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プロフェッショナルな生き方
今日は「嫌われた監督」を読了した。
落合博満さんは、私が丁度中学か高校の頃、中日ドラゴンズの監督をしており、劇的に強いチームを作った監督の一人の記憶が強かった。
何となく、噂には聞いていたが、メディアや外からの評判は賛否両論あったらしい。
そんな落合博満さんの、監督当時のエピソードが書かれた本だった。あまり自分のことが語られていない監督だったため、一つ一つの行動の背景が理解できる内容だった。
私が感じたこととしては、「プロとしての生き方」。落合さんは、勝つために、「情」に流されることを絶った人だと感じた。スポーツでも会社でもそうだが、上下関係には好き嫌いの情が挟まることがある。それはいい意味でお互いの距離感が近かったり、人間関係によって物事の運びやすさもあるから。だけど、落合さんは、選手との距離は一定を保ち、情は挟まない。厳しいようだけど、試合で勝つために「使えるか使えないか」の軸で選手を割り振りしている。
それに、情報が外に流れることを徹底的に防いでいた。メディアでも真意を話さない。チーム内でも情報漏れしたコーチ及び選手を解任するなど。その徹底ぶりには、確かに否定的に捉える人が出てきても仕方がないほど。
それでも、本を読み進めていく上で「自分の役割を全うしていく」落合さんの姿に胸が熱くなった。落合さんが、最後解任されるときに何度か出てきて言葉も落合さんらしいなって思う。
「契約書に書いてあることだから仕方がない」
そこには、自分が築いてきたプライドとか、選手に対する情とか、結果を出しているのに批判されることに対する怒りなど微塵もみせない。ただ、仕事上やるべきことをやる。やるべきことが終われば去る。監督時代に選手にも伝えていた、「好き嫌いなんか関係なしに使われる選手になれ」「チームのことを考えるのではなく、自分のことだけ考えろ」という、徹底的に“個”に集中させた考えも落合さんらしいなと、最後まで思わされた。
落合さん自身も自分のやり方が正しい訳ではないと言っていたが、“何かのプロというのは自分なりに考えたやり方を徹底してやる人”だなと思います。そして、その過程には必ず批判と孤独がつきものだけど、上手く付き合っていく姿もとっても学びになった。
プロの生き方が学べた一冊でした。
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