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THE SCREEN
国内外のクリエイターが各部屋を手掛けた京都にあるホテル「THE SCREEN」
僕が泊まった部屋は建築家でも有る都島有美さんが手掛けた部屋。建築雑誌では度々取り上げられる丸みを帯びた優しいデザインの部屋でした。
テーマは「朝霧」。
深い霧に静まりかえる、清らかな朝の特別な時間。
野原の緑色が霞む、輪郭の無い朦朧とした情景を思い浮かばせる空間です。
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部屋は洗練されたデザインで確かにテンションは上がったが、ホテルとしての居心地の良さ等はまた別の話だった気が。ここは難しいところだよなとは。建築は見た目の良さと宿泊する人の居心地の良さの両方から捉えないといけない。
きっと運営している会社の責任であったりもするんだろう。細かな配慮みたいなのは感じられなかった。いやでも、難しい問題だな。ホテルに宿泊しすぎて変に尺度を持ち始めてしまったのだろう。この部屋で十分ではないか。うまい飯を食べれば食べるほど、幸せになるご飯のハードルが上がっていくのと同じだ。
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朝の光が入ったこの部屋は緑から青白い色へと変化を遂げた。美しい朝だなと思ったし、どうせなら部屋の料理も拘ってほしいなとも思った。宿泊体験はバランスだと思う。部屋と料理とホスピタリティと。どれかが欠けていても、突出していてもバランスが悪い。何かが良ければ全部良しとはならないのが宿泊体験だと思う。
THE SCREENには様々な部屋があるので、今度は違う部屋も泊まってみようと思う。