見出し画像

孫を溺愛する親に苦笑い

厳しかった親が、孫にはデレデレ
溺愛が止まらない

お子さんがいらっしゃる方は、そんな光景を目の当たりにされた方も多いのでは?
じじばばになった親の姿が、微笑ましくもあり、「そんなキャラじゃなかったでしょ!」と心の中で軽く突っ込んだり。
私には子供がいないのだけど、孫である姪っ子に対しての溺愛っぷりには結構驚かされる。

愛情を注げる対象がいるって幸せな事。
よかったね〜と微笑ましく思う気持ちと、その愛情の100分の1でも与えてくれてもよかったんじゃない?と複雑な感情を抱いている。まあ、後者は妬み僻みなんだけども。

子供時代から見た「親」

私の親はいわゆる毒親で、正直あまり子供に愛情を注いでこなかったと思う
...と言っては失礼なので言い換えると、生きる事に必死すぎて、子供を構う色々な余裕がなかった。

経済的な余裕が無いと、物理的な余裕を失い
物理的な余裕が無いと、精神的な余裕を失う

自然な事だ。
貧しかったので生存する事が何より優先され、愛情というのは贅沢品だった。

愛情は何から生まれるか?

愛情は余裕から生まれるとよく聞くが、ほんとそう。
まずは自分自身を愛で満たし、溢れ出た余剰分をはじめて人に渡せる。
自分への愛情が枯渇した状態で人に与えようとした場合は、見返りを求めたり依存的になったりするものだ。

まず前提として、私の親は栄養不足ならぬ「愛情不足」状態だった。
だからつい、自分の不幸は全て子供のせいだと子供を殴ってしまう。暴言を投げつける事で心のバランスを保つしか出来なかったのだろう。

欲しければ自分で稼げ

金銭他人、というのが親の口癖。
欲しいゲーム、服、学費さえも、自分が欲しいものは自分で稼いで手に入れる!が我が家のルールだった。
子供時代はアルバイトができないので、お小遣いをためて必要なものを買った。お年玉は半額没収(納税?)だったが、残りはきっちり貯金して急な出費に備えた。

誕生日は「特にめでたくもなんともない」という理由で祝われた経験はない。クリスマスも同様の理由で、何もなし。

高校生になってアルバイトができるようになってからは、自由に使えるお金が増えた事が喜びだったが、その後の進学に備えて受験費用と学費をコツコツ貯金する日々だった。

孫を溺愛&豹変する親

とまあ、お金に対して割とドライで厳し目な親だったのが、
孫(私にとっては姪)ができたら、あらまあ大変!

服だのおもちゃだの、なんやかんや目につくものを買ってきては与え
お宮参りに七五三のイベントはもちろん、
やれ誕生日だ、クリスマスだ、ハロウィンだ(←これにはびっくり)
プレゼント攻撃が止まらない。

挙げ句の果てに、孫の誕生日を祝う旅行までする始末だ。
先日10歳になった姪っ子はハーフ成人式とやらでドレスを着て写真館で記念撮影をしたらしいのだけど、その写真を引き伸ばしてリビングに飾ったりしてる。
ちなみにだけど、私は親に「金の無駄」と言われ、成人式を祝われていない。なにこの差。。。引くわ〜。

幸せなら、まあいいか

いやはや、親の豹変ぷりにはほんと驚かされるばかりで、正直引くんだけど...
でも、経済的&精神的に余裕がない時代、子供に与える事ができなかったぶん、孫に与えたくて仕方がないのかな。本人にとっては、どこか罪滅ぼしの感覚があるのかなと思ったりもする。

愛情を注がれる対象の孫(姪っ子)にとっては、少々うざい祖父母かもしれないけど、それでもお互い幸せな時間をすごしているのなら、素直によかったなぁと思う。

ちょっぴり複雑な思いはあるけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?