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美ら島高飛び記 Day2

前回美ら島こと、沖縄本土に初訪問した小紫。
滞在2日目となるこの日は更なる沖縄要素を求め、キタへと向かうこととなった…

前回の様子はこちらから

ちゃんぽん

「ちゃんぽん」が食べたいと言われたら何処を案内するだろう。
(リンガーハット行けばよくね?)
ないちゃーな読者の多くがそう思うだろうし、何を隠そう私もその1人であった。
あれも実はちゃんぽんでは無くちゃんめんなのだが…
だがしかし、沖縄で「ちゃんぽん」食べるとなるとどうやら定食屋一択らしい…
という訳で宿近くの定食屋へ遅めの朝食を取りにいく。

松山にあるこちらの定食屋へ。

店内は観光客で溢れているかと思いきや、現地民ウチナンチューの方が多い状況。
これには期待出来るゾ。
席に着いたら早速、休み無くやってくるオーダー華麗に捌くオバァ達に早速「ちゃんぽん」やらを注文する。
待つこと5分ほど、お待ちかねの「ちゃんぽん」がお目見する。

これがホンモノのちゃんぽんっだ!

内地のそれとは違い、うちなーのちゃんぽんは平皿に盛られた白米上に卵で綴じられた炒め物が乗る。因みに炒め物の中身であるが、定食屋それぞれで異なる。ここではランチョンミートと刻みタマネギであった。
お味は見たままで大変美味しい。
まるで、タレだくな関西のひき肉卵飯みたいだ。

無事に沖縄要素を接種し、お会計を済ましたら更なるうちなー成分を求め北進する。

ソーキそばを求め(大嘘)

食堂の近くのバス停から名護方面へ。鉄板ネタてはあるが、慢性的な交通渋滞により沖縄のバスが時刻表通りに来ることはまずない。例に漏れず、小紫がバス停に着いたころには予定していたバスの発車時刻をとっくに過ぎていたものの、うちなータイム効果により無事に乗ることが出来た。

バスは国道58号線を北上し、那覇都市圏を抜け、宜野湾市へ。米軍基地が近づくに連れ、英語表記の看板ビルボードとYナンバー車両が増えていく。嘉手納基地のフェンスに囲まれたところに近づくと、目的地も近くだ。 だがしかし、最寄りのバス停前でこの日は定休日であったことが判明!

降りても隣の海鮮市場で次のバスが来るまでの1時間を潰せない自信しかないので、無念ではあるがそのまま名護方面へ向かうこととした。

車内で更に揺られること更に1時間、バスは国頭村に入り、青い美ら海と内地ないし外資資本の巨大リゾートホテル群が見えてくる。いかにも「南国」といった光景だ。

青い海とリゾートホテル

片側一車線の道を更に進むこと30分。沖縄本土北部の中核都市、名護に到着。
我ながら2時間半も路線バスに乗るとは、相当な物好きである。

名護中心部

中心部ではあるが、内地同様空洞化が進んでおり、お昼時であるにも拘らず街歩く人は殆どおらず、お店も殆どが閉まっていた…
*注:沖縄は自販機にクルマで行くと形容される程の極度な車社会であり、実際にはもう少し出歩く人はいると思われる。知らんけど。

そんな中、歓楽街らしき場所にて空いているお店を発見。
嗚呼、ありがたき幸せ。

本物の昭和を感じる佇まいだ。

店内に入りメニューを確認すると沖縄そば(ソーキ、三枚肉(ラフテー?)、ミックス(ソーキ&三枚肉))、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)、ビールというストロングスタイルな食堂であった。

ミックスそば

ミックスそばとオリオンな麦茶を注文。
そばのスープは提供時には入っておらず、やかんに入ったスープを各自好みの量入れる形だ。ん、やかんにスープ?牧のうどんかな?
肝心のお味であるが、主張がありつつも尖りすぎない鰹ベースのスープに、とろける程に炊かれたソーキと三枚肉、コシのある平麺が互いに共存し合う、逸品であった。
そこにコーレーグスを入れ、味変を楽しむ。島とうがらしの辛味で更に鰹の甘い風味が際立ってこれまた美味である。
更なるそばを求め、一旦おあいそして、もう一軒巡ってみる。

歩くこと20分。やって来たのはこちら。

駐車場にはわナンバー立ち代わり入っていた。

店内はお昼過ぎにも拘らず、満席であった。それになんということでしょう。日高屋にある様なタッチパネル式券売機があるではないか!これは意見が分かれそうなところであるが、キャッシュレス信者の小紫にとっては有り難い限りだ。

そばも日高屋並の早さで到着。
お味であるが鰹がガツンと効いたスープが食欲を更にかきたてる。そばは馴染みの丸麺で、これまた喉越しが良い。
ただ、主役であるソーキが冷めて少し硬くなっていたのは残念であった。

上に乗っている昆布もいい仕事をしている。

食べ終えたら、名護の街をしばらく徘徊。
有名な市役所前にある、ガジュマルの木を見学するなどして、那覇行きの高速バス出発までの時間を潰した。

ガジュマルの木。市役所の建物も有名だ。

発車時間が近づいたのでバスセンターへ。

サクラマチになる前の熊本交通センター感がある。

バスがやって来たので乗り込み、整理券を取る。
バスで交通系IC 使えないのも熊本みを感じる。
(一部路線ではクレカタッチ決済出来るらしい…やっぱ、熊本ばい。)
バスは順調に更に北部へ…北部??
私が乗ったのは那覇行きではないのか?
そこは考えてもしゃあなしなので、次の停留所で降りることに。

なんで私が本部に。

名護からバスで30分、更に北側の本部町に上陸。
どうしたもんかと30秒位考えたら、食堂にいたおっちゃんが那覇からフェリーで本部に来たみたいなことを隣で言っていたのを思い出したのでGoogle先生にお伺いだてする。確かにおっちゃんの言う通り、本部から那覇行きのフェリーもとい、高速船は出てはいる。だがしかし、降り立った「本部港」ではなく、「渡久地漁港」発着らしい。

初見殺しだ。

バスで向かっても良かったが出港までまだ2時間程あったので歩いて向かうこととした。
旧道沿いに本部の中心方面へ進む。

本部港より
いかにも島らしい景色だ。

国道に合流すると、沿道の代わり映えしないロードサイド店が目立ってくる。一方でふと、反対ウミ側をみると南国の光景が広がっているのは何とも不思議な気持ちになる…

透明な海に砂浜、ヤシの木、沖縄県の作業車を添えて。
猫たちが日向ぼっこしていた

特段迷うこともなく、無事にフェリー乗り場に到着。
待っている間に町をぶらぶらしていたらうちなんちゅーからサーターアンダギーをご相伴に預かるなどした。

高速船発着場に到着
ご相伴にあづかったサーターアンダギー

気がつけば乗船時間になったのでフェリーに乗り込む。
那覇港まで実はぽっきり2Kなのでバスよりも安かったりする。

那覇までの2時間、こいつにお世話になる。
渡久地漁港

本島の海岸線をなぞる様にして、途中の経由地名護に到着。海から眺める街も趣があってある意味本部経由で良かったかも?

名護の街

名護を出港すると船は大きく揺れ始める。
急流下りでもこんなに揺れんぞ…

保津峡下りよりも時化る航海である…

エキサイティングな1時間半の航海の末、無事に那覇まで戻ってこれた。

那覇港には多くの貨物船が停泊し、県民の生活を支える。
大都会那覇に帰還

ホテルに戻って荷物の整理をした後、再度那覇の街を放浪する。

自主的肉フェス

沖縄でご馳走と言えば山羊ひーじゃー
吉祥寺のとある奄美料理屋で食べた山羊汁が美味しかったので、是非本場のをと思いこちらのお店へ。

ヤギ刺し。

まずはヤギ刺しから。馬刺しに比べてあっさりと、淡白とした味わいだ。因みに一人で切り盛りするオバァ曰くどこの部位かは分からないとのこと。まあ、美味しければなんくるないさー。
どうやら、お店の山羊ひーじゃーはオバァの実家がある牧場から届けて貰っているとのこと。

山羊ひーじゃー汁、フーチバー(沖縄よもぎ)と一緒に頂く。

そんな新鮮、潰したての山羊ひーじゃーは臭みがなく、刺しでも、汁でも大変美味であった。

泡盛とペアで頂く。

一合と云いつつ、2合気前よく注がれた泡盛とオバァとの話で気分が良くなったところで〆と行こう。

〆はステーキ

沖縄での呑みの〆はラーメンでも、うどんでも、丼でもなく、ステーキである。それが影響してかは定かでないが、実際那覇市内はラーメン店よりもステーキハウスの方が多く見かけた気がする。
与太話はさて置き、ホテル近くにあるこちらのステーキハウスへ。

ランプとハンバーグセット
セットのスープが好みであった。

肝心のステーキとハンバーグは内地で食べるのと大きく変わらないが、飲んだ体であっても意外とステーキはスイスイ入るものだ。
 
おあいそして、昨日も寄ったタコス屋で沖縄タコスを頼み、自室でタコスを肴にプレミアムなオリオンの麦茶を嗜んでこの日は終了。

二回目の沖縄タコス

最終日となる、3日目は那覇を中心に更なる沖縄要素を接種しにいかん。
というこで、

次回へ続く。


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