komorebi trail

"Ordinary Miracle" 自然は沢山の不思議に満ちあふ…

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"Ordinary Miracle" 自然は沢山の不思議に満ちあふれています。奥山や里山の大きな自然から、公園や街路樹などの小さな自然まで、誰もがすぐに体験できる自然のお話しと、人が生み出すやさしい創作について書きたいと思っています。

最近の記事

木漏れ日の中の“バイカオウレン”

高知に移住して2年と少し。まだ自然の中で群生しているバイカオウレンを見たことがなかったので、開花時期に合わせて佐川町の牧野公園へ。 佐川町は古い街並みと住民の方々の植物愛が伝わってくる素敵なまち。なにより、まち全体を植物園に見立てて住民自らが植物の管理をされているのが素敵です。お休みの日にゆっくり散歩がしてみたくなるまちなのです。さすが牧野博士の出身地。(佐川町/まちまるごと植物園) まずはバイカオウレンのおさらい。 ということなのですが。高知のバイカオウレンは標高の高

    • 冬の訪れを告げる 『ヤッコソウ』

      皆さんは、葉を持たない小さくて不思議な植物「ヤッコソウ」を見たことがありますか? 今回はそんな魅力的でかわいい植物をご紹介します。 ヤッコソウは葉緑素を持たない寄生植物で、冬の始まりである立冬の頃(11月中旬〜12月上旬)、ツブラジイやスダジイなど、シイの木の根元で見られます。高知県で観察出来るところがいくつかありますが、室戸の金剛頂寺が境内から歩いてすぐの場所に自生しているので観察しやすいです。(それでは金剛頂寺へ!) 境内に入ってすぐ右に教育委員会のヤッコソウ案内板が

      • 出会ってわかる、アサギマダラの美しさ。

        知ってる人は知っている。知らない人は全く知らないアサギマダラのお話。まず私がアサギマダラについて知っていることは、旅する蝶で、秋の七草フジバカマが好き。その程度でしょうか。(笑) 秋になり、山で出合うとやっぱりキレイなんですよねアサギマダラ。あらためて観察すると飛び方も普通の蝶とくらべてとっても優雅だし…こんなにキレイだったっけ?と、じわじわ感動しています。 自然の中で何かに気付く・感動する。きっかけは様々だと思いますが、そこからいろんなことに興味が広がっていきます。こん

        • 山ホトトギスから思うこと

          「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」 〜 江戸時代の俳人・山口素堂(*1)の初夏の季節感をよく表した句ですが、私の住む高知県ではあまり聞かれません。主に関東方面で親しまれている句ということなのだと思いますが、森林率が全国1位、カツオの消費量も全国1位の高知県。初夏にはホトトギスも沢山鳴いています。よくよく考えたら高知にぴったりの句で素敵だな〜と勝手に思っているのですが、この自然と季節の味覚があたりまえの地元では特別なことではないのかもしれませんね。 またこの時期、ホトトギスとウ

        木漏れ日の中の“バイカオウレン”

          城西公園の2つのシンボルツリー

          高知市にお住まいの方にはお馴染みの高知城下の「城西公園」。ここで一番背の高い木はなんだかわかりますか? 答えは「ラクウショウ」と「メタセコイア」。同じヒノキの仲間ですが、樹形は丸みのあるラクウショウ、円すい形のメタセコイアとそれぞれ個性が違います。そして2種類とも針葉樹としては珍しい落葉樹。 葉の付き方もそれぞれ違います。ラクウショウは葉が互い違いの「互生」、メタセコイアは葉が対に揃った「対生」。 パッと見の雰囲気は似ていますが、よく見ると全然違う。葉の付き方の違いが分か

          城西公園の2つのシンボルツリー