのソフトは買う余裕がない……まあ印刷所に回すわけでもないしWordで十分か。サイドバー注釈とかつけづらそうだけど……」
— Komuda(小牟田) (@K0muda) September 24, 2019
気づいてしまったぼく「LaTeX」
……どうしてそれで行けると思った???
LaTeXさんとは、図面挿入位置が相容れなくて離婚して三年になります。
— Komuda(小牟田) (@K0muda) September 24, 2019
正確には別れてから3年じゃきかないです。
これは、とあるTRPGerによるLaTeXとの愛と和解の記録である。(かもしれない)
最初に断っておきますが、たぶん全部Wordでやったほうが早いよ! Wordはたいへん多機能で、言われているよりずっと小回りが効くと思います。
自分向けの記録・まとめ資料としてnoteを残していきますが、途中で飽きても許してください。
また、私は素人であり、この一連の記事は技術ブログとして読むのではなく、個人がLaTeXに振り回される様を見て楽しむ方が正しいと思われます。
前提:何がしたいのか
【自作シナリオのシナリオ集PDFをLaTeXで作りたい】
システムは「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」。自作小説等と違うのは、目次や文章の他にもいくつかの特殊な要素を盛り込まねばならないことです。
具体的には、カード形式のハンドアウトや、エネミーデータ、シーン表、シナリオ脚注などを綺麗に表示させてHAPPYになることが目標です。
LaTeXとは
万が一、詳しく知りたい人がいらっしゃったらこの辺をどうぞ。
Wordが、ビジネスからカジュアルまで付き合ってくれる世話焼きでフランクな同期女子だとすると、LaTeXは、仕事は丁寧で綺麗だけれどアクが強くて頑固な眼鏡白衣お姉さんです。異論は認めます。
(一太郎はいつの間にか距離が離れてしまった幼馴染ポジションです。異論は認めます。)
学術論文等に使用されることが多いのですが、調べてみるとLaTeXを使って小説同人誌を出している方もおられるようです。なるほど……。
とりあえず環境構築
気合いを入れましょう。
かつて私が彼女と親しかったころ、LaTeX……というかTeXの環境構築はめちゃくちゃ面倒くさいことで有名でした。一時間くらいかけてやってました。
ところが、最近はオンライン上のLaTeX執筆環境なるものがあるそうではないですか。いや、以前もあったのかもしれませんが。私はGoogleドキュメントでオンライン環境の快適さを知ってしまった身、これを使わない手はありません。
完全日本語対応していそうなCloud LaTeXを使いたかったのですが、アカリクが運営していることもあり、趣味では使えなさそうな雰囲気だった(アカウント登録に勤務先の情報が必須)ので、こちらのOverLeafを使用。
えっ!!! アカウント登録しただけでLaTeXが使えるんだが!??!?
いつの間にそんなとっつきやすい女になったんだ君は……。
圧倒的HAPPY。そのままでは日本語が使えないのですが、こちらの記事を参考に簡単に日本語対応できます。
ボタン一つでコンパイルできる上にプレビュー機能付き、PDFはそのままダウンロード可能。
ちょっといじってシナリオ情報を乗っけてPDF出力してみた例です。圧倒的HAPPY……。
とりあえずOverLeafが使いやすすぎて、あまりに魅力的になって現れた彼女に興奮して朝5時まで眠れませんでした。
おわりに
LaTeXさん相手にそんな簡単に行くわけないだろ!
センスがない(LateXの表はハンドアウト出力に死ぬほど向かない) pic.twitter.com/OZpSRqL5E0
— Komuda(小牟田) (@K0muda) September 24, 2019
次回「とりあえず要件定義しろ」
つづく。