先生になる夢を諦めて良かった。CALL4 podcast#4 「人間を育てる教員に、人間らしい働き方を」訴訟のこと
小学生の頃の夢は、学校の先生になることだった。
その夢は、中学に入ってから諦めた。
やんちゃな人が多い中学で、生徒どうしの殴り合いの喧嘩の仲裁や、事件の対応に追われる先生たちの姿を見て、自分にはできないと思った。
その中学では、2人の先生が同じ年に、心臓発作で急死した。
大学では教育学部に入った。専攻したかった臨床心理学のコースが教育学部にあったからだ。だけど教員の仕事にも興味はまだあったから、教員免許をとるための授業もはじめのころは履修していた。
そのうち、教員の長時間労働や過労死の情報が入ってくるようになって、教員免許をとるモチベーションは消えた。
どれだけ働いても残業代が出ない給特法のこと、他の仕事で忙しいはずなのに部活の顧問を当たり前にしていること、そもそも、多感な時期の子どもたちばかりの、1クラス30人以上の担任をするなんて、それだけで相当大変なことだ。自分にはできそうにない。
これまで誰かに言ったことはなかったけれど、教員の過酷さをSNSやニュースで目にするたびに毎回、「あのとき諦めて正解だった」と内心思っていた。
「人間を育てる教員に、人間らしい働き方を」訴訟
今日、たまたま聞いたCALL4のpodcastに、教員の働き方を変えるための公共訴訟の話が出ていた。
担当弁護士の方の話を聞いたけど、どう考えても1971年にできた給特法をそのまま維持しているのはおかしいと思う。
約50年前、教員が平均して労働時間の4%の残業をしていたから4%分上乗せすることに決めた、その法律を使い続けるというのならせめて、今現在の教員の残業時間の平均に合わせた上乗せにしないと筋が通らない。
1日平均3時間くらい残業してるなら、3/8で37%くらい上乗せしないといけない。残業が減る方がいいに決まってるけれど。
ぼくが以前留学していたデンマークでは、学校の先生はストレスの多い大変な仕事だからという理由で、他の職種と比べて多くの休日が保障されている。長期休暇を楽しみたいから先生の仕事に就いた人がいると知って衝撃を受けた。
僕は子どもの頃、学校の先生に救われたことが何度もあって、
これからも先生方には、しんどい境遇の子どもたちを助けてあげてほしいと思う。
だから、まずは、先生自身が健康に働けますように。
多くの人が、この訴訟に関心を持ってくれますように。
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