親子は支え合い。「オオカミ子どもの雨と雪」をみて。

昨日は金曜ロードショーで「オオカミ子どもの雨と雪」をみた。個人的に、子どもができたばかりであったので、「母親の愛情」についてとてつもなく共感できる話だった。

もし、自分の子どもがオオカミ人間だったとしたら、愛情を注げるだろうか?周囲の目を気にしながらも育てる事ができるだろうか?現実的には起こり得ない話だけど、近しいこととしては、「人と違った個性」を持っている場合ではないか。時に人と違うということで、いじめられこともある。他の親御さんからも違った部分に関して触れられる事もある。親であれば「なぜうちの子だけ?」と現実を受け止めたくない気持ちになるのかもしれない。

映画では、オオカミ人間の娘と息子を産んだ母親がワンオペで立派に育てていく。夫がオオカミ人間であり、その遺伝を受け継いだ訳だけど、第二子が産まれた直後に夫が亡くなってしまう。唯一、育て方を参考にできる相手もいなくなった後、孤独の中でも我が子を愛し、前向きに育児をする姿がとっても感動した。

都会に住んでいたところ、遠く離れた人が住みつかない田舎に住み。畑を作って自給自足で暮らしていく。子どもが学校に行きたいって言えば、オオカミだから無理だと否定せず、学校に通わせる努力をする。私の妻も子どもができてからは、「すべてが子どものため」とばかりに日常が変わった。当然父親である私も意識は変わったのだけど、妻の愛情の量には及ばない。世の中のお母さん方の母性があるから、私たちはこうして大人になる事ができているんだろうと思う。

そして、いつしか自分の世話がないと生きられなかった子どもたちも、自立し家を出ていくことになる。娘は寮がある学校へ。息子はオオカミとして森の中に帰っていく。息子が森に帰って行く時、お母さんは「大丈夫なの?」と不安に駆られ、初めて息子の選択に怒り、否定する姿を見せる。このシーンも親となった今、本当に気持ちがわかる。まだまだ未熟な部分がたくさんあるからこそ、安全な道に行かせたいのが親心。けど、最終的にはお母さんは息子のことを信じ、森で生きて行く選択を応援してくれる。

この選択自体も学びになった。間違った道に進む時は正す必要があるが、それ以外の選択であれば子どもの人生のために、後押ししてあげるのが親の役目でもあろう。2人の子どもを送り出した後の「子育てをした12年間があっという間だった」というお母さんのセリフに涙が溢れそう。子どもを育てて行くにはいろんな苦労もあると思うけど、終わった後に振り返ると「あっという間」だと感じるんだろうな。

子どもの自立と親の愛情。育児で大切な親の関わり方。家族の美しい部分が感じられる感動物語でした。これから親になられる方。既に子どもがいる方。とってもおすすめです。

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