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打たれ弱いままで。


久しぶりに、キッチンでパソコンのキーボードをたたいている。
3年半ほど使っているDellのノートパソコンは、最近”Ⅰ”のキートップが反応しにくくなって、「調整さん」と打とうとすると「庁瀬さん」になってしまう。庁瀬さん、瀬戸内海のどこかの自治体の役所の近所に住んでいそう。

僕は筆圧が高くてよく鉛筆の芯を折ってしまう小学生だったのだけど、キーボードをたたくのもたぶん圧力が強くて、そのせいでキートップに過度なダメージを毎回かけてしまっていたのだと思う。

ひとつのキートップが反応しないだけで、作業効率というのはずいぶん落ちてしまうものなので、早めにパソコンの修理屋さんに相談しにいきたい。


へこみやすいのは変わらない

今週、平日が4日しかなかったのに、仕事関係でメンタルにダメージを受けることが2回あった。具体的なことは言わないけど、そのうち1回は、他の人だったらここまで落ち込まないだろうなとか、何も感じない人もいるかも、くらいのことで、ダメージを受けてしまっていた。

もともとの気質なのか、トラウマ的なものがあるせいか、原因はわからないけど、トゲを受け止めすぎるところが自分にはある。

去年、カウンセリングを受けて、しんどいときの気持ちの切り替え方とか、自分の心を守る方法、みたいなものは身につけて、ずいぶん生きやすくなったんだけど、何か、ふいに苦手な状況に直面したときに、ぐっとへこんでしまうのは今も変わらない。

以前よりは、引きずらなくなったというだけで。


へこみやすくても生きていける

ただ、やっぱり、それでもいいと受けいれられるようになったのは大きいと思う。

昔は、「弱いままではだめだ」という意識が、もっと自分を苦しめていたように思う。

ものすごく筋トレをして鍛えたら心身ともにマッチョになれるのかもしれないけれど、基本的な性質はそんなに変わらないだろうし、変わったとしたら、きっと失うものもあるわけで、今では、(たとえ努力でそうなれたとしても)傷つかないようになることが必ずしもいいことだとは思わない。

一方で、考え方を変えることはできて、そういう自分を受け入れて、「まあ、それでもいいか」って思うことはできる。

へこんだあとで、休めるんだったら寝転んで鬱々としておけばいいし、
紙に書いたり、人に話したりした方がいいならそうすればいいし、
何かしないといけない作業があるんだったら、それをこなしてやり過ごしてもいい。

へこんだらへこんだ時なりに対処する。そうすれば、時間が解決してくれる。
仕事で落ち込むことがあったって、1か月後にも気にしていることなんて、そんなに多くはない。だったら、落ち込むときは思いきり落ち込んだっていいんだろうと思う。

たくさん落ち込むほど、そこから這い上がるためにいろんな工夫をする。
たとえば、体を動かしたり、音楽をやってみたり、どこかに出かけてみたり、入ったことないお店に入っておいしいものを食べてみたり。

バランスをとろうとしていろんなことをするから、その分世界も広がっていくかもしれない。

それだったら、落ち込みやすい性格も、そんなに悪いものではないのかもしれない。

とにかく、しんどいときは自分を大事にすること、できる限り、やりたいように過ごすこと。もう一人の自分を心のなかに召喚させて、「それでもいいよ」って、たくさん労わってあげたい。



自分とデートする

「真夜中の読書会」というpodcastのなかで、「自分とデートする」という話をしていた。

これは、ガスライティングという、デートDVなどの心理的虐待による被害から回復するための手法として紹介されていた話なんだけど、どんな人にでも活用できる考え方だと思う。

自分が自分自身のパートナーだと想像したら、自分が落ち込んでるときにどんな時間を一緒に過ごそうと声をかけてあげるかなーと、想像してみる。

落ち込んでるときだったら、たとえばスーパー銭湯にいくとか、おいしいもの食べるのを提案するかもしれないし、海を見ながらぼーっとするとか、ただゆっくり、話を聞いてあげるかもしれない。(2人の自分が対話しているイメージを具体的に持てるようになってきたら、自分デートのレベルもかなり上がっていると思う。)

とても忙しくしているときだったら、休日は何もせずに、ただだらだらしたり、公園を散歩したり、ピクニックするのを提案するかもしれない。
最近出会ったとあるカウンセラーさんは、セルフケアのためにコンパクトサイズのレジャーシートを普段から持ち歩いて、公園でよくピクニック気分でハーブティーを飲んで休憩していると言っていた。

いろんな人がいていいんだと思う。
たくましい人、仕事をぐいぐい引っ張っていける人、戦うべき場面で戦って、強い意志を持って交渉していく人もいれば、調整役とか、皆が気持ちよく動けるように場を和ませる人もいるだろうし、他の人が気付かないような細かいことに注意を払える人も大事だ。組織にも、社会にも。

じゃあ、へこみやすい自分がそのままいてもいい。
だけど、しんどいままだと嫌だから、ちゃんと回復して、基本的には快適で幸せな状態が維持できるように、整えてあげよう。

自分を大事にしてから、誰かを大事にすること。




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もりもと
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